こんにちは、朝ドラみ隊です。
翔也君もはやく米田家の温かさに馴染んでくれるといいですね。
【おむすび】第5週3話あらすじ
永吉に連れられ、米田家に招かれた翔也。そこには結以外にもハギャレンや級友など、様々な来客がいた。
永吉の強引さにあきれる佳代。しかし愛子は、そのおかげで糸島に来ることができたという。
時は遡り、1995年。避難所生活を送っていた米田家の下へ、思わぬ人物が訪れる――
逃げられない!!
歩が自室で思い出のCDを聞いていると、1階から賑やかな声が聞こえてきました。
(鈴音)うわ~!
(瑠梨)てかいいの? ムスビンママ、うちらまで。
(愛子)打ち上げだもん! いいのいいの。
これにはたまらず、歩は家の外へ出ようと玄関へ向かいます。
しかしその作戦は、玄関外から聞こえてきた声によって阻まれることに。
(永吉)ここたい。遠慮すんな。
歩は場がひと段落するまで、自分の部屋に戻ることに決めました。
戦い終わればノーサイド
結の過去の話を聞いていたら、やってきた永吉に一緒に自宅に来るよう言われた翔也。
(翔也)なあ、俺ホントにいていいんか?
(結)ん。
「福西のヨン様」を連れてきたという紹介を聞きつけ、顔を見にやってきた愛子と佳代。
愛子は挨拶をする翔也を見て、何かを思い出したようです。
(愛子)あの、いっぱいいちごくれた方よね?
(翔也)あっ、はい。実家で作ってまして、母が送ってくれるんで。
翔也の返答を聞き、何故かショーのカツラを被ったままのひみこもやってきました。
(ひみこ)あら おめ 栃木か?
ひみこは以前、10年ほど栃木に住んでいて、翔也の言葉を聞いてすぐに出身が分かったようでした。
「もうギャルはやらなくていい」?
自分が住んでいた街を次々列挙するひみこ。
ひみこが愛子と佳代によって退場するのと入れ替わりで、さらに見知った顔が姿を現します。
(結)えっ、陽太!? 恵美ちゃんまで!?
(永吉)おう陽太! お前雑用係たい、奥で手伝ってやれ
皆がせわしなく動き回る中、あっけにとられる結に恵美が話しかけます。
(恵美)結ちゃん、陽太から聞いた。無理やりギャルの仲間にさせられたって。けど、イベント終わったらもうやらんでいいっちゃろ? 今日で終われるね、よかったね。
結を心配して声をかけてくれた恵美。しかし結の心境は、とても複雑なものでした。
永吉のおかげで、今がある。
様々な人が集まり、賑やかな宴会が始まった米田家。
その頃、台所では佳代がひみこに謝罪をしていました。
(佳代)ひみこさん、ごめんね。マジックの手伝いげな。
(ひみこ)もうたまったがあ。急に頼まれたやけん。
(佳代)あん人思いついたら後先考えんで動きんしゃあけん。
(愛子)…………でも、おじいちゃんのそういう性格のおかげで、私たちが今、糸島にいるから。
愛子の手の中で、ばらばらだったお米が握られ、丸められ、おむすびへと形を変えていきます。
聖人・努力の男
地震発生から5日目。県がまとめた情報によれば、今回の地震で避難民となった人は31万人以上。
小学校の壁は伝言板代わりとなり、たくさんの連絡を求める紙が貼られています。
各地の避難所は、それぞれ生活のルールを決め、聖人は物資の管理を行っていました。
(福田)こっちはトイレットペーパー10箱です。こっちは水、120本やな。
(要蔵)おおご苦労さん。知り合いの業者から下着送ってもうたで。
(若林)米田さんこれ、市から薬です。
(聖人)あ、これ助かりますわ!
次々運ばれてくる物資を記録し、手際よく分配の指示を出す聖人。
しかし、彼の活躍はそれだけではありません。
(聖人)若林さん、紙おむつと粉ミルクが全然足りてませんねん。
(若林)すんません、本部に要望は出してるんですけど、道がめちゃめちゃで…………。
皆から不足しているものを聞き出し、要望として伝えたり、精力的に働いているのです。
そんな聖人に来客があると放送が入ります。聖人は作業の手を止め、待ち人の下へ向かいます。
思わぬ来客
(聖人)……オヤジ?
(永吉)聖人! お前生きとったか!!
(聖人)でも……どうやって?
(永吉)そんなことより子どもたちは!? 愛子さんは無事か!?
聖人は、一家が無事であることを見せるため、永吉を家族の下へ案内します。
永吉の決断。
(永吉)よかった! ほんなこつよかったわ!
(結)わ~、おひげ痛い。
比較的元気そうに見える結に対し、歩がふさぎ込んでいることに気付いた永吉。
不思議そうにする永吉に、聖人が声をかけて外へ連れ出します。
場所を変え、炊き出しの手伝いをしながら事情を話す聖人と愛子。
話を聞いていた永吉は、真剣な顔でふたりに言います。
(永吉)――糸島へ来い。今から、家族全員で糸島へ行くばい。
こうと決めたら動かない。
(聖人)……何言うとんねん、無理に決まってるやろう。
(永吉)何が無理や。
(聖人)世話んなった神戸が今、大変なことになってるんや! それほっといて行けるわけないやろ!
(永吉)娘と神戸、どっちが大事や!
(聖人)娘に決まっとろうが!
(永吉)やったら来い!
今にも大喧嘩が始まりそうなふたり。
騒ぎを聞きつけてか、福田や若林もやってきます。
子どもを預け、自身は残る選択をした聖人。
(福田)聖ちゃん、こっちのことは気にせんでええから。……子どもたちのこと思たらそれが一番や。
(若林)米田さん、これから仮設住宅の建設が始まります。市としては、一人でも多く、行き場のない人に住んでもらいたい……。帰れる場所がある人は、そっちに行ってもらったら助かります。
子どものため、神戸のためにも、糸島へ戻るべきだと説得され、渋々了承する聖人。
しかし、聖人の「神戸に恩返しがしたい」という気持ちは非常に強く、彼は1つ提案します。
(聖人)オヤジと一緒に、先、糸島に行ってくれ。俺はもう少し残って、神戸のためにやれることをやる。それでええな?
大きく刻まれた心の傷
それから2日後。
(永吉)ここが今日からお前たちのうちたい。ハハハ!
佳代も結たちに挨拶をし、早速それぞれの部屋を案内します。しかし、歩は窓の外を見つめたまま。
佳代は結と共に一階へ戻り、おにぎりを置いて歩を一人にしてあげることにしました。

聖人と娘たちの間の違和感
おひげ痛いって、シンプルに可愛いです。可愛い。
さて、今週も半ば。ここまで放送を見て、皆さんも違和感にお気づきなのではないでしょうか。
「あれ? 結、あんまり沈んだ様子じゃない……?」
「むしろ歩の方が心に傷を負ってるよね……?」
さらに言うなら、「聖人さん全然過保護の気が見られないな……?」と感じます。
ということは、米田家のぎこちなさはこの後生じるということになります。
聖人さんがいつまで神戸にいたのか、考察する手がかりは仮設住宅の建築にありそうです。
1995年1月に地震が発生し、最初の仮設住宅が完成したのが同年2月。
その間に糸島引っ越し組の中で事件が起きたことは明白。
そして、後から事情を知った聖人は、間違いなく後悔するのでしょう。
「あの時俺がそばにいれば」と。
その後悔が、今のぎこちない付き合い方に繋がるのではないでしょうか?
しかし、被災者の支援側からすれば、手はいくらあっても足りない状態なのも事実。
聖人は人望も厚く、代わりがいない人材です。それに、当人の責任感の強さ。
聖人は聖人なりに、取りうる最善の手を尽くしたのではないかとも思います。
さて、考察の中で触れた仮設住宅ですが、完全に閉鎖されたのは2000年のことだそうです。
住まいとはいえ、住み慣れたものではありませんから、様々がストレスを感じる方も多かったようです。詳しくはこちら👇
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ネットの反応
おじいちゃんが、なんの手がかりもなく避難所を回って探していたんだろうということが伝わってきて、再会する二人を見ただけで涙が出た