こんにちは、朝ドラみ隊です。
ライトの関係か、航一さんが白髪交じりになったような……?
【虎に翼】第24週1話あらすじ
ようやく1つになった星家。しかし秋の深まりは寅子に新たな問題を運ぶ。
1つは百合の記憶に関する問題。1つは恩人の死。
昭和35年、2月。遂に原爆裁判第1回口頭弁論の期日が訪れる――
仕入れから握りまで。立派にこなすようになった道男
(道男)はい、特上9人前!
昭和34年11月。
猪爪家一同は、道男が仕入れから握りまで担当した寿司に舌鼓をうっていました。
(直明)すごいなぁ。笹山さんも喜んでるだろ
(道男)ん? あぁ、まあな……
直人は1浪の末司法試験に合格。優未ももう、高校生です。
直明と玲美の間には息子・直正が生まれ、一家は平和な時間を過ごしていました。
朝のどかから受けた連絡を、うっかり忘れていた百合
夜、星家に帰ってきた寅子と優未。
ちょうど昼間に、長崎で判事補をしている朋一から絵葉書が着ていました。
家に帰ればご飯があるありがたみを 今さらながら感じています。
和やかな時が流れる中、優未はお風呂を沸かしにその場を離脱します。
(寅子)あら、もうこんな時間
(百合)のどかさん、遅いわねぇ
(航一)のどかは友達の卒業展示の準備を手伝うから、今日は泊ってくると
今朝のどかが言っていたことを復唱する航一。
どうやら百合は、そのことをすっかり忘れていたようです。
原爆裁判の準備手続き、終了
昭和34年11月。4年間27回に及んだ原爆裁判の準備手続きがようやく終了しました。
漆間より報告を受けた汐見は意気込みを新たにします。
(汐見)ここからが本当の始まりです。あの戦争をどう捉えるかという難しい問題を含む裁判ですから、誠心誠意、望みましょう
賛同する寅子。しかし漆間はどこか自信なさげでした。
(漆間)この4年間、ずっと向き合ってきて……。僕の感情は抜きにして、原爆の被害者である原告側が求めることを法的に認めるのは……
汐見は一言ずつ噛みしめるように、漆間に語り掛けます。
(汐見)……うん。日本にもアメリカにも賠償責任があることを、法的に立証するのは難しいと思う。でも我々は法の下、法廷の場で、全ての論点について議論を尽くしましょう
原爆裁判のために身を削って準備に励む雲野・岩居
それから少しして、原爆裁判の第1回口頭弁論の期日が、来年の2月8日と決まってすぐのこと。
雲野先生は轟とよねに裁判の傍聴を頼みに来ていました。
岩居は過労で倒れてしまったようです。
(よね)それで、岩居先生のご体調は?
(雲野)だいぶいいようだ。……いや~、しかしまさか私よりも先に岩居君が過労で倒れるとはな
(轟)笑い事じゃない! 働きすぎですよ、2人とも
心配する轟に、雲野先生はあいまいに微笑むだけでした。
そこへ、梅子がおにぎりを持ってやってきます。
(梅子)あっ先生、召し上がっていきませんか?
(雲野)おお梅子さん。いっつもありがとう。いや~ 私はおにぎりが大好きなんだ
笑いながらおにぎりを1つ手に取る雲野先生。しかし彼はそのまま倒れ込んでしまいます。
恩人・雲野弁護士の訃報
翌朝、寅子の元に1本の電話がかかってきます。
(寅子)そんな……
(轟)急なことで驚いたよな……佐田には先に伝えておこうと思ってな。恐らく、葬儀は……
轟が葬儀のことを話題にした瞬間、よねが電話を取り上げました。
(よね)お前は来るな。葬儀にも、ここにも
(寅子)えっ……?
(よね)原爆の裁判、お前関わっているんだろ
中立の立場である裁判官が、原告の弁護士と密に関係を持つ。
それは、肩入れ、ひいては判決に傷がつくことになりかねません。
寅子は式への出席は辞退しつつも、花を贈るとよねに伝えます。
(寅子)私の分まで、手を合わせてきて……
咄嗟にのどかの名前が出なかった百合
電話を置いた寅子に、航一が心配そうに尋ねました。
(航一)どうかしましたか?
(寅子)……以前働いていた事務所の先生がお亡くなりに……
その言葉を聞き、寅子だけでなく航一や優未、百合も言葉を失います。
そこへ寝坊したのどかがやってきました。
(のどか)ごめん、寝坊しちゃった 百合さん、私は何をすればいい?
(百合)あっ……
百合とのどかの奇妙な間。しかしのどかは、何も気にしていないように言います。
(のどか)フフフ……ねえ百合さん、今私の名前、出てこなかったでしょ
(百合)フフ、やめてちょうだい 人をボケ老人扱いするのは
弱音を吐く岩居。奮い立たせる轟、よね
雲野先生の引継ぎや、葬式の手配などの合間に一息つく轟、よね、岩居の3人。
岩居は雲野先生の写真の前にグラスを置き、ポツリと呟きます。
(岩居)原告たちが不安がってる。雲野先生亡き今、この訴訟は無理なのではって。……俺も、無理だと思う
心強い存在を失い、弱気になる岩居。
轟は岩居のそばに駆け寄り、岩居を勇気づけようと声をかけます。
(轟)雲野先生に手伝いを求められたあと、広島と長崎に行ってきました
(よね)一体、彼らはいつまで耐え続けなければいけないんだ?
(轟)やっと裁判が開かれるところまで来たんです
岩居の顔を覗き込み、語気を強める轟。
(轟)あなただって、本当は雲野先生の意思をこんなところで途絶えさせたくないはずだ!
よねも岩居の下へやってきて、轟の後に言葉を続けます。
(よね)やりましょうよ、岩居先生。
原爆裁判において、原告は何を訴えたいのか
昭和35年、2月。
1月に日米安保条約の改定が行われたその翌月、原爆裁判の第一回口頭弁論当日。
(岩居)裁判長、いま一度訴状の骨子を法廷で陳述してもよろしいでしょうか?
裁判長・汐見の許可を得て、岩居は席を立ちます。
机の上の雲野先生の写真を一目見て、岩居は決意表明をするように言葉を発しました。
提訴から既に5年。
救いの手を待つ彼らをあまりにも待たせ過ぎたことは極めて残念です。
広島、長崎への原爆投下により、原告やその家族、多くの広島市民、長崎市民が被害に遭われました。
民間人を無差別に殺害し、苦痛を与えた原爆投下は人道に反する国際法違反であり、
米国は被爆者に対して損害賠償を支払う義務があります。
しかし政府は平和条約により、戦争によって生じた一切の損害賠償請求権を放棄している。
これは、国民の財産権を侵害したことに他ならない。
政府は米国に代わり、これを補償するべきであります。
以上の論理の下、損害賠償請求を求めます。
そして、傍聴人はただ1人。
随分と老いた竹中だけが、傍聴席に座っていました。

今週のメインとなる問題を考察!
今週も波乱の幕開けだった月曜日。
提示された問題を振り返りつつ、考察・予想していきたいと思います。
・百合さんの記憶が曖昧
先週の時点で百合さんは認知症なのではないか? という予想がネットで散見されていました。
のどかの家出騒動が昭和31年の秋(虎に翼109話より)の出来事で、今朝の放送冒頭は11月。
のどかが「名前忘れたでしょ」と軽く振舞っていることから、しばらく前から兆候はあったのではないでしょうか?
・岩居が原爆裁判に弱気になった理由
雲野先生が亡くなった直後、弱気になった岩居。
その理由は、現時点で2つ挙げられそうです。
- 法的に考えて『難しい』裁判であること(汐見談)
- 世間の関心がほぼないこと
1つ目は、汐見さんや漆間くん、最後に岩居さんが読み上げた骨子の通りです。国側は「損害賠償請求を認め」てしまうと、次々裁判を起こされてしまう。それだけは絶対に阻止したい。条約という正当な理由があるとして、譲歩することはないでしょう。
2つ目に関して、直言さんの裁判でもそうだったように、世論は判決に大きな影響を与えます。
だというのに、傍聴に訪れたのは竹中記者1人のみ。
岩居さんたちが少しでも有利な結果を得るためには、世間の目を向けてもらうことが重要になってきそうです。
原爆裁判だけでも難しい内容だと言うのに、寅子の私生活にもまだまだ問題は山積み。
慎重に、演出のヒントを見逃さないよう、物語を見守っていきたいと思います。
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ネットの反応
雲野先生がよねさん轟さんに「風化させてはならない」的な事仰ってたけど、原爆裁判第一回口頭弁論時のガラ空き傍聴席を見るとより理解させられる。原爆投下が昭和20年8月、第一回口頭弁論が昭和35年2月…被爆者の方々の心中たるや…