こんにちは、朝ドラみ隊です。
15分の放送時間に、感情がぎゅっと詰められていて……うまく考えがまとまりません……。
【虎に翼】第19週5話あらすじ
優三と優未への気持ちを再確認した寅子は、「愛」を貫くため、航一と線を引こうとする。
理想の自分と「愛」に翻弄される自分とで悩む寅子。航一は自分なりの考えを寅子に伝える――
優未がお守りの中を見たのは、僅かでも父のことを知りたかったから
(寅子)……なんでお守りの中、のぞいてみようと思ったの?
花江が帰った日の夜、布団の上で、寅子は優未と手紙を見つめていました。
(優未)前にお母さん、お父さんは緊張するとお腹が痛くなる人だったって話してくれたでしょ? それから、もっとお父さんのこと知りたくなって……
優三の優しい字。緊張してお腹が痛くなってしまうこと。そして、自分が愛されていた事実。
(優未)何も覚えてないけど、お父さんのこと……すごく好き
優三の手紙が動かしたのは、優未の心だけではありませんでした。
(寅子)私の役目は、優未を優三さんの分も抱きしめて…… 生まれてきてくれてありがとうって伝えることだった………… ごめんね
優三だけを愛していたいから、航一とは線を引かなければいけない
それから数日後。
大雨のせいで航一と2人職場に取り残された寅子は、意を決して自分の考えを語り始めました。
(寅子)私は、今も優三さんを愛している。これからもずっと愛し続けたい。だから、彼以外に誰かを愛しては駄目なんです
寅子に話しかけられて嬉しそうだった航一の顔が、どんどん曇っていきます。
(寅子)航一さんのことは大切に思っています。でも、きちんと気持ちに線を引きたいんです
止んでしまった雨が2人きりの時間に終わりを告げる
(航一)……取り返しのつかないことをして、照子を失ってから、全てに蓋をして生きてきました
子供を育てるために生きているだけ。その役目が終われば、後は寿命が尽きるのを待つのみ。
人に踏み込むこともやめ、全てを諦め、生きてきた。
(航一)でもあなたがいると、つい蓋が外れてしまう。驚くことに、そんな自分が嫌いじゃない
だから、寅子と出会えてよかった。それだけで十分。
航一は寅子に微笑みかけます。
(航一)……雨、止みましたね
ふりほどけない手
雨が止んだなら、電車も動くかもしれない。
駅に向かおうとした寅子は、庁舎の廊下に出た瞬間足を滑らせてしまいます。
寅子に手を伸ばした航一ですが、彼も床に足をとられて転んでしまいました。
(寅子)航一さん!? えっ…… ケガないですか? 大丈夫ですか?
(航一)えぇ、なんとか……
咄嗟に寅子は手を差し出し、航一はその手に掴まります。
(寅子)…………
「優三さんを愛するから、あなたは愛せない」
そう話した直後なのに、握られた手を寅子はふりほどけないでいました。
道具でしかなかった恋や愛に振り回され、かき乱される寅子
(寅子)……私にとって恋愛は、二の次 三の次でした
生きていくために「恋愛」や「結婚」が必要なら、利用してやるまで。
そう思っていたのに、寅子の胸の内は荒れ狂っています。
(寅子)優三さんだけを愛していたいのに、そうするって決めたのに…… 今、いろんなことを話したいと思うのは…………航一さん
航一を見ると、ドキドキしたり、一緒にいたいと思ってしまう。
寅子の気持ちは、自分が目指すものとはかけ離れていくばかり。それが苦しくて、寅子は自然と涙を流していました。
(寅子)何で私の気持ちは、なりたい私とどんどんかけ離れていってしまうんでしょうか……!
航一の考える「恋」とは
(航一)……僕は優三さんの代わりになるつもりはありません。あなたを照子の代わりにもしない
互いに別たれてしまった人を愛し続ける。だからといって、今の気持ちを無視する必要はない。
愛は永遠を誓うものだけれど、恋は違う。
(航一)なりたい自分とかけ離れた、不真面目で、だらしない愛だとしても…… 僕は佐田さんと、線からはみ出して、蓋を外して、溝を埋めたい
航一の考える恋とは、永遠を誓わない、だらしがない愛である。
(寅子)……私たちが欲する、最適なものであるかと
二人はぎこちなく抱き合い、キスをして、腕を組みながら庁舎を後にしました。

表情が変わりまくった航一さんの心情を考察
朝から胸が苦しい回でした!
今日は放送での航一さんの表情の変化から、その時々の感情を考察していきます。
1:寅子に「話がある」と言われて期待全開の航一さん
4:15辺り「少し話しても?」と言われ、いつものように微笑む航一さん。少し見づらいですが、この時の笑顔は恐らくここまでの放送で1番の笑顔だと思われます。
そもそも涼子様に「恋愛の機微に無頓着」と言われる寅子ですから、寅子自身は分かっていなくとも、彼女の好意は航一さんに伝わっているはず。キタ! と思うには十分すぎます。あまりにも喜びを隠さないので、少し笑ってしまいました。
2:まさかの「ごめんなさい」 目の下の影がいい味出してる
顔には微笑みを浮かべていますが、目元の影で落胆が痛いほど伝わる航一さん。この後全く表情を変えずに、「あなたのおかげで自分は変わった」と話す航一さんを見ると胸が締め付けられます。
「生真面目が過ぎるけれど、それすらも悪くない」と笑う航一さんは、いつもよりどこかぎこちない笑顔にも見えました。
3:「この手を放したくない」思いが伝わってくる強張った表情
寅子の独白を聞き、目元にうっすらと涙が浮かんでいる航一さん。
もしかして彼も、寅子と同じく亡き妻・照子さんに対して申し訳ない気持ちを抱いていたのではないでしょうか。だからこそ、寅子の苦悩が痛いほど分かる。
航一さんが踏み出すことができたのは、「恋」というものに対する認識の差なのかもしれません。
4:ぎこちないハグからのキス
お互いの気持ちを確認しあった2人。寅子が手を放すも、航一さんの手はまだ前に出たまま。
そのままじりじりと寅子に迫り、優しくハグ。身長差を生かした不器用なキス。
少しコメディチックではありましたが、心に蓋をする前の航一さんを想像させるシーンでした。
――最高の金曜日でした!
来週はよねさんたちにまた会えるということで、放送が非常に楽しみです!
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ネットの反応
寅子と優未も素敵な親子関係になれたし、周囲の人にも恵まれて、猪爪家から離れたから家族の大事さにも気づけた。新潟編終わってしまうのが寂しくなるな