こんにちは、朝ドラみ隊です!
大庭家のボス徹太と常を何とかする前に、徹次をなんとかしないといけないかもしれませんね……
【虎に翼】第13週3話あらすじ
こじれ続ける大庭家遺産相続調停。
大庭家で最も立場の弱い梅子は好き放題言われまくり。それでも息子たちのため戦い続ける。
一方家族のために孤独に家事をこなす花江ちゃん。このままでは倒れてしまう……
今までの慣習から抜け出すことは、そう容易なことではない
大庭家の財産分与が話し合いで解決するはずもなく、第2回の調停が始まりました。
徹太は決して主張を変えません。
彼は弁護士。民法が変わった理由と、その意義を理解しているはずなのに。
(根本)まあ、知ると理解は別物ですからな。
そう簡単に、この国に染みついた家制度の名残は消えんということです。
大庭家以外にも、長男が財産の総取りを希望するケースは多いそうです。
多岐川さん、寅子の迷いをズバッと両断
調停員から聞き取りを終えた寅子は、言葉にならないもやもやを発散させるため叫んでいました。
当然、室内に残っていた多岐川に「うるさい」と叱られてしまいます。
(多岐川)でかい声出すな。せめてきちんと言葉にしろ
その声かけは、多岐川なりの優しさでもありました。
寅子の様子を見て、即座に調停がこじれていると理解した多岐川。
調停がこじれるということは、そのまま審判が行われるということでもあります。
(多岐川)なら調停は不成立になる。その時こそ、君の出番じゃないか。審判で決定を出す役目が待っているんだから
(寅子)でもその時は、立場上友達の味方はできません
(多岐川)そりゃそうだ。じゃあ君に出来ることは何もない
(寅子)そう、ですよね……
多岐川の言うことは、1つの間違いもなく、正しい。
そう理解していても、簡単に納得することはできませんでした。
梅子の”本当の望み”
一方、轟法律相談事務所。
正式に梅子の弁護人となった轟は、自分が必ず勝利を掴んでくると意気込んでいます。
ところが、梅子の望みはそこではありませんでした。
(梅子)私はともかく、遺産が息子3人に平等に相続されるようにしたいの
梅子から見れば全員可愛い我が子です。互いに足りないところを補って生きていってほしい。
その際に、誰かが損をすることがないようにしてほしい。
しかし、財産を全く得られなければ、梅子自身の生活が経ちいかなくなる。
自分の望みが難しいことを理解しつつ、梅子は息子たちのため、轟に頭を下げるのでした。
花江、道男に惚れている疑惑
疲労困憊で帰宅した寅子。
小さな子供たちは全員寝てしまい、起きているのは寅子・直明・花江、そして直人の4人だけ。
(花江)そのおいなりさんね、道男くんが持ってきてくれたのよ。練習で作ったからって
花江がご機嫌であることは、寅子の目にも明らかでした。
不思議そうにする寅子に、面白くないといった顔で直人は言います。
(直人)道男が来たからだよ。俺には分かる。恋は人を笑顔にする
顔を見合わせて笑う寅子と直明。
しかし直人は姿勢を正し、真剣な様子で続けます。
(直人)昔、おばあちゃんも言ってた。「まさか寅子と優三さんが一緒になるなんて。人間、何があるか分からない」って
まさか。
否定したい気持ちで寅子は直明の方を向きます。しかし直明は、大きな目を見開いてじっと寅子を見つめていたのでした。
ひねくれもの・徹次
大庭家。
酒をあおる徹次に、梅子はいただいたお漬物を差し出します。
(梅子)お父様のお知り合いでね、事務仕事の手伝いを探してらっしゃる方がいて、徹次さんにどうかって
(徹次)だから、傷が痛むんだよ
どれだけ働くハードルを低くしても、徹次に働く気はない様子。
特に徹次は、梅子を信用していませんでした。
(徹次)俺を置いて逃げたくせに
言い淀む梅子。やり取りを廊下で聞いてしまった光三郎は、思わず室内に飛び込みます。
(光三郎)僕覚えてるよ。あの日、徹次兄さんが母さんと一緒に行きたくないって言ったんじゃないか
(徹次)だとしても、子供を置いて逃げるなんて!
(梅子)そうよね……ごめんなさい
(徹次)謝れば済むと思って……! 今思えばあそこから俺の人生狂いだしたんだ!
(光三郎)お願い、もうやめようよ! これ以上お父さんたちの真似してお母さんをいじめるのは
常にとって都合のいいだけの存在、梅子
次の調停日。
今回は寅子も裁判官として、調停の場に参加しています。
ほぼ確実に至るであろう審判のための、前準備のようなものでした。
1度もぶれることなく主張を話す徹太。次に希望を聞かれた常は、こう答えました。
(常)私は、徹太には面倒を見てほしくない。梅子さん、あなたのせいよ
曰く、徹太の嫁は、常のことを馬鹿にして、見下している。
それは梅子の教育がなっていないから。というのが常の主張でした。
(長峰)では、どなたの扶養に入りたいとお考えですか?
(常)そうね……光三郎がいい
光三郎は元から自分に従順で、彼の元には梅子も着いてくる。
これまで通り梅子に面倒を見させるつもりのようです。
口には出さずとも冗談じゃないと思う梅子。ところが光三郎は、それでも構わないと言います。
(光三郎)「お母さんに意地悪しない 命令しない」って約束してくれるならね
常は梅子とじとりと睨み、その言葉に承諾しました。
しかしその視線は、まるで「ばれないようにやればいい」と語っているようにも見えます。
やはり調停で決着はつかず、大庭家の遺産相続問題は審判へと回されることになりました。
寅子、ラジオ出演!?
調停後、屋上で考え事をする寅子。
しかしその顔は先日のような曇り顔ではありません。
寅子は、嬉しかったのです。
梅子は、離婚も、親権も選べなかった。
それでも、子供を自分の手で育てたいという最大の願いは叶えることが出来た。
叫ぶ寅子に、またもや多岐川が声をかけます。叱られると思い、咄嗟に謝罪をする寅子。
しかし多岐川の要件は、ラジオ番組への出演が決まったというものでした。

徹次がひねくれた原因について考察!
確かに寅子が考える通り、梅子さんは最大の願いを叶えたんでしょうけど……。
彼女は散々耐え続けてきたわけですから、もっともっと幸せになる権利があると思います。
常さんもお世話になりたいならもっと腰を低くしないと……
今回は徹次さんについて考察していこうかと思います。
彼、学生編で寅子と初めて顔を会わせた時から、兄の腰ぎんちゃく的な印象が強かったんですよね。
(徹次の初登場は17話。このころは光三郎も父サイドの人間かと思っていました……)

当時は徹次も帝大に通っていたはずですから、無職ということは弁護士試験に落ちたのだろうか。
光三郎の「徹次は梅子に誘われたけどついてこなかった」というのも彼を考える際のヒントになりますね。
私はこの経験が、彼の中に深い傷跡として残っているのではないかと推測します。
日頃兄の後ろをついて回ることが多く、主体性も見受けられなかった徹次。
彼は現状を変えたくないあまり、大庭家に残る選択をしました。(何も選択しなかった結果、家に残ることになったとも言える?)
梅子さんだって人間ですし、光三郎はまだ幼いですから、当然光三郎に時間を割くことが多くなるでしょう。
それが、自分は捨てられた/ 愛してほしかったという感情に繋がるのではないでしょうか。
(これも道男と同じように、ある意味では試し行動とも言えるのかも)
大庭家問題は、徹男の行いや子供たちの境遇が審判に向けて明らかになっていくはず。
そこを期待して、明日の放送を待ちたいと思います!
ネットの反応
家事と育児に悩殺される花江ちゃんにとって、外の空気を運んできてくれる道男の存在は大きい。そんな彼が「花江ちゃん」と呼んでくれることもまた可愛いんだろうなぁ