こんにちは、朝ドラみ隊です。
道男くんに心を奪われています。
【虎に翼】第12週3話あらすじ
皆が反対する中、勢いで道男を預かった寅子。
一見馴染んでいたように見えたものの、あることをきっかけに道男は家を飛び出してしまいます。
それから10日。花江ははるから、彼女が道男に入れ込んでいた理由を聞かされるのでした。
いつも的確な言葉をくれる神上司、多岐川
壇と浦野に道男を預かったことを伝えた寅子。
しかし2人は好感を示すどころか、呆れ果ててしまいます。
なんとか試験観察の間だけ許可を得た寅子でしたが、壇と浦野の反応に納得がいきません。
(小橋)だから、皆多岐川さんの理想に乗ったんじゃなくて、合併に従っただけなんだよ
むっとする寅子ですが、彼女より先に口を開いたのは布団にくるまった多岐川でした。
(多岐川)道男少年、年は16か17くらいか? そうすると預かったのは軽率な判断だったかもしれん。
自分の身だけで収まらん善意は、身内がしんどいだけだしな
確かに寅子は道男を連れ帰ったとはいえ、彼の世話ははると花江にまかせっきりです。
多岐川の言葉に同意する小橋。しかし多岐川は彼の肩を叩いてこうも言います。
(多岐川)ただ、理想のためにもがく人間にやいのやいの口だけ出すのもいささか軽率だと俺は思うね
昼間は女性しかいない猪爪家に道男を置いておくリスク。
寅子は彼の正式な預かり先を一刻も早く探すため、数日の早上がりを申し出ます。
しかし、それはあっさりと却下されてしまいました。
(多岐川)君、明日から俺と一緒に全国の家庭裁判所を回って意見交換と現地視察をするから
(寅子)えぇ~っ!?
道男、いつのまにか馴染んでいた
寅子が帰宅すると、優美が飛びついてきました。
多岐川の懸念していたことにはならなかった様子。それどころか。
(道男)何?
道男ははるのあとをついて、薪を運んでいたのです。
朝との変わりように驚く寅子。
さらには夕食時に、出張を告げた寅子に対して花江が言った言葉も寅子を驚かせます。
(花江)優美のことは任せてね。あと、道男君のことも
直明は授業後に早く帰るようにすると言ってくれました。
その言葉は、多岐川の懸念していた女だけの場所に男を1人だけ置く危険性を考えてのこと。
しかし、道男はぶっきらぼうに言いました。
(道男)心配しなくても、もう悪さはしねえよ
はるさんに懐く道男
(道男)俺、ばあちゃんの財布盗んで逃げようとしたんだ
それは昼間の出来事。
はるの目を盗み財布の中を確認していた道男を、その現場をはるに見られてしまいます。
思わず身を強張らせる道男でしたが、はるは諭すように彼に言いました。
(はる)はした金盗んで逃げるより、この家の手伝いをして、3食食べて、暖かいお布団で寝る方が得じゃありませんか?
昼間の話を語る道男は、はるに随分と懐いているようにも見えました。
「優しさに慣れていないのね」
夕食後、直明は道男を連れ出して外で話をしていました。
(直明)君の話は、上野でよく耳にしていたよ。子供たちを使って、集団でスリをしてるって。
でも僕が関わっている子供たちは、誰も君を悪く言わない。
道男はそうやって小さい子や女の子を守っていたんだよね
直明は直明なりに、道男にかけられている誤解を解こうとしていました。
しかし、その行動は道男にとって納得のいくものではありません。
(道男)いい奴なら助けてやるって?
あんた、そうやって自分がいいことしたって思って、気持ちがよくなりたいだけなんじゃないの?
このままでは喧嘩になってしまう。咄嗟に止めにはいる寅子。
2人の会話を聞いていたはるも、その場に姿を現します。
(はる)慣れてないのよね。誰かに優しくされることに
道男は感情をうまく言葉に出来ず、目にうっすら涙を浮かべながらその場を去ってしまいました。
子供の無邪気な言葉が突き刺さる
少し日は進み、寅子が出張から帰ってくる日の昼間。
繕い物をしている花江に、子供たちが素直な不満を伝えます。
(直治)ねえお母さん。トラちゃん今日帰ってくるんだよね?
帰ってきたら早くあいつどっか行ってもらってよ
隣の部屋で優美のお絵描きに付き合っている道男にも、当然その言葉は聞こえていました。
「俺じゃ代わりになれないかな」
そのあと、道男は花江に渡されたスーツを試着します。それは亡き直道のものでした。
(花江)本当はね、ずっと考えてるの。直道さんがそばにいてくれたらって……
子供たちにばれないよう、静かに涙を流していた花江。
彼女の涙を見た道男は、自分が直道の代わりになれないかと提案します。
誤魔化して立ち去ろうとする花江を引き留める道男。
しかしそこに直人と直治が現れ、道男に飛び掛かります。怒る子供たち。叫ぶ花江。
状況から見て何が起きたのか咄嗟に考えてしまったはるは、非難の視線を道男に向けてしまいます。
(道男)……んだよ、結局そんな目で見てくんのかよ
見つからない道男。逃げ出したタカシ
その日の夕方、帰ってきた寅子にはると花江は謝罪していました。
道男はあれから家を飛び出し、未だ戻ってきていません。
事情を聞いた寅子は仕事の合間を縫って道男を探し始めました。
そしてある日、瓦礫の残る街を訪れた際に寅子はタカシを発見します。
(寅子)タカシ? どうして、施設に入ったんじゃ……
(タカシ)飯も満足に出てこないんだ。そりゃ逃げるよ
彼ならば道男の行方を知っているかも。寅子は道男を見ていないか尋ねました。
(タカシ)にいちゃんはいい家に引き取られたって聞いたけど……
道男にとって猪爪家は”いい家”だったのです。その事実がまた、寅子の胸を締め付けるのでした。
直道か道男か。名づけを悩んだ過去
一方その頃、猪爪家。花江は、はるからこんな話を聞いていました。
(はる)道男はね、直道の名前の候補だったの。……だからほっとけなかったのよ
とにかく、なにかしてあげたかったのよ。でも花江さんにあんな思いさせちゃってごめんなさいね。
勝手に息子と重ね合わせたのは私なのに、道男にあんな目を向けてしまうだなんて
深くため息をつき、優美を呼びにいったはる。
しかし、彼女はその場に倒れ込んでしまうのでした。

道男について語り隊
本日は感想もなしに道男の考察をします。
彼が今16~17歳ということは、戦争中は15歳、場合によっては14歳くらいだったかもしれません。
そんな状態で放り出されて、戦時中も必死で生きてきました。
どんどん体は大きくなるし、根は優しい子だから、周りの小さな子供を守ろうとします。
しかし一方で、猪爪家に来てからの彼の振る舞いは、年相応か、少し幼く見えます。
「ばあちゃん」「花江ちゃん」と呼んでいた彼は可愛らしかったですし、特にはるさんには母親のようなものを強く感じて懐いていたのではないでしょうか。
施設に行ったタカシとは違い、満足ではなくても3食出て、布団がある。猪爪家の人たちは優しいから、事情を理解して厄介者扱いはしない。こういうところは直言さんの影響もありそうです。
しかし、まだ子供である直人と直治はそうもいきません。
直道や直言の服を着て、自分よりも遥かに体格の大きい男である道男を怖いと思うのは仕方ないことだと思います。でもだからって……わざとだとしても本人の前で言うのはコラ😠と思いますが。でも追い出したいと思う気持ちも理解できてしまいます。
そしてタカシの発言から、猪爪家は道男にとっていい家だったんですよね……
こんなチャンスが二度とないことは、道男が一番よくわかっていた。だから焦って花江ちゃんにあんなことを言ってしまったのかも。焦ってよくない行動をしてしまうのはあるあるだと思います。
しかし最終的に、事態は最悪の方向へ転がってしまいました。
行方不明の道男。彼はどこに行っていて、最後にはちゃんと帰ってくるのでしょうか。
寅子には持ち前の正義感でぜひ、彼をいい方向へ導いてもらいたいものです。
こちらのインタビューも非常に胸打たれるものですので、昨日のものと合わせてぜひご覧ください。

子供でも大人でもいられない道男を見たネットの反応
道男は猪爪家の本当の一員になりたくてあんなことを言ったのだと信じたい