こんにちは、朝ドラみ隊です。
寅子! 賢者タイムになる前に本当の気持ちを言いに行くんだ!
【虎に翼】第14週4話あらすじ
穂高先生の退任記念祝賀会に誘われた寅子。
桂場の提案により、彼女は花束を渡す大役を任されます。
ところが穂高先生があることを口にした瞬間、寅子は涙を流して……
穂高先生、最高裁判事退任
竹もとの席をライアン・桂場と共に囲む寅子。
彼らの要件は、穂高先生の退任記念祝賀会への参加打診でした。
幹事は桂場が務めるそう。行きたくない寅子。ですが寅子の行動などお見通しの桂場に焚きつけられ、花束を渡す大役を任されてしまうのでした。
理想と理想のぶつかり合い
栄二の調査記録を読む寅子。
彼の親権は宙ぶらりんのまま。少年院送りの息子を引き取りたくない父親と、祖国へ帰りたい母親。
香子の弁当に下舌鼓をうつ多岐川に、寅子は尋ねました。
(寅子)私は、多岐川さんやライアンさんが掲げた家裁の理想に近づきたいんです。
(多岐川)……俺は、家事部も少年部もみ~んな理想を掲げてると思うぞ?
多岐川は現状を理想と理想のぶつかり合いだと認識していました。
そしてそれは、簡単に解決できる問題ではないということも。
「栄二の気持ちが一番大事」家事部・少年部、同じ意見だった
昼休憩も終わり、寅子は壇の元を尋ねます。
(寅子)梶山栄二くんの調査記録を読ませていただきました
幼少期は容姿のせいでいじめられ、戦時中は「スパイの子」とそしられ続けた。
窃盗も主犯格は別に存在している。栄二は孤独を埋めたくて、非行に走った少年でした。
(壇)彼にまっとうな居場所を作る必要がある。だが、本人の気持ちを理解せんことには……
返答を聞き、満足げに頷く寅子。少年部も家事部も目指す道は同じと確信したからです。
穂高先生の懺悔
祝賀会当日。入口で出会った穂高先生は、寅子の顔を見られて非常に嬉しそうでした。
やがて始まる、穂高先生の挨拶。
(穂高)星 朋彦先生は、ご自身と私のことを出涸らしだと仰った。しかし、出涸らしだからこそできることがあるのではないかと。……こういう会を開いていただけるというのも、自分の役目を果たすことが出来たからなのかなと、そう、思おうと思った
穂高先生は法の道を行くと決めたときから、険しい道を歩んできました。
味方もおらず、誰も切り開いたことのない、まったく新しい道の開拓者。
(穂高)……出涸らしも何も最初から、私は自分の役目なんぞ果たしていなかったのかもしれない
女性弁護士たちを、社会の壁から守れず絶望させた。
新民法が平等を謳う中で、家制度の存在を消し去ることが出来なかった。
尊属殺の違憲性を、認めさせることができなかった。
(穂高)結局私は、大岩に落ちた雨垂れの一滴に過ぎなかった……
その言葉を聞いた瞬間、寅子の胸の中で何かが切れてしまいました。
雨だれに意味がないなんて、一番言わないでほしかった人・穂高先生
(桂場)……ガキ! 何を考えてるんだ!!
会場を飛び出した寅子を捕まえた桂場と、合流した穂高先生。
(寅子)謝りませんよ、私は
寅子にとって穂高先生は、どんなに気まずくても、尊敬できる人でした。
社会に絶望しつつも抗い続ける同士であるとも。
しかし、あの挨拶を聞いた後に花束を渡すということは、穂高先生の努力も寅子の涙も、苦悩しても変えられなかった日々のすべてを諦めることになってしまう。
そんなこと、認められない。
(寅子)納得できない花束は渡さない!
寅子は祝賀会会場を後にしました。

寅子の言葉足らず炸裂 2人の関係が改善されてほしい
寅子は自分を地獄の道に勧めた穂高先生に、感謝と怒りを同時に抱いています。
でも法律を学ぶことが学生時代の寅子にとって、1番いい選択だったと思うんだけども。
しかし寅子が何度も苦悩したのも事実。久保田先輩の涙は私も忘れられません。
そうやって、石を穿てなかった雨垂れたちを見てきたからこそ、許せなかった。
「あなたがこの道に誘ったのではないか」
「歴史にも残らない雨垂れとして、無数の人を巻き込んだのではないか」
「あなた自身も雨垂れだと思っていたから、尊敬していたのに」
「石を穿てずとも叩き続けることに意味があると思っていたのではないのか」
「あなたがそれを言ったら、穿てなかった雨垂れは何の価値もなかったことになってしまう」
多分心境としてはこの辺りなのかなと。
それにしても言葉足らずすぎるんですけどね……。最後の「あ”あ”~~」も、反省の叫びだと私は考えています。
この問題、明日で本当に解決するのでしょうか? 一視聴者として、非常に心配です。
こちらの動画は、今週のあらすじから展開を予想したものだそうです。
こじれにこじれた師弟関係の復習にぴったりなので、ぜひご覧ください!
(2024/07/05追記)
寅子役伊藤沙莉さんが、インタビューでこの件について触れられていました。
実質考察の答え合わせとなっていましたので、こちらのリンクからぜひご覧ください!

ネットの反応
『声をあげることにこそ意味がある』と前回言っていた寅子。穂高先生も同じ思いだと思ってたのに、諦念によって穂高先生が判事を辞めたように見えて寅子は怒ったのかなぁ……