こんにちは、朝ドラみ隊です。
結婚によるメリットをまざまざ見せつけられた寅子。
今日もよねさんの怒りが爆発していて気持ちよかったです。
そりゃあもちろん、はると直言みたいな家庭が築けたら幸せだと思いますけど……
【虎に翼】第7週3話あらすじ
ある日寅子が帰宅すると、花江が嬉しそうに話しかけてきた。居間に向かった寅子を出迎えたのは、花江の実家の女中の稲さん。彼女は時世を鑑み、田舎の新潟に帰るらしい。そしてその前に寅子と花江に顔を見せに来たのだとか。
子供たちの遊びもどことなく軍隊のようなものに変化していく中、花江が席を外した隙を見計らって稲は寅子に言った。
「すべては手に入らないものですよ」
今抱えているものと女の幸せを天秤にかけ、振り返ってみるべきだと言うのだ。
無論、この時の寅子はそんなことなど気にも留めなかったのだが……。
疲弊していく寅子
事務所で依頼人に断られる毎日が翌年の秋まで続く。さすがの寅子にも疲労の色が見え始めたころ、ご婦人が依頼を申し込むため雲野法律事務所へやってきた。「今度こそ!」と名刺を差し出す寅子。しかし女性は寅子の顔をじっと見た後、申し訳なさそうに言うのだ。
「すみません、男性の方に弁護をお任せしたいのですが」
雲野先生はすかさず岩居に声をかけるが、新聞で隠したその顔には涙が浮かんでいた。
依頼人が帰ったあと、寅子は思わず口にする。
「先生、私ってそんなに頼りないですか?」
「まあ、結婚前のご婦人に頼みたいのは弁護よりお酌だろ」
目尻を吊り上げるよねだったが、怒りをぐっとこらえ、乱暴に席につく。
その後、竹もとで轟と合流し、甘味を3人で味わっていた時、よねは怒りを爆発させた。
「何がお酌だ! 法律以外の価値観は明治か!」
さすがの寅子もご婦人に断られたのは堪えたようだ。そんな中、轟は申し訳なさそうに切り出した。なんと、久保田先輩が女性で初めて弁護士として法廷に立つというのだ。
よねとの再会。猪爪”先生”誕生!
大勢の記者に取り囲まれ、久保田先輩は受け答えをしている。彼女にしてはめずらしく緊張しているようにも見えた。寅子はおめでたいような、羨ましいような気持ちで内心ぐちゃぐちゃだ。そして、裁判が始まった。真剣な久保田に対し、笑いを堪える裁判官に、不遜な態度の被告人。誰もかれも、何が面白いのかニヤニヤしているのがよねには許せなかった。廊下で話していた3人は、裁判を傍聴していた竹中に会う。
「なんだか、面白みのない裁判だったね」
彼はぼそりと呟くと、その場を去っていた。入れ替わるように姿を現したのは竹中だ。彼は寅子たちが”利用”されていると主張する。
「挙国一致の総動員体制。これからは女性も様々な役割を担わなければならない。そんな世論にするために、あんたたちは利用されてる」
さらに追い打ちをかけるように、法廷からこんな声が聞こえた。
「久保田さんは確か最近ご結婚されて、ご懐妊されているとか?」
意気消沈の寅子。よねはぶっきらぼうに竹もとに寄ることを提案した。そして法廷を去ろうとしたその帰り。裁判所の階段を下りていく一行の頭上から、聞きなれた声がした。そこにいたのは女性を連れた花岡。突然の再会に寅子は固まり、轟は荷物を落とす。花岡の隣の女性は彼の婚約者だそうだ。祝いの言葉を述べる寅子に対し、花岡は笑うこともなく「ありがとう」とだけ返し、去っていった。
そして竹もと。明らかに落ち込んでいる寅子によねが不愛想に言葉をぶつける。
「だから佐賀についていけばよかったんだ」
しかし寅子は、自らの夢のため、それはできないと判断したのだ。
「じゃあそんな顔してないで食え」
一気におしるこをかきこむ寅子。竹もとも国の政策のため、苦しい状態であるようだった。
「相手は誰でもいいからお見合い相手を探してください」
久保田が初の女性弁護士として法廷に立った。このニュースは新聞にも載り、それをスクラップブックに貼り付ける直言は、これが寅子の記事であればと、残念そうにつぶやく。はるはそれを淡々と聞き流しているように見えたが、台所に並んでいるのは寅子の好物ばかり。はるもまた、同じ気持ちなのだ。そんな中、寅子が帰宅。彼女は帰ってくるなり両親の前で土下座してみせた。
「私にお見合い相手を探してきてはいただけないでしょうか!」
ずっと耐えてきたものの、今日の一件は、寅子にとって致命傷だったのだ。直言は同情し、明日にでも事務所を辞めるといいと提案するのだが、寅子はこれをばっさり拒否。
「弁護士を辞めるつもりはない」
寅子はこの1年で、結婚がどれだけその人の信頼性を高め、物差しとして使われるか否かを痛感した。だから、社会的地位を上げるための手段として結婚がしたいと2人を説得する。はるはすぐさま花岡のことを思い浮かべるが、彼は婚約したと聞き、くらりと壁にもたれかかった。そのショックは直言も同じだったようだ。
結婚相手は誰でもいいと言う寅子に対して、はるは「誰でもいいわけがありません」と一喝。理由はどうあれ、寅子が結婚の意思を見せてくれたことが、はるはとても嬉しかった。自分たちがずっと寅子を支えられるわけではない。寅子にも、生涯を支えあう相手が必要だと考えていたのだ。
はるは食事の前に着替えるよう寅子に促し、寅子は2階に上がっていった。
寅子がいなくなって、直言が見たのはうれし涙を目に浮かべるはるの姿であった。

逃した花岡は大きい……。次話からは婚約者探しか?
一握りの男で恋心まで向けてくれていた花岡……。寅子は咄嗟に断ってしまいましたが、彼ほど条件のいい男はなかなかいないんじゃないかなぁと思ってしまいます。
今までの登場人物だと、他の候補は優三さんでしょうか? なんとなく轟は違う気がします。でも、ここで初めて登場する人物が寅子をさらっていくかもしれませんし、結局は脚本のみぞ知ると言う感じですね。
ですがいち視聴者としては、やはり寅子に幸せになってほしいもので。
「誰でも」なんて言わずに、彼女にぴったりなお見合い相手が現れることを期待しています!

寅子の抱える不満を代弁しまくったよねさんへのネットの反応
「女は結婚したら無能力者」から始まって「社会的地位を勝ち取るために結婚する」って展開になるのがとてもつらい