こんにちは、朝ドラみ隊です。
小さい頃からの夢だったはずの結婚なのに、いざ結婚してみたら思っていたものと違う……。
段々結婚生活が「幸せでないものになっていく」花江ちゃんが非常に見ていてしんどい11話でした。
【虎に翼】第3週1話【女は三界に家無し?】あらすじ
昭和8年(1993)。寅子が2年生になって半年が経った。
60人から20人へと減った同級生。7人から2人へと減った先輩。そして、40人いたはずが既に30人しかいない後輩。女子部の学生不足は深刻で、このままでは廃部というところまで来ている。
そんな中寅子たちは、残った同級生や先輩の久保田、中山と協力しながら廃部を防ぐべく、あらゆる活動を行っていた。有志で行う傍聴会や、大学との直談判。帰ってくる頃にはいつも疲労困憊だ。
しかし、今日寅子の顔色が悪いのには別の理由がある。それは、生理。人よりも生理が重い寅子は、大学を4日も休んでしまう。そんな寅子を見て、はるは「今からでもお嫁の道に」と誘うが、寅子はそれを頑なに断る。
「高等試験を1発で受かってやる!」
と、寅子は意気込み、そのためにも大学へ向かうのだった。
大学は学祭の準備に学校全体が湧きたっており、それは女子部も例外ではない。彼女たちは、部の存続のために、過去の判例や資料を元に台本を作成した【毒饅頭殺人事件】なる劇を行うこととなっていた。
脚本は桜川が書き、学校側の許可も下りる。しかし、学校側が桜川に期待することは、華族のブランドを生かした集客でしかない。そのことを感じ取った桜川は、うんざりした表情を浮かべるのだった。
同日、放課後。
劇の衣装制作のために寅子の家に集合した桜川、大庭、崔、寅子の4人は、何気ない会話をしていた。物珍しそうに赤べこをつつく桜川に、寅子は「どうぞ庶民の家を見ていってください」と、冗談めかしながら言う。
すると崔は「寅子さんのお家は庶民の家ではないでしょう?」と言うのだ。「だってこの家には女中がいる」。崔の言葉と同時に部屋に入ってきたのは花江。咄嗟に寅子が女中ではないと正し、崔も謝るものの、当の花江は
「いいんです。私なんて女中みたいなものですから」
とだけ言い残し、その場を去ってしまう。花江には、認めたくはなくともその自覚があったのだ。花江のことを心配し言葉をかける寅子に、花江は怒りを滲ませながら言う。
「寅ちゃんには、お嫁に来た人の気持ちは分からないよ」
それは親友だからこそ言えた花江の本音。しかしその言葉を運悪くはるが聞いてしまう。気まずそうにその場を去っていくはるの背を見ながら、花江は寅子に向けて口を膨らませてみせるのだった。

人生を謳歌する寅子/ 人生に疲弊する花江の差が苦しい……今後はどうなってしまうのか!?
毎度15分の中に込められたメッセージが過多すぎることで私の中でおなじみの虎に翼。
寅子が大変そうな描写はもちろんですが、今回の主役は花江だったのではないでしょうか。あんなに幸せそうに笑っていたのに、今ではすっかり疲労困憊。「結婚することが女の幸せ」であった時代に、その通り道を選んだ花江は苦悩の連続なのに対し、寅子は大変そうではあるものの幸せな笑顔を浮かべています。
これが同じ屋根の下、親友という間柄で展開されていることが、より一層辛さを引き立てているような気がします……。