こんにちは、朝ドラみ隊です。
あさイチの皆さんも明るく始められないと嘆いていた火曜日。
おっしゃる通りです……
【虎に翼】第9週2話あらすじ
戦争が終わり、年の暮れ。直言がマッチ梱包の仕事を見つけてきてくれたおかげで、寅子と直明は仕事にありつくことが出来た。長く登戸火工に務めてくれた重田にも協力してもらいつつ、なんとか仕事をこなしている。はると花江は裁縫の仕事に精を出していた。一方、直言は相変わらず体調を崩し横になっていることが多く、食も細くなってきた。優三はまだ帰ってきていない。
昭和21年(1946)、なんとか年を越えた猪爪一家だが、相変わらず優三の姿はない。すっかり覇気をなくした寅子に、花江は優しく声をかける。
「寅ちゃん、もっと優三さんの話をしていいのよ。すぐに言ってあげられなくてごめんね」
直道を亡くした花江の前で、寅子は生きているかもしれない優三の存在を口に出すのはやめていた。花江はずっとそのことを理解していて、今ようやく遠慮しないでいいと言えたのだ。
学ぶことの喜び。弁護士という仕事
昭和21年(1946)、5月。ラジオから、帝大入学式のニュースが流れた日の夜。直明は皆に隠れてこっそり本を読んでいた。岡山から戻ってくる際、旅費を稼ぐために多くの本を売ったが、その中で唯一売ることが出来なかった本だと言う。それを聞いた寅子は、直明に少し待つよう言い、ずっと仕舞い込んでいた法律の本を彼に手渡した。目を輝かせてページをめくる直明。その姿は、弁護士を目指すと決めたあの日の寅子に重なって見えた。
翌朝、今まで目を背けていたことに向き合う覚悟を決めた寅子は、雲野法律事務所の前に立っていた。深呼吸して扉を開けようとしたそのとき、寅子の耳に男性の話し声が届く。
「佐田くんじゃないか……!」
雲野と岩居に迎えられた寅子は、久しぶりに事務所の中に入った。
中には常盤もよねもいない。なんでも、寅子が仕事を辞めた後、案件が少なくなり給料も払えなくなったため、2人には暇を出したらしい。
その言葉を聞いて、寅子はよねに思いを馳せずにはいられなかった。共に苦労し、共に雲野の事務所で働き、喧嘩別れのまま死んでしまった、よね。
思わず視線を落としかける寅子だったが、岩居が言葉を続けるのを聞いて視線を持ち上げた。雲野先生の優しすぎる性格のこともあり、事務所の運営は相変わらず厳しいままだそうだ。
「で、どうしたんだい? 今日は」
「……近くまで来たもので、つい」
彼らも苦しい中、なんとか生活を送っている。
『また弁護士として雇ってほしい』とは、どうしても言い出せない。
一方その頃、猪爪の家では直言が手紙を読んでいた。が、寅子が帰って来るや否や、直言はその手紙を隠してしまう。彼は寅子に隠し事を抱えたまま、毎日を過ごしていた。
半年がかりの隠し事『佐田優三 戦病死』
昭和21年(1946)、10月。
寅子を雇ってくれる事務所は見つからず、彼女は直明と共に家事をこなしていたある日。
「姉ちゃん、弁護士戻らなくていいよ」
直明が突然そんなことを言いだした。稼ぎのために、嫌になってやめた弁護士に戻る必要はないと彼は言いたかったのだ。そんな姉弟の様子を見ていた重田が「いい弟さんだねぇ」とほっこりしていた時、家の奥から大きな物音が聞こえた。
2人が慌てて駆けつけると、そこでは直言が胸を押さえて倒れ込んでいた。心配かけまいと嘘をつく直言だったが、はるにすぐ否定されてしまう。皆が病院に連絡を入れたり、直言の体調を気遣う最中、寅子は落ちてしまった優三との写真を戻そうとした。すると、写真立の裏から小さく折りたたまれた紙片が出てきたのだ。直言の必死の制止も聞かず、寅子は紙を広げる。
それは、死亡通知書だった。
『佐田優三 1946年4月25日 遼寧省方面にて 戦病死』
優三さんの死を認められない火曜日……
優三さんが亡くなってるなんて嘘だああ!
昭和25年ということは戦争を生きて乗り越えたのに帰ってくるまでの間に亡くなったってことじゃないですが……そんなのあんまりです。
そして直明くんは本当に勉強が好きなんですね。寅子から受け取った本を嬉しそうにめくるその姿を見ていると、優三さんがかつて言っていた「本を通して学ぶ喜びを知ってほしい」そのままじゃないですか……。くうぅ……
寅子の家族は皆優しいし、尻を叩いてくれるよねさんもいない。発破をかけてくれそうな穂高先生もいない。寅子は自分の力で立ち上がるしかないのです。でも、私たちの寅子なら必ず立ち直ってくれるはず……!
重すぎる隠し事が判明……猪爪家を心配するネットの反応
直言さんが戦病死を隠していた理由を考えるに、やはり寅子に優三の死を受け入れられる力がないからではないだろうか……