こんにちは、朝ドラみ隊です。
今日は水曜日。物語で問題となることもあらかた紹介され、緊張感が高まってきました……
【虎に翼】第20週3話あらすじ
一見星家に温かく迎えられたように見えた寅子と優未。しかし優未は「まだ分からない」と言う。
それぞれ家族に問題があっても、2つの家はまるで違う。
そして寅子は裁判官として、最も難しい裁判を担当することとなる――
スンッ顔の航一一家
初めて訪れた航一のお家にて、寅子と優未は温かく迎えられます。
そして昼食時。
楽しそうに航一の話題を話す寅子たちに対して、航一の家族は皆「スンッ」顔でした。
食事が終わり、机の片づけをしている寅子は航一に話しかけます。
(寅子)あのっ、本当にお手伝いしなくていいのかしら?
(航一)気を遣わなくていいよ。それに今度僕も寅子さんの家にお邪魔するんだから……
寅子の脳裏によぎったのは、直明と花江の同居問題。
これ以上問題の種を持ち込むわけにはと押し黙ってしまう寅子に対し、口を開いたのは優未でした。
「僕と一緒に住みませんか」
(優未)花江さんと直明兄ちゃんがケンカ中なの
航一に事情を説明する優未。しかし優未も、考えがあって航一に相談を持ち掛けています。
(優未)いい解決策をくれるかもしれないじゃない?
(航一)…………なら、僕たち一緒に住みますか?
(寅子)ごめんなさいね心配かけちゃって。もっと別のところに問題があるようなのよ
気まずい空気の中、響き渡る時報の音。
(優未)お母さん、今航一さんは「一緒に住みますか?」って言ったんだよ?
(寅子)うん……?
続く言葉は、寅子が航一の義母・百合の下へ手伝いに行ったことで失われてしまいます。
優未と航一は互いに目を合わせ、僅かに表情を変えるのでした。
「あれは絶対にプロポーズだったのに!」
(優未)あれはぜっったいプロポーズだったよ
(花江)絶対にプロポーズです
猪爪家に帰宅後、寅子は優未と花江にお叱りを受けていました。
(花江)航一さん、勇気を振り絞って言ってくれたんじゃないの?
(寅子)はて
(花江)何が「はて?」なのよ
(寅子)私がこの手の話に鈍いのは認めます。そのうえで……
結婚とは勇気を出してするものではなく、互いに求めるものが一致したうえで執り行うもの。
寅子も航一もいい年。互いに家族もいる状況で、何故結婚しなければならないのか?
熱く語る寅子に対し、花江は今日の成果を確認しようと新たに質問をします。
(花江)ほら、向こうのご家族もいい方たちだったんでしょ? ね?
(優未)それはまだ分からない
あからさまに直明を避ける花江
航一の家族がいい人かどうかは、まだ分からない。
優未の答えに花江はもちろん、寅子までもが驚きます。
(優未)だって航一さんの家族、みんなニコニコしてるけど、目が笑ってないんだもん
(寅子)えっ……そ、それは……血筋というか……
(優未)でもおばあちゃんは本当の航一さんのお母さんじゃないんでしょ?
困惑する3人。するとそこへ直明が帰ってきます。
(花江)直治ったら、いつまで河原でサックスしてるつもりかしら。心配だわよね、一緒に迎えにいきましょう。……あっトラちゃん、直明ちゃんにご飯出してあげてちょうだいね
花江は優未を連れ、そそくさと部屋を出て行ってしまうのでした。
星家、贅沢でありつつも暗い食卓
その頃、星家では夕食が始まっていました。
(百合)寅子さん、とても気さくでよい方でしたね。優未ちゃんもお利口さんですし
(航一)そう言ってもらえてよかったです
豪勢な食事のはずなのに室内は暗いまま。
会話の1つも始まることのないまま、粛々と星一家は口を動かしていました。
猪爪家、明るく賑やかな食卓
(直明)……ずっとあんな感じなんだよ。話そうとすると、ああやって逃げられてさ
直明の前に食事を並べる寅子。
聞けば直明も、花江が何故あのような態度をとるのかは理解しているようなのです。
(直明)でも、僕はどうしても家族のみんなと一緒にいたい。離れたくないんだ
戦時中、1人疎開した直明が心に負った傷は、今なお直明を苦しめているのでした。
寅子、『原爆裁判』の担当裁判官に
翌朝、出勤した寅子は汐見から大変なことを聞かされます。
それは原爆投下にて被害を受けた人々が、雲野弁護士と共に、国に損害賠償請求を求める。
のちに言う『原爆裁判』の報せでした。
原爆裁判の弁護を担当することになった雲野。サポートをよね轟に任せる
数日前、山田轟法律相談事務所に来客がありました。
(雲野)弁護士、山田よね……。そうかい、司法研修が終わったところかい
よねの名刺を見ながら、心の底から笑みを浮かべる雲野弁護士。
彼は岩居を連れ、「金にならない仕事を引き受けている」と噂のこの事務所を訪ねたのでした。
(よね)……それで、何が目的ですか?
(雲野)我々は今、被爆者の方を原告として、日本政府に賠償を求める訴えを起こしている
雲野は3月に起きた第五福竜丸事件が訴訟を起こした理由だと説明します。
(雲野)忘れ去られることがないように。同じ過ちを繰り返さぬように……

言葉にしない桂場さんからの信頼が伝わってきて嬉しい
桂場さんが読んでいたのは、今回の件についての書類だったんですね。
東京地裁には多くの『課』があり、その中には当然民事を扱う『課』もいくつか存在します。
その中で汐見と寅子のいる24課に今回の事案がまわってきたということは、桂場さんの信頼の表れと考えてもよいのではないでしょうか!
さて、雲野弁護士が「自分に何かあったときは岩居を頼む」と言っていましたが、
原爆裁判を実際に担当された弁護士の方は、史実では2002年までご存命だったようです。
だから、雲野弁護士は途中退場しない……とは言い切れませんが、安心材料の1つにはなりそう。
寅子が新潟で過ごしたのは3年。今回の審議はその倍以上の8年の歳月を要します。
虎に翼の中で最も長く、濃い物語が展開される長編となると予想しています。
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ネットの反応
原爆裁判の弁護人を引き受けるなんて、それがどれだけ難しいことか、雲野弁護士は想像しているはず。それでも引き受けてしまうのが彼らしく魅力的