こんにちは、朝ドラみ隊です。
ようやく寅子らしさも見えてきて、新キャラは癖が強くて、懐かしい友人とも再会!
久しぶりに身構えずに視聴できましたね!
【虎に翼】第11週2話あらすじ
昭和23年、10月。
花岡が亡くなって1年。新しい法律に基づいた最高裁判所が発足してから1年半。
星朋彦を最高裁判所長官とし、桂場と久藤もそれぞれ要職につきました。
彼らは『例の件』について話をしています。問題はあるけれどきっとやり遂げると久藤が推薦する人物は、裸で滝に打たれていました。
「家庭裁判所設立の暁には、私を裁判官に」
いつも通り忙しくしていたある日、寅子は桂場に呼び出されました。
「本日付けで家庭裁判所設立準備室に異動してもらう。」
GHQからのお達しで、来年1/1から施行される少年法を扱う家庭裁判所を設立する必要があります。あと2ヶ月しかないと驚く寅子ですが、彼女はこうも考えました。
「それはつまり……今、私の力が必要だと?」
寅子の自信過剰さに腹を立てる桂場でしたが、寅子の手も借りたい状態なのは事実。
桂場の煮え切らない反応を実質の敗北宣言だと受け止めた寅子は、こんな提案をします。
「では、家庭裁判所設立の暁には、今度こそ私を裁判官にしてください」
寅子の提案を渋々飲んだ桂場は、シッシッと寅子を人事課長室から追い出しました。
急いで法曹会館へ向かう寅子。
その口元に笑みが浮かんでいたのは言うまでもないことです。
一方寅子を追い出した桂場は手元の新聞記事に目をやっていました。
『画面に”いばらの道” 人気よぶ花岡判事未亡人の個展』
真昼間からスルメを焼く男、多岐川
寅子は法曹会館に向かうも「はて?」状態です。
戦後復興が進み、司法の仕事は法曹会館から引き揚げたはずなのに何故ここなのか。
恐る恐る屋上へ続く扉を開けた寅子は、そこでスルメを焼いている男性を見つけます。
「あのー……」
「おお! ちょうどいい所へ来た!」
彼こそはのちに家庭裁判所の父と呼ばれた多岐川幸四郎。
理解不能といった様子の寅子でしたが、急造の準備室へと足を踏み入れました。
小橋・稲垣との再会
なんと中には小橋と稲垣がいました。
彼らは学生時代互いにつるみ、教室の右上の方で授業を受けていた”あの”2人組です。
挨拶も早々に、寅子は弁護士である自身がなぜここに来たのか問われました。
「それは、話すと長くなるのですが……」
「ならいい。湿っぽい話も、挫折話も、つまらん!」
寅子は自分のことを語ろうとしたものの、多岐川に不要だと断言されてしまいます。
代わりに彼が取り出したのは日本酒。
早速蓋を開けようとする多岐川を、準備室長補佐の汐見が止めるのでした。
法律を守って死ぬなど、大馬鹿ものだ
何はともあれ、こうして同じ職場で働けて嬉しいと言う稲垣。
寅子も引き締めた笑顔で答えます。
「そうね、花岡さんの分も頑張らないとね」
そこに多岐川が口を挟んできました。
「なんだ、お前たちあの馬鹿垂れ判事の知り合いか」
全てを察し多岐川を止めようとする汐見ですが、多岐川は意にも介しません。
「法律を守って餓死だなんて、そんなくだらん死に方があるか?」
当然寅子は撤回を求めますが、多岐川はこれを拒否。小橋がフォローに入るも撃沈。
『人間は生きてこそ』という考えを持つ多岐川は寅子の話をまるで聞きません。
雪の降る、寒い日のことでした。
猪爪家の日常
夕方、花江ははるに味付けを確認してもらっていました。もう当たり前のように1発OKです。
優未も随分大きくなりましたが、花江の子供たちにまだ遊び相手になってもらっているようでした。
直明は同窓と共に東京少年少女保護連盟を設立し、支援物資を配るなどのボランティアに夢中。
そのせいで帰りが遅いことが、直治にはちょっぴり不満でした。
家事裁判所と少年裁判所
そして夜。
花江とはるは繕い物をしながら寅子の話を聞いています。
新設される家庭裁判所について説明を聞いた花江は素直に「凄い」と褒めますが、寅子は渋い顔。
その原因は、家庭裁判所の成立方法にありました。
GHQの指令は現行の少年裁判所と家事裁判所を合併して、新しく家庭裁判所を作るというものです。しかし2つはその成り立ちも、立場も、取り扱う問題も全く違います。
それでも来年元旦から施行される少年法のため、どうにか合併しなければなりません。
「でも、全く違うものを同じ組織に編成しなおすなんて無理な話で。」
帝都の莫大な人口増加。戦争未亡人。戦災孤児。これらの問題を解決したい気持ちは同じ。
しかし、彼らは自らの仕事に責任と誇りを持っています。合併など断固反対なのです。
大白熱の議論の最中、多岐川はずっといびきをかいていました。

滝藤さんの滝行……花岡夫人のその後を考察!
これがやりたかっただけなのでは?と思ってしまった52話。
自分の納得いかないことはしっかり追求する寅子節も炸裂し、ようやく初期の頃の空気が戻ってきたというか。いや、そう感じるのはやはり昨日の放送のおかげでしょう。
家庭裁判所創立の件も肝心の多岐川さんは寝てるし、頼りになるのは寅子しかいない!
リンク先のPDFは学校のおしらせくらいの気軽さで家庭裁判所の成り立ちが描かれていますが、本編との落差が凄くて面白いです。恐らく実際のところは、【虎に翼】のようなやりとりがあったに違いない。
https://www.courts.go.jp/vc-files/courts/file4/H31.01kouhou_kasai70.pdf
閑話休題。
今回桂場が見ていた新聞記事でちらっとその後が描かれた花岡夫人。
彼女が『個展を開いた』という記事がどうしても気になったので調べてみました。
花岡のモデルである山口さんの妻矩子さんは、結婚前から洋画家に師事していました。今回の『個展』も、彼女自身が描いた絵を販売し、20点のうち8点を国が買い上げたのだとか。
1947年に山口判事が病没後、個展開催は1952年の出来事だそう。夫を失い、矩子さんの生活も苦しかったはず。しかも山口判事の死は国の配給が足りなかったことが原因の一端にあるわけですから、国が絵を買い上げたのは贖罪の意味もあったのでしょうか。
ドラマの1コマの小さな新聞記事でしたが、掘り下げてみるとまた新たな情報が得られるのもさすが! 細やかところまで作りこまれていますね。

※参考にさせていただいたサイトはこちらです↓

新キャラ2人について考察するネットの反応
なんで滝藤さんの登場だけあんなにスペシャルなんだ? スタッフに推しがいるのか? そもそもあの滝はどこなんだ??