こんにちは、朝ドラみ隊です。
【虎に翼】第26週3話あらすじ
少年法改正に向けて、様々な人の意見を訊ねてまわる寅子。
彼女の楽しみは、数日後に星家で開かれる明律大学法学部の集い。涼子の司法試験合格を祈願してのものだ。
そうして忙しい日を送っていたある日、寅子は家庭裁判所の廊下で”あの”女性の姿を見かける――
家裁の危機を招いたのは寅子世代?
少年法改正の議論に向けて、家庭裁判所の現場の声を聞く寅子。
職員や調査官を集め、皆の意見を聞いています。
(平光)お話を聞く限り、法務省は引き際が分からなくなっているのではないでしょうか?
(朋一)僕はあえて泥沼化させることで、議論をろくにせず強行する理由を探しているんだと思うんだ
そこへ音羽が手を挙げました。
(音羽)私は、家庭裁判所が反省すべき点も多々あると思います
第一に、裁判官内での審判に対する熱意の差。
(音羽)一人一人に時間をかけたい。でも実際は同時に何十人もの少年少女に、均質で迅速な事件処理を求められる。結果悔いが残り、一向に減らない少年事件への罪悪感だけが増していく……
そのためには、差そのものが生まれない改革が必要だと音羽は訴えます。
しかし、その手段が厳罰化であることに、どうしても寅子は納得できません。
(寅子)私は家裁の力を信じてる。愛の裁判所を守りたい――
(音羽)守ろうとしてきましたか? それを個人の努力だけで補ってきてしまったひずみが今です。その責任は、佐田判事世代の方々に大いにあるでしょう?
音羽の意見に賛同する朋一。
想像もしていなかった指摘を受け、寅子は硬直してしまうのでした。
直明一家、引っ越し
その日の夕方、直明が近所に引っ越すことになったお祝いに、猪爪家へ向かった寅子。
(寅子)直明がこの家を出る日が来るなんてね
(直明)うん。直正も中学生になって、直人のところも2人目が生まれるから、いい機会かなって
しかし、結婚当初、直明は唯一の条件として猪爪の家で暮らすことを希望していたはず。
寅子は直明がまた無理をしていないか、尋ねます。
(寅子)この家を出て、直明の気持ちは大丈夫?
(直明)うん。こう……不思議と不安はなくなって。自分の中の戦後がやっと終わったっていうか……
(寅子)……そう
直治によると、直明の引っ越し先は猪爪家のご近所なのだとか。
それなら、何かあっても助けることができる。
直明の心配は不要と分かった分、優未の将来を心配せずにはいられない寅子でした。
桂場の葛藤の具現化
お祝いの夕食が終わり、寅子は一同を集め、討論会を開きます。
(寅子)最近、少年犯罪について時々世間とのズレを感じるの。皆の意見を聞かせてくれないかしら?
真っ先に手を挙げたのは優未。
(優未)雀荘の周りには、結構若い子がたむろしてるよ
(直治)ジャズ喫茶の近くも、気だるそ~うなガキがわんさか! でも、大体いいやつだぞ?
直治は、そんな子供たちに自分の演奏を聞かせ、元気を取り戻させているそう。
続いて手を挙げたのは直人の妻・瑞穂です。
(瑞穂)私は少年事件の弁護も依頼されますけど、どれも軽犯罪ばかりですよ
(直明)凶悪犯罪が起きてるのは事実だけど、新聞やテレビが誇張して報道して、不安をあおってる部分があるんじゃないかな
直明の推論は、寅子が時折感じる違和感にピタリと当てはまるものでした。
意見の賛同者がいたことに喜ぶ寅子。一方、直人は裁判官の立場から意見を発します。
(直人)俺は、自分の責任が重すぎて、辛くなるときがある。……どの少年が この先凶悪犯罪に手を染める可能性があるかなんて、審判と面接だけじゃ分からない
明律大学法学部同窓会 in 星家
昭和46年・夏。
司法試験のために東京へやってきた涼子。そのことを記念して、女子部は星家に集まっていました。航一も食事を運んだりと、場を整えるために手を貸してくれています。
(梅子)素晴らしいわ。司法試験に挑戦なさっているだなんて
(涼子)ヒャンちゃんに触発されて、心に火が付きましたの
ライトハウスは新潟にもう1つ店舗を増やしたらしく、話を聞いた航一さんはどこか自慢げです。
(航一)それだけライトハウスが魅力的ということですね
そこへ、新たな来客を知らせるチャイムが響きました。
上機嫌に扉を開ける寅子。
(寅子)あら、いらっしゃい!
(轟)遅れてすまんな。仕事の区切りがなかなかつかなくてな
轟の後ろには当然、よねもいます。
全員が揃ったのを見た航一は気を利かせ、2階に上がっていきました。
なつかしい光景
(涼子)よねさん、轟さん、お忙しい中会いに来てくださって、本当にうれしゅうございます
(玉)今、皆さんの最近のご様子をお聞きしていたところで……
(よね)はぁ? お前らあほか、こいつは司法試験の直前なんだぞ。最近のご様子など話してる場合か
口を動かしながら、よねは鞄の中の茶封筒を取り出します。
(よね)私らでこいつを絶対に受からせる
よねが持参したのは、お手製の問題用紙でした。
(轟)山田のやつ、寝る間も惜しんで問題を作っていたぞ
(よね)黙れ。ほら、お前もやるんだ
その光景を見て、玉はよねに頼み事をします。
(玉)私も、やっていいですか?
こうして、この場にいる全員が、よねの問題に取り組むことになりました。
同じように筆記用具を走らせる様子を見て、寅子はあの穏やかな学生時代を思い出さずにはいられませんでした。
まさかの人物
翌朝、昨日の幸せを噛みしめつつ出勤した寅子は、廊下で女子学生に声をかけられます。
(???)もしかして、佐田先生ではないですか?
学生の容姿は、美佐江と瓜2つ。
しかし、寅子が美佐江と出会ったあの日から、もう20年近くの時が過ぎているのです。
困惑する寅子。そこへ、音羽がやってきます。
(音羽)美雪さん。……美雪さん、忘れ物ですよ
(美雪)やだ、私ったらこんな大切なものを……
音羽は美雪に、随分と古びた手帳を手渡しました。
寅子は、その様子を食い入るように見つめ、やっとのことで言葉を捻りだします。
(寅子)ねえ、どうして私の名前を知ってるの?
(美雪)……先生は、とても有名な裁判官じゃないですか
美雪の微笑みは、かつての美佐江そのもの。
美雪が女性に連れていかれたあと、寅子は慌てて音羽の腕をめくります。
(音羽)……大丈夫ですか? 汗が凄いですよ。 ……佐田さん?
音羽の腕に、あの恐ろしい赤いミサンガはありませんでした。

美雪は何故裁判所にいたのか
美佐江改め美雪の登場で、前半のほのぼのが吹き飛んだ今日の放送。
美雪は何故裁判所にいたのでしょうか?
最も考えられる理由は、美雪自身が何か問題を起こし、補導されたこと。
しかし美雪の容姿は驚くほど美佐江に似ています。これは明らかに意図的なものを感じますから、その線はないと考えられます。(美雪は美佐江と同じ役割を持っていそう)
それにこの場合だと、美雪を連れて行った女性の穏やかな態度が引っかかります。自分の(恐らく)孫が罪を犯したなら、あのように冷静でいるのは難しそうです。
となると、次に考えられるのはやはり友人と共に補導されたが、問題はなかったので帰されたというパターンではないでしょうか。美佐江初対面と同じパターンですね。
ですがここでもう1つ。
音羽さんの腕にミサンガがなかったからといって、本当に安心していいのでしょうか?
美佐江の頃から20年。もっとバレないように仲間であることを示す方法はあるはず。
詳細は明日語られることになるのでしょうが、静かに忍び寄る不穏さがなんとも言えず、不気味ですね……
さて、現代では当たり前となったミニスカートが流行したのはちょうどこのころ。
それまで「自分で作るもの」だった服飾品が、アパレルとして発売されるようになりました。
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ネットの反応
久々に会ったのに「近況なんか聞いてる場合か!私らでこいつを絶対受からせるぞ」って言って涼子さまのために練習問題作ってきて女子部の全員巻き添えにしてやらせる よねの愛情、かわいい~!好き~!