こんにちは、朝ドラみ隊です。
少しずつ多岐川さんを好きになり始めている自分がいます。
曲者ぞろいだけど、皆同じ方向を向いて努力しているのがいいんです!今日もかっこよかったなぁ!
【虎に翼】第11週4話あらすじ
「ヒャンちゃん?」
多岐川・汐見宅で香淑と偶然再会してしまった寅子。
しかし香淑は「その名前で呼ばないで」と冷たく突き放し、奥へ引っ込んでしまいます。
慌てて多岐川に「香子とは崔香淑である」事実を確認しようとしますが。
「しまった~~~~!!!! 香子ちゃんに絶対佐田君を家に連れてくるなと言われてたのに!」
がばりと起き上がった多岐川は謝罪もそこそこに寅子を家から追い出します。
様々なことが重なりすぎて、寅子は「はて」というだけで精一杯でした。
「そうしなきゃいけなかったんでしょう」
夜、今日体験したことを家族に話す寅子。
香淑のことを知っている花江や直明は、寅子に同意し首をかしげますが、はるは違いました。
「そうしなきゃいけなかったんでしょう」
彼女も直言との結婚の際に、故郷での縁をすべて切った身。
香淑の気持ちを一番理解できるはるは、目を伏せ、また裁縫を始めるのでした。
「彼女に話してほしいと言われてる」
翌朝、寅子が準備室に着くころにはすでに先着がいました。
「おはよう、いつも早いね」
朝の挨拶もそこそこに汐見は寅子に謝罪します。
「ごめん。昨夜も、香子のことを黙っていたことも」
彼は香淑の事情を説明しようとしますが、寅子は本人から聞きたいと断ります。
しかし汐見に「彼女に話してほしいと言われてる」と言われた寅子は、渋々席につくのでした。
崔香淑の戦前戦後
事の始まりは香淑の兄が捕まったこと。その事件の予審判事が多岐川さんでした。
兄を通じて香淑と出会った多岐川は、彼女に朝鮮の学生に法律を教える手伝いを頼みます。
その時香淑と汐見の出会いがあり、2人は徐々に惹かれあっていきました。
「……でも、お互いの両親から結婚を猛反対されて。結局2人とも勘当されちゃって」
それでも仲睦まじくやっていた2人でしたが、戦争が終わり、汐見と多岐川は日本に帰ることに。
香淑はそのタイミングで国を出ることを決め、香子と名乗り始めます。
以降身寄りのない2人は多岐川の家に住み、結婚生活を続けているのでした。
「崔香淑のことは忘れて」
話を締めくくるよう、汐見は香淑からの伝言を伝えます。
「崔香淑のことは忘れて私のことは誰にも言わないで。トラちゃんはトラちゃんの仕事を頑張って」
それは明確な拒絶の言葉。
しかし寅子の胸にはしこりが残っています。
「私にできることはないんでしょうか?」
そう訊ねた寅子に言葉を返したのは、扉が外れそうな勢いで開け入ってきた多岐川でした。
「そんなもんあるか」
確かに、香淑がどうするか決める権利は彼女のものです。
それでも、本当は声を上げられず苦しんでいるかも。
反論する寅子に、多岐川は現実を突きつけます。
「じゃあ、この国にしみついている香子ちゃんへの偏見を正す力が佐田君にあるのか?」
当然、一介の弁護士でしかない寅子にそんな力はありません。華々しい経歴を持つ多岐川にだって無理なこと。
「だったら黙ってろ。……時間は有限だ、助けてほしいかどうかわからん人間に使う時間はない」
今寅子が打ち込むべきことは家庭裁判所の設立。それ以外にないのです。
まさかの客人
11月の寒い日、寅子に客人がいると桂場が伝えに来ました。
通された部屋にいたのは花岡の妻、奈津子。
彼女を見た寅子の第一声は謝罪でした。
「ごめんなさい。花岡さんが苦しんでいることに気付けなかった」
気付いていたら彼は死ななかったかもしれない。悔いる寅子を奈津子は優しく否定します。
「家族が何を言っても駄目だったの。もし周りに説得されて折れていたら、私妬いちゃうわ」
奈津子は謝罪を求めに来たのではなく、お礼を言いに来たのでした。
「チョコレート、本当にありがとうございました」
寅子が分けたチョコレートのおかげで、久しぶりに家族が明るくなれたと奈津子は言います。花岡も、寅子に何度も感謝していたのだとか。
そうして奈津子は去っていきました。
帰り際、家庭裁判所の設立が急務であることを強調する桂場。
寅子は「正論だけでは皆納得しない」と反論しましたが、桂場はぶっきらぼうにアドバイスを寄こします。
「正論は、見栄や詭弁が混じってはだめだ。純度が高ければ高いほど効果を発揮する」

決別宣言が辛い。寅子の”正論”とは何か考察!
明確な別れの言葉が辛いお話でした……。
多岐川さんの言葉がいつもまっすぐ届くのは、彼の正論は純度が高いからなんだなぁと。
子供のため、愛のため。一見きれいごとや理想のように聞こえますが、彼はそれを目指してもう何十年も活動しています。正論に混じりけがなくて、しかも行動を積み重ねている。
そうなると当然言葉に重みが増すし、信頼が得られる。……深いですね。
ではそもそも、混じりけのない正論とはなんでしょう?
私は、信念から生み出された言葉だと思います。
信念とは正しいと信じる自分の考えのこと。

では寅子にとってのそれは?
家庭裁判所の設立? 男女平等な世のなか?
私は毛布のように包んであげられる人になりたい。だと考えています。
その派生として、これまで寅子が口にしてきた「なりたい」「やりたい」があるのではないでしょうか? そう思うとやはり優三さんの凄さが身に染みます。彼が寅子の理想の体現者ということですからね……。
正論を振りかざすという言葉がありますが、あれは純度が低いから相手に響かないということなのかと思うとまた納得してしまいます。
純度の低い正論についてはこちら👉https://smartlog.jp/238387
再登場するもショックが大きかった”あの人”を考察するネットの反応
寅子が気付かなかったことに謝罪したシーン、結構ひやひやした。それに「妬いちゃう」なんて返せる奈津子さん凄い