【朝ドラみ隊】虎に翼第112話ふりかえり:事は進まず、時間だけが過ぎていく……気になるネットの声も調査!

虎に翼第112話 朝ドラみ隊

こんにちは、朝ドラみ隊です。

 

【虎に翼】第24週2話あらすじ

 

徹底的に追及する構えの原告。早く終わらせたい被告

岩居が原告側から見た裁判の争点を語る中、傍聴席の扉が開きます。

杖をつき、随分と腰の曲がったその老人は、新聞記事の竹中でした。

竹中は何も言わず、ただ静かに席につきます。

(汐見)被告代理人から証拠申請の補足はありますか?

(反町)本件の争点は、原爆投下が国際法に違反しているか。敗戦後、放棄した米国への損害賠償請求権の補償義務を、国が負うべきか であります。これについて、国際法学者である加納隆義教授の鑑定を求めます

反町の発言に同意し、「自分たちも法学者の鑑定を求める」と宣言した岩居。

第1回の内容が終わり、次の期日は8月となるのでした。

”意義のある裁判”

法廷を退出した寅子は、廊下で轟・よね・岩居と竹中の4人に出会います。

(寅子)皆さん、ご無沙汰しております

(轟)……雲野先生は法廷で佐田と会うのを楽しみにしていた。その意思も、丸ごと俺たちが引き継ぐ

轟の言葉に曖昧に微笑む寅子。よねは寅子をちらりと見てから、岩居に声をかけます。

(よね)行きましょう

(岩居)そうだな。……ここで俺達が話し込むのは、よくない

そうして寅子の横を通り抜けていく岩居たち。

最後によねが続き、寅子の横を通り抜ける瞬間、よねは小さな声で言いました。

(よね)意義のある裁判にするぞ

雲野先生の口癖『事件を風化させてはならない』

よねの言葉を嚙みしめる寅子に、竹中が声をかけます。

(竹中)突っ立ってないで、こっち座れよ。お嬢ちゃん

(寅子)……お気持ちだけで

竹中自身、寅子のことは『佐田判事』と呼ぶべきだと分かっているのです。

しかし、付き合いが長いせいで、どうにも恥ずかしくなってしまう様子。

(寅子)法廷にいらしたとき、驚いて思わず叫びそうになりましたよ

(竹中)フフ……雲野先生に頼まれて

『この裁判を記録してほしい』『できれば世に知らしめてほしい』

竹中は、雲野先生の考えに賛同し、傍聴に来たのです。

(竹中)……そろそろあの戦争を振り返ろうや

抜け落ちる百合の記憶

日曜の朝。

寅子は日頃の疲れが抜けず、少し遅くに目が覚めました。

1階のキッチンでは百合と優未が朝食の支度をしてくれています。

(寅子)2人とも日曜日なのに早いね

(優未)今日はおばあちゃんと一緒に料理の本買いに行くの

そのすぐ後に航一も顔をのぞかせました。

優未は航一に挨拶をし、視線を元に戻そうとしたところで、ふと気が付きます。

(優未)おばあちゃん、ご飯炊くの忘れてるよ?

長生きするからこその不調

夕方。ダイニングでくつろぐ寅子の元へ、航一が図書館から帰ってきました。

航一は鞄から1冊の本を取り出し、寅子に渡します。

(寅子)『更年期障害』……?

(航一)素人判断は禁物ではありますが、これではないかと。あと、いくつか調べ物をしてきました

言いながら、手帳を広げてみせる航一。

(航一)……百合さんのことです。恐らく、『老年性痴呆』というものが始まっているのではないでしょうか

病状は悪くなる一方

それから1年半後の昭和36年、6月。

百合の痴呆は悪化の一途を辿っていました。

(のどか)洗濯物干したから、もういくね

(寅子)洗濯物ありがとう。はい、これ

(のどか)あっ…… アハハ、ありがとう

寅子によって、口におにぎりを詰め込まれたのどか。

そこへ、2階から百合が降りてきます。

(百合)のどかさん、早くいかないと大学に遅れますよ

(のどか)大学じゃなくて、銀行ね? 毎朝説明してるでしょ

さらに百合は航一に問いかけます。

(百合)これはどういうこと? 航一さん

(航一)どういうこと、とは

(百合)私をのけ者にして、皆で楽しそうにしちゃって……

なんとか寅子が百合を説得していると、チャイムの音が鳴りました。

(寅子)! 吉本さんだわ

(航一)あぁ、僕が……

1年半の間に、百合は常に誰かが見ていなければいけないほど、病状が悪化していたのです。

遅々として進まない裁判

(汐見)開廷します

1年半経っても結審しない原爆裁判。相変わらず竹中が傍聴席に座っているだけの、静かな法廷が今日も始まります。

まずは原告側の証人尋問。轟が原告側の証人である保田教授に問いかけました。

(轟)保田教授は「原告側の主張はまっとうで、原爆投下が国際法に違反しているのは明らかだ」と鑑定結果に記されています。その理由を、伺ってもよろしいですか?

保田は静かに頷き、自身の見解を述べます。

(保田)国際法は……「人道の初等的考慮」が最も基本的な原理だ

非交戦者に深刻な被害をもたらしたという事実は、無差別爆撃を禁止する国際法に背いている。

これが、原告側の主張です。

損害賠償請求権は国家間のみ発生するから、個人が声を上げても意味がない?

一方、被告側の証人となる法学者もまた、自らの見解を伝えました。

(嘉納)結論から申しますと、原爆投下が国際法違反だとは必ずしも断定できません

当時も今も、類似する兵器の禁止条項はあれど、原子爆弾について定めたものは存在しません。

他の兵器の取り扱いを原子爆弾に当てはめて考えるということは、国際法自体をゆがめることになりかねない。

さらにその後の反対尋問で、嘉納は損害賠償請求権についても語ります。

(嘉納)国際法の原則では、不法行為による損害賠償は被害者個人ではなく、国が請求することになっています

(よね)……では日本国民個人がアメリカに対して、不法な戦闘行為による損害賠償を求めても不可能であると?

(嘉納)法的には不可能だと考えます

【虎に翼】相関図[ふたたびの東京編 第22週~]【NHK朝ドラ公式】 - 虎に翼
連続テレビ小説「虎に翼」の[ふたたびの東京編 第22週~]出演者相関図・キャストをご紹介します。

百合さんの問題で見えてきたこと

百合さんの症状が悪化してしまうのが非常に悲しく、寂しかった本日の放送。

 

最初に症状が出てから1年半。

自分の記憶にないことが起きたり、箸を上手く扱えなくなったり、百合さん自身もストレスを感じていそうです。

ですが、今の思ったことを素直に言える状態自体は、良い変化のようにも感じてしまいます。

ずっと星家を支えるため、色々なことを我慢してきた百合さん

百合さんが本当はどんな風に感じていたのか。

「私だけ除け者にして」という言葉を筆頭に、星家がさらによい家族になるための気づきを生んでくれるのではないかな……? と密かに期待しています。

 

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ネットの反応

雲野先生は世間の関心が薄いことを見越していたから傍聴して記事にするよう竹中記者に頼んでたんだ

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