特集:はるさんを中心に振り返る【虎に翼】
さて、ここからは猪爪家の精神的柱だったはるさんの活躍を振り返っていきたいと思います。
第1週:女賢しくて牛売り損なう?
まずは初登場の第1話。物語の初期メンバーでもありましたね。
次は第3話。はるさん自体の活躍が……というよりは、寅子のはるに対する評価が高かった印象。
4話、5話で、はるさんが寅子の優秀さを理解していて、だからこそ我が子の幸せを願って婚姻を勧めている心情が描写されたこの回は、母の愛を感じられて非常に好きでした。そういえば寅子の六法全書ははるさんが買い与えてくれたものでしたね。あれ?涙が……
第2週:女3人寄ればかしましい?
2週目【女3人寄ればかしましい?】は女学校編で目立った出番はありませんでした。
しかし3週目。猪爪家に花江ちゃんが嫁いだことで、花江ちゃんとはるさんの仲が悪化し始めます。
第3週:女は三界に家無し?
1話で苦しみを吐露した花江ちゃんが、5話で本音をはるさんに伝えられた。その後2人でどんなやり取りが交わされたのかは描写されていませんが、ちゃんと話し合いで解決したのではないでしょうか。以降の2人の協力っぷりを見ると、正解の描写がなくともそう思えてしまいます。
第4週:屈み女に反り男?
花岡さん初登場週ですね。恐らくこのころには直言さんとはるさんの2人で花岡家の偵察に行っていたと思われます。花岡さんは、まさか後に寅子にふられてしまうとは思っていなかったでしょうね。外堀は固まっていたはずだったのに……。
第5週:朝雨は女の腕まくり?
東亜事件と直言さんの裁判の回です。勝訴の鍵は2話で登場したはるさんの日記!
4話と5話にまたがって繰り広げられた裁判の間中、はるさんはずっと寅子の手を握っていました。彼女は気高く、心の強い人ですが、ちゃんと弱いところも描かれ、一層好きになった週です。
次はぽんと飛んで7週です。
第7週:女の心は猫の目?
弁護士になって以来、社会的信用が足りずに仕事を引き受けられない寅子。彼女を心配したはるさんが見せた活躍が、ずばり第3話! 日に日に疲弊する寅子に何も言わず、好物ばかりを食事に出す何気ない優しさを見せます。じんわりと心が温かくなって、泣きそうになってしまったのを覚えています。
この週は優三さんが告白に成功した週でもあります。第5話の「その手があったか……」にクスッとしてしまいました。
第9週:男は度胸、女は愛嬌?
記事本文でも触れましたが、3話の時点で直言さんが亡くなります。寅子は優三さんを失ったショックで生けるしかばねのようになってしまっていました。4話にてはるさんは、寅子に贅沢をするためのお金を渡します。はるさんの贅沢が甘い物を食べるだったことが非常に可愛らしかったと同時に、戦後における”贅沢”をまざまざと見せつけられて苦しくなる回でした。
はるさんと【虎に翼】まとめ
その後も、日記を書いていたり、花江ちゃんと上手くやっていたり。
はるさんは寅子の心の支えとして素晴らしい活躍をしていました。最初期からのメンバーである彼女がいなくなってしまうことが、本当に辛いです。はるさんは愛の人でした。
その精神が、言葉が、寅子に受け継がれ、寅子が家庭裁判所の母へと至る道しるべになるはず。
虎に翼放送直後のはるさん演じる石田ゆり子さんのインタビューはこちらです。泣けてくる……

子供でも大人でもいられない道男を見たネットの反応
はるさんは石田ゆり子さんが演じるお母さん像として最高だった。いなくなってしまったのが本当に惜しまれる……