書評

書評

【サッカー書評】日本はいかにして強くなったのか。西部謙司著「サッカー日本代表アナライズ」があぶりだす日本代表の戦術と育成の歴史①

こんにちは、新井一二三です。今回は西部謙司著、「サッカー日本代表アナライズ」を紹介します。サッカージャーナリスト界のトップランナーであり戦術批評家としても知られる西部が日本代表の歴史を軽妙な解説に主観を混じえて語るこの一冊。質、量ともサッカ...
書評

【育成・書評】「頭のゴミを捨てれば、脳は一瞬で目覚める!」天才、苫米地英人のベストセラーがサッカー界にもたらすまさかのゴール。

油断していたらサッカー村民がピリつく言葉も交えて来た。 ゴールと関係ないものはゴミ。さすがにベストセラー作家、読者をひきつけるすべを知っていて、論点をわかりやすく提示する。最終地点に向かうもの以外は「ゴミ」というわけで、それを捨てれば脳はシ...
書評

【サッカー書評】混迷する日本に強化ビジョンを示せ!「アギーレ解任後ハリル就任前」フットボール批評04を批評してみる。【サッカー大考察】

「友達集団の組織に存在意義はありません」と岡野俊一郎は言う。つまり社内政治で敗れたら山口へ行け、ということだろうか? 「名将」を生かすも殺すもマネジメント次第、のキャッチコピーが躍る「フットボール批評04」の刊行はアギーレ解任直後。 前号に...
書評

【サッカー書評】「日本人が監督を正しく評価できれば、日本サッカーは強くなる」フットボール批評03を批評してみる。【サッカー大考察】

結局アギーレって何だったの……。 アギーレが解任されたのは2015年2月3日。「フットボール批評issue03」が描く解任前夜は刑事コロンボ。僕らは犯人が誰かを知っている。 本誌タイトルが「監督失格」だから当時のアギーレの評判も推して知るべ...
戦術論

【サッカー書評】「サッカーを知らない日本人」!?ネイマールに挑発されたら読むしかない。フットボール批評02を批評してみる。【サッカー大考察】

こちらがカリカリして選手が委縮したらチームに躍動感がなくなりインテリジェンスを発揮する余裕はない。「そんなサッカーは御免だね」。本文中の反町監督によるけだし金言である。 ◇ 「サッカーを知らない日本人」という刺激的な「フットボール批評iss...
書評

【サッカー書評】「日本のサッカーを強くするために、メディアも戦う」僕らの怒りが誌面からにじみ出る。フットボール批評1を批評してみる。

ザックジャパンの顛末に、サッカー村の国民は怒りにふるえていた。 日本で唯一のフットボール批評本、フットボール批評issue01の刊行は2014年ブラジルワールドカップ直後。コートジボワールにはドログバにびびって負けて、ギリシャ戦では特に何も...
書評

【サッカー書評】元Jリーガーが教える「わずか2年でスクール会員数を0人から100人にする方法」。那覇西高校からヴィッセル神戸に入団。公式戦出場ゼロながらサッカースクールビジネスを成功させた仲里航の出世譚。

良書。 ヴェルディ川崎と横浜マリノスのJリーグ開幕戦を見てプロを志したという仲里は高卒で神戸に入団するも試合出場はゼロ。ヴィッセルで頼み込んでアルバイト入社し、その先で出会った少年がきっかけでサッカースクールで起業を果たすことになる――。 ...
書評

【サッカー書評】日本人から見たショーン・キャロル【サッカー大考察】

「英国人から見た〇〇」といえばショーン・キャロルが日本代表の試合などを中心にざっくり語る名物コーナー。フットボールの母国である英国人が対談形式で試合を斬るさまを「あるある……ねーよ」あるいは「ですよね」と突っ込みを入れながら気楽に楽しめるの...
書評

【サッカー書評】これで超一流の監督に挑め!岡田監督の肉声にも注目【育成】

彼の友人だというジェラール・ウリエによれば監督には「クビになった監督かこれからクビになる監督」の2種類しかいないのだそう。ちなみに「クビ」の原訳は「sack」で、クビにする従業員の持ち物をズダ袋に渡したことが由来だかなんとか。 市船から筑波...
戦術論

【サッカー書評】木崎伸也はサッカーの見方を一日で変わらせるか【サッカー大考察】

本書を経て、彼はベストセラー作家となったわけだから説得力も抜群。思わず読まねばなるまいと息巻いても仕方ないところである。 今は本田圭佑番からカンボジア代表のスタッフとしても知られる木崎伸也の著書。刊行された2010年はおりしも南アフリカワー...