こんにちは、朝ドラみ隊です。
【虎に翼】第26週4話あらすじ
美雪の件を通して、調査官・音羽との絆を深める寅子。
一方、よねは美位子が隠している感情に気付いていた。寅子・涼子との女子会を経て、心を決めるよね。
翌朝、よねは美位子に考えを伝える。「ここにいたいならいてもいい。ただし――」
寅子と音羽。深まる信頼関係
『美佐江に瓜2つの学生・並木美雪。
彼女は駅の階段から同級生を突き落としたことを理由に補導。
目撃者が多数いるのにも関わらず、美雪は否認を続けている――』
(寅子)…………いつもしっかりした報告書をありがとう
音羽に感謝を伝える寅子。寅子の穏やかな表情を見てか、音羽も口を開きます。
(音羽)以前お伝えした少年法改正についてですが……自分が全て正しいと思っていません
「言い過ぎた」と訂正と謝罪をする音羽。寅子は彼女に「はて?」と問いかけます。
(寅子)すべて正しくなきゃ、声をあげてはいけないの? ――委縮したりせずに、思っていることを言ってくれて、ありがとう
美雪の審判に向けて、さらなる資料を求める寅子。
音羽は真剣な表情で、寅子の願いを聞き届けました。
美雪は『不処分』
そして、美雪の審判当日。
寅子が審判の開始を宣言するや否や、美雪は泣き出してしまいました。
(美雪)ごめんなさい……わざとじゃないんです…… 本当に悪いことしちゃったと思ってて……
美雪によると、相手を突き落としたのは大切な手帳を取り戻したかったから。
そこまで言うと、美雪は一層強く泣き、話すどころではなくなってしまいました。
後日、音羽によって美雪の言葉が真実であったと証明されます。
寅子は美雪を『不処分』とすることに決めたのでした。
過去の事例よりも希望が見える、今回の尊属殺人裁判
場所は変わり、山田轟法律相談事務所。
依頼人との面談が終わったよねたちに、美位子が恐る恐る尋ねます。
(美位子)……私の裁判、随分時間がかかっているけれど、やっぱ駄目ですかね?
(轟)いんや! 俺はむしろ脈があると思っている
過去、尊属殺を問う上告は幾度となく門前払いされてきている。
しかし、今回時間がかかっているということは、裁判所が対応を協議しているということ。
よねも轟も、美位子に辛抱するよう伝えます。
しかし、美位子の心配の種はそこではありませんでした。
(美位子)あ、違うんです。私、いつまでここにいられるのかなって…… この場所が、居心地がいいってことです
ミニ女子会。なんでも話し合える仲の女子部
昭和46年、冬。
無事司法試験に合格した涼子は、合格を伝えるため東京を訪れています。
今日はそんな涼子と、都合があった寅子・よねが星家で女子会を開いていました。
(寅子)ハハッ……でも、とってもワクワクするわ! 涼子様が弁護士になる日が来るなんて!
(涼子)私、司法修習を受けるつもりはありませんの
では何のために、過酷な勉強を乗り越えたのか。困惑する寅子たちに涼子は言います。
(涼子)弁護士になれないんじゃない、ならなかった。この先、弁護士になるもならないも私の手の中にある……。せめてそうしたかったの
涼子は新潟に戻り次第、司法試験を目指す人に法律を教える仕事を始めようと思っているそう。
苦労も多い中、涼子が頑張ってこられたのには理由がありました。
(涼子)新潟にお店を構えてから、いつも心によねさんを住まわせて生きておりましたのよ
(よね)はぁ? なんだそれ
(涼子)私が弱音を吐きそうになると、いつも心のよねさんが叱咤してくださるの
よね、美位子と向き合って話す
その日、よねは終電を逃し、事務所に戻る頃には朝になっていました。
(轟)あぁ、朝帰りか
(よね)終電を逃しただけだ
(轟)まあ、なんでもいい。お前が佐田たちと仲良くしているのを見てると、俺は気持ちがポカポカするからな!
轟と美位子はこれから朝食のようです。
よねの分も準備すると言いキッチンへ向かった美位子。
支度をする美位子の背に向かって、よねは語り掛けます。
(よね)美位子。お前がここにいたいなら、最高裁への上告が棄却されてもいればいい
よねの突然の言葉に、轟も美位子も驚きを隠せません。
(よね)ただそれが、私たちのもとに来る依頼人の話を盗み聞きするためなら やめろ
「お前は弱くない」似た境遇を持つ者からの励まし
強張った微笑みを顔に貼りつけながら、よねの話を聞く美位子。
よねは容赦のない言葉を続けます。
(よね)人を見て安堵したり、自分の身に起きたことと比較したりするのは やめろ
よねはそこで言葉を一旦区切り、過去を思い浮かべていました。
(よね)私は……たった一度でも……あの夜のことが耐えられなくなりそうな時があった
置屋の主に騙され、金を奪われていたよねの姉。
なんとかしてお金を取り返す手段を探していたよねに囁かれた、甘い言葉。
(よね)お前の身に起きた事は、はらわたが煮えくり返るほどクソだ。でもそれは、お前の父親が、この世界が、法律が、どうしようもなくクソなだけだ。お前が可哀想なわけでも、不幸で弱いわけでも決してない。……それだけは分かってくれ
よねの言葉を聞き、美位子は鼻をすすりながら言います。
(美位子)フフ…… 何回、クソって言うんですか……
朋一の涙が航一を動かす
同じ頃、星家のリビング。
朝早くから朋一が家を訪れていました。
(朋一)…………裁判官、やめていいかな
ただ事ではないと察し、航一は朋一に座るよう言います。
(朋一)……僕は裁判官に誇りをもって、司法の場をよりよくしたかった。でも、もう……何のために……どう、頑張るのか……
弱々しく「ごめんなさい」と謝罪する朋一。
航一は彼の肩に力強く手を置き、言いました。
(航一)何も間違ってない。 謝ることなど、何一つない
その後、出勤した航一は、桂場のいる長官室へと進んでいくのでした。

寅子の言葉が、少しずつよねさんの心をほぐしていく
語りたいことが多すぎますが、絞らないと読みづらくなるジレンマ。ということで本日はよねさん。
寅子・涼子さまとの女子会後、よねは覚悟を決めたように美位子に話しかけます。
元々よねは、美位子に厳しいことを言うつもりはなかったのではないでしょうか?
山田轟法律相談事務所の面談シーンは、いつも轟が場を回していました。
面談でないときは、よねはいつも自分の席で仕事と向き合っていましたね。
彼女は非常にストイックで、依頼人には深入りしすぎない主義なのかもしれません。
そんなよねがなぜ、自らの過去を交えてまで、美位子に厳しいことを言う気になったのか?
私はその裏に、寅子の言葉が関係していると睨んでいます。
でもそろそろ、時々は格好悪いところや弱いところも見せてほしいわ。ほら、私みたいに!
よねが言葉を止めた際に流れた回想について。(詳細はこちら)
法では救えないよねの姉を救えると言って近づいてきた”弁護士”。
力になろうか。僕ね、こう見えて……弁護士
――そんな金ないですから
立ち去ろうとしたよねの手を掴み、男は言います。
そんなもんいいんだって……
よねの顔を触る男の目を見て、よねは求められているものを理解しました。
たった1回でも耐えられなくなるような経験を、美位子は何度も耐えてきた。
そんな美位子が弱いわけがない。
よねさんはずっと、そう伝えたかったのだと思います。
よねさんが鋼の精神で押さえてきた気持ちを解放するきっかけとなったのが、
苦楽を共にした寅子であり、涼子さまだったのは非常に感慨深いものがあります。
よねさんが自分と似た境遇を持つと分かった時。
そんな人に「お前は弱くない」と言われた時。美位子さんがどれだけ嬉しかったか。
厳しく、そして温かい、よねさんらしい言葉だったと思います。
ところで、昨日(9/18)の虎に翼特集はご覧になりましたでしょうか?
まだの方はぜひご視聴ください!(コチラからどうぞ!)
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ネットの反応
何か抱えてる奴はどっかしら生きる為に無理してる。どうって事ないふりをして誤魔化さないとやっていけない事がある。 よねさんのこの言葉、心に染みました