こんにちは、柱になり隊です。
随分昔に炭治郎を助けてくれた彼が、次は冨岡さんを助ける……。
なんてすごい男なんだ……惚れてしまいます……
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鬼滅の刃 柱稽古編第２話「水柱・冨岡義勇の痛み」
珠世が耀哉の使いの烏から協力の申し出をされていたころ、上階で作業を行っていた愈史郎は、珠世の危機を察知し階段を転げ落ちる勢いで珠世の元へ向かう。彼が珠世の部屋の扉を開けると、そこには珠世が１人で佇んでいた。愈史郎は瞬時に状況を理解し、別の拠点へ移ることを提案する。ところが珠世は返答を返さず、研究成果をまとめると言い出した。
「禰津子が現れて以来、何かが動き出し、それは今ようやく大きなうねりとなった」
「ここは引き払う。でもこれまでとは違う」
「これが最後の転居になるかもしれない」
愈史郎に研究成果をまとめる手伝いをするよう言う珠世。彼女の手はふしくれだち、爪は何かを切り裂けそうなほど鋭い。珠世は鬼の身でありながら、産屋敷邸へ赴く決断を下したのだ。
お館様から託された願い
夜、ベッドの上でお館様からの手紙を読む炭治郎。お館様は病床に伏せながらも、炭治郎の身を心配し、動けない自分の代わりに義勇を気にかけてほしいと考えていた。炭治郎はお館様の願いを聞き届け、早速翌日、冨岡邸に向かって出発することに。途中、アオイに声をかけられた炭治郎は無事外出の許可を得たうえで、彼女に質問をした。
「ひとりぼっちの人に『あなたはひとりぼっちじゃないですよ』と伝えるにはどうしたらいいか」
アオイは炭治郎の意をくみ取った上で、「私ならそっとしておいてほしい」と答える。炭治郎に少し待つように伝えた彼女は、やがて炭治郎ともう１人分のおにぎりを持ってきてくれた。
「何をするにしても、まずはしっかり食べるべき！」
炭治郎はアオイに感謝を伝え、冨岡邸へ向かう。
冨岡邸の門は閉ざされており、炭治郎がどれだけ中に声をかけても門は開かない。稽古場で声を聞いていた冨岡は、無視を決め込んでいれば諦めるだろうと考えていた。
「じゃあ入りますー」
「入ります？」
自分の耳に入った言葉が理解できない冨岡は、『帰ります』の聞き間違いだと結論づける。その直後、稽古場の扉が開き、炭治郎が顔を出すのだった。
炭治郎は冨岡と拳１つ分だけ空けて向かいに座り、近況を報告する。ところが義勇は素っ気ない態度で、炭治郎の鼻は彼がじんわりと怒っていることを察知した。義勇が怒っている理由。それは、炭治郎が水の呼吸を極めなかったことが原因だった。
義勇は炭治郎が水の呼吸を極め、不在の水柱の役目を負うべきだと考えていたのだ。すかさず炭治郎は義勇が水柱であると指摘するが、彼は「自分は水柱ではない」とだけ言い、炭治郎を追い返す。炭治郎は非常によい返事で冨岡邸を出ていくが、彼の心にはお館様からの「根気強く話をしてやってくれ」という言葉が刻み込まれていた。それからというもの、毎日昼も夜もなしに冨岡邸に押し掛ける炭治郎。さすがの義勇もこれには困り果て、ついには胸の内を吐露するのだった。
『命をかけて託された未来を、お前も繋ぐんだ。義勇』
「俺は、最終選別を突破していない」
13歳の時、義勇は錆兎と共に最終選別に臨んだ。２人が参加した最終選別で死んだのは錆兎だけ。彼は当時既に水の呼吸の使い手で、山に閉じ込められた鬼を１人でほど倒してしまったのだ。義勇も錆兎に助けられた張本人であり、その後意識を失い、目覚めたときにはすでに選別は終わっていた。こうして鬼を倒すことなく選別を終えた義勇は、自分に自信が持てないまま、錆兎の代わりに生き残った自分を呪って生きてきたのだ。炭治郎は身につまされる思いで、言葉も出ない。
自分が死んでいたら。その考えは炭治郎にとっても覚えのあるものだ。煉獄の代わりに自分が死んでいれば、煉獄ならば、いつか無惨を倒せたと。しかし、伊之助の言葉が、炭治郎を奮い立たせた。
「信じると言われたんなら、それに応える事以外考えんじゃねえ」
炭治郎は義勇のこれまでを知らない。だからどう言葉をかけるべきか、必死に考え、そして言った。
「義勇さんは、錆兎から託されたものを繋いでいかないんですか」
その言葉を聞いた義勇は、かつて錆兎に殴られた左頬を押さえ、ピクリとも動かなくなってしまう。彼の頭の中では、ずっと忘れていた錆兎の言葉が蘇っていた。
『自分が死ねばよかったなんて二度と言うな』
『姉に命をかけて託された未来を、お前も繋ぐんだ。義勇』
情けない自分を姉と錆兎の２人に詫び、義勇は自分も稽古に参加する決意を固める。そうして炭治郎の方を向いた彼は、彼が口を開くよりも早く、炭治郎にざるそば早食い勝負を申し込まれてしまう。炭治郎なりに義勇を元気づけたかったのだ。そうして蕎麦屋でたらふく食べた２人は、柱稽古の内容が不明なしのぶについて、気にかけるのだった。
しのぶの姉の仇。その殺し方
しのぶは怒りを抑えるため、１人姉の仏壇の前に佇んでいた。そんな時、彼女の元をカナヲが訪ねてきた。カナヲは順調に柱稽古をこなし、しのぶにも稽古してもらう算段をつけようと相談に来たのだ。ところがしのぶは柱稽古には参加しないと言う。
もっとしのぶの稽古を受けたいと悲しむカナヲ。それを見て彼女の成長を感じ取ったしのぶは、時が来たことを確信し、自らの姉を殺した鬼のこと。そしてその鬼の殺し方について、カナヲに伝えることを決断するのだった。
今回の登場人物はこちらをチェック！
想いを繋ぎ続けて進む鬼殺隊。次週はしのぶ回か！？
誰にでも不愛想で、一匹狼の冨岡さん。彼はクールな人だと思っていたのですが、笑わなくなったのは最終選別以降なのですね。いつか錆兎と一緒に笑っていたときのような笑顔を見せてほしいと切に感じました。
それにしても鬼滅の刃は胸を打たれるセリフが多いですよね。今回の錆兎の『命をかけて託された未来をお前も繋ぐ』というのはもう本当にいいセリフだと思いました。まだ２話ですが今期１番の名台詞かもしれない。
鬼殺隊の面々が寿命のハンデを乗り越えて、ずっと無惨を追い続けてこられたのも、誰かに未来を繋ぎ続けてきたからなんですよねきっと……。そして来週、しのぶさんがお姉さんの仇の話をしそうな流れでした。彼女の思いはカナヲが繋いでいくのかな……。次週も楽しみです！
後悔から生まれた冨岡さんの厳しさに胸を痛めるネットの反応
第１話の冨岡さんの叱咤が蘇る……。禰津子を守るために土下座する炭治郎をかつての自分に重ねてたのか……
