こんにちは、朝ドラみ隊です。
本日は記念すべき50話なのですが……左右からパンチが2発飛んできて頭がくらくらしています
【虎に翼】第10週5話あらすじ
寅子に申し訳なく思い、代わりの仕事を探してきてくれた穂高先生。
しかし寅子には「はて?」が2つ浮かびます。
1つは「自分が法曹界に進んだせいで不幸になった」という言葉。
もう1つが、寅子に別の道を勧める穂高先生が、会議での先生とまるで違うこと。
「先ほどまでは平等な社会のために戦ってらしたのに、今は私を女だからと排除しようとなさってますか?」
当然、穂高先生にそんなつもりはありません。たしかに会議の場では自分の理想を発信し続けるのが大事ではあります。しかし現実は理想のようには上手くいくものではありません。いつか桂場が言ったように、寅子は人柱にしかならないかもしれない。穂高先生なりに彼女のことを想っているのです。
ところが寅子はこれに反論しました。
「先生は何もわかっていない。法律を学ぶことも、ここにいることも、私の好きでやっている」
寅子は法曹界で働くことが好きなのです。
ご厚意だけ受け取っておきますと言い、寅子は去っていきました。
その姿が見えなくなったころ、穂高先生は桂場に問いかけます。
「桂場くん、私はまた何か問題を起こしたかね?」
「いや……ある意味背中を押してやれたんじゃないですかね」
桂場の顔には笑顔が浮かんでいました。
「トラちゃんは、きっともう大丈夫」
いつものベンチに勢いよく座る寅子。すると隣に脳内の優三が現れて、深呼吸を勧めてきました。
脳に酸素がいき、寅子の考えがまとまっていきます。
憲法第11,12,13,14条をそらんじる寅子。
憲法は権利を保障する。しかし、その権利を維持するのは国民の役目である。
「好きで戻ってきた以上、私が私であるためにやれるだけ努力してみるか!」
ベンチから立ち上がった寅子。優三さんの幻は寅子を優しく見送り、姿を消しました。
「家制度など、大きなお世話」
次なる会議の場で、寅子は発言の許可を求めました。
「私は戦争未亡人です。前の憲法でいう『家という名の庇護の傘』によって守られてきました」
神保教授はご機嫌で話を聞いています。
しかし、寅子は突然前置きをしてきっぱりと言い放ちました。
「しかし、今も昔も……大きなお世話だと思っております」
家族を大事にしたいという思いは誰にだって備わっている。わざわざ民法に家制度に関する記載する必要もないはず。納得しない神保教授に寅子はさらに続けます。
「もし教授に息子さんがいたとして、息子さんが妻の苗字を名乗ったら愛情が消えますか?」
その問いに神保教授は何も返せません。
「私たちは多くのものを失ったのですから、憲法にあるよう不断の努力を惜しまずにいきませんか?」
米谷直道?直井直明?
あっという間に月日は流れ、昭和22年7月。
正式に民法が国民に公布される運びとなりました。
子供たちと新聞を見ていたはると花江は750条に目を留めます。
「これは……結婚したら夫でも自分でも、好きな方の苗字を名乗っていいってこと?」
つまり直道は米谷直道だったかもしれないし、直明は直井直明だったかもしれないのです。
しかし新民法には課題も残っていました。
神保教授が残した730条『直系の家族及び親族は互いに扶けあわなければならない』です。
そんな当たり前のことを規定するなんてと呆れる民生局一同でしたが、寅子は違いました。
「でも信じましょうよ。これからの社会は、国民にこの民法をどう使ってもらうか次第です」
ずっと「スン」だった寅子が、誰よりも前向きに、国民を信じています。
久藤はそのことが嬉しくて抱き着こうとしますが、寅子には逃げられてしまうのでした。
多くの人が犠牲になったのに、その結末はなんとも皮肉なものだった
夜、桂場の元を訪れた久藤でしたが、案の定桂場に追い払われてしまいます。
そんな桂場の意思など関係ないと言いたげに、久藤は次から次へと机に物を出していきました。
嫌がり続ける桂場ですが、最後に出てきたいちごジャムを見て急変。
久藤の酒に付き合うことを決めます。
「サディはもうこの世界から逃げたりしないと思うよ」
「そんなもん分からんだろ」
「……それにしても皮肉だよねぇ」
多くの犠牲を払って戦争に負けた日本。
ところが憲法は新しく生まれ変わり、世の中は平等へと近づいています。
さらには共亞事件の時に直言たちを有罪にするよう脅した水沼も捕まり、桂場は一度外れた出世街道にまた戻ってくることが出来ました。
桂場は何も言わず、ただジャムをおかわりしていました。
「花岡が、死んだ」
昭和22年、10月。
花岡との約束以降、寅子はいつもベンチで昼食をとっていましたが、1度も会うことはできていません。そんなある日、お昼を終えて職場に戻ると、電気は消え、見るからに淀んだ空気。
寅子は恐る恐る小橋に問いかけます。
「何があったの?」
「……花岡が、死んだ」

「はて?」ついに復活した寅子!
寅子!おめでとう!
また前のようにガンガン進んでいってほしいところです!
ところで神保教授が頑なに730条を残そうとしたのは何か別の理由もあったような気がしてなりません。たとえばご家庭で何かあったとか……。古い慣習を変えたくない保守としての立場もあるとは思うのですが、もっとこう……切実な感じがしていたような……。
と考えていたのですが、なんとなく当たりのようです。
神保教授のモデルと思われる牧野英一さんには病弱な妹がいたとか。

さらに老人が大切にされない可能性なども危惧していたそうです。
↑こちらのスレッドは大変興味深かったです!
閑話休題。
本日の話題はラスト1分の中にすべて詰まっていましたね。
花岡……轟…………
ですが轟はまだ兵隊服でしたから、東京にはまだ戻ってこなさそう。いつかまたよねさんとのコミカルなやり取りが見たい……なぁ?
現実逃避をいたしまして、さよーならまた来週!

なんとなく第2の優三ロスの気配を察するネットの反応
優三さん、「もう大丈夫だ」って顔だったけどもう出てきてくれなくなるんだろうか