こんにちは、朝ドラみ隊です。
是が非でも取り返したい形見の着物。けれど、頼れるのは裁判長の「自由なる心証」のみ。あまりにも勝ち目のないこの裁判の行方や如何に。
【虎に翼】第2週5話あらすじ
過去の判例から考えても、原告の妻が負ける可能性の方が高い。しかし寅子は、裁判長の「自由なる心証」を味方につけることが出来れば、勝利の糸を掴めるかもしれないと考えた。そして始まった裁判。裁判長が席につき、判決文が読み上げられる。
たった2人の味方
「被告は原告に対し、別紙目録記載の物品を引き渡すべし」
静かな法廷に響き渡る判決文。女性の訴えが見事認められたのだ。裁判長は穂高先生から傍聴席の女性が法科の学生であることを聞き、閉廷の前に判決の趣旨を言い残していった。
「民法は夫が財産を管理することで、夫婦生活を安定させるために法を規定している。しかし、今回の事例において、夫婦生活が破綻してなお、財産の管理を求めるのは権利の濫用に他ならないことは明白である」
閉廷が告げられ、法廷に残るのは法科の学生と穂高先生のみ。穂高先生は今回の裁判が見事なものだったと言ったが、よねは悔しそうに言うのだ。今回の裁判では、男側は何の処罰も受けないではないか。法とは力のない者が堂々とふるうことが出来る武器であるはずなのに、これでは甘すぎると。
法が規則なのか、武器なのか。穂高先生は、その質問に明確に答えることはせず、そのまま待ち合わせ場所へと去って行ってしまう。気まずい空気の中、生徒たちも法廷を後にしたのだった。
帰り際、原告と被告が言い争っているのを目にした一同。これ以上自分に関わらないでほしいと言う原告の言葉に激昂し、被告が殴りかかるも、寅子がそれを制止。騒ぎを聞きつけやってきた警備の男性によって、被告は追い出される。そして静かになったその場にて、原告の女性は寅子が1回目の公判に来ていたことを覚えていたらしく、細やかな声で言った。
「ご友人と来ていた方でしょう?ありがとう、とても心強かった」
最後まで戦い抜くと女性は言い、立ち去る。彼女の姿が見えなくなった頃、寅子は自分にとって法律とは何かを語った。それを理解できないと一蹴するよねに対し、寅子はさらに続ける。
「私たちは考えが違っても、共に弁護士を目指す仲間なんだ」
あまりにもまっすぐな寅子に、よねは言葉を失ったまま立ち去ってしまう。そんな彼女たちを見つめる影が1つ。穂高先生であった。
彼の待ち合わせ相手は桂場等一郎。先ほどの判決を覗き見ていた彼は、一連の出来事がすべて穂高の手の上だったのではないかと勘繰るも、穂高先生はあくまで自分は引率でしかないと言いつつ愛おしそうに言った。
「あの光景、素晴らしかったと思わないか?あれが当たり前にならないといけないのだよ」
「結婚に絶望しても、私が助けてあげる」
場所は変わり、猪爪家。
料理を作っていた花江は、はるにもう少し砂糖を足すよう言われ、僅かに顔を曇らせていた。ちょうどその時、寅子が家に帰ってくる。
「お母さん、花江。もし結婚に絶望しても私が助けてあげるから」
「私盾なの。盾みたいな弁護士になる」
目指す道を見つけた寅子は、意気揚々と自分の部屋へと上がっていった。
同時刻。
上野の繁華街を足早に歩くよねは、1つの店へ向かっていた。名をカフェー燈台。そしてさらに場所は変わって桜川邸。桜川は母親に、自らの値打ちを下げないようにとの言葉を投げつけられていた。
寅子は自分の恵まれた環境を、未だ理解していないのだ。
よねと桜川からうかがえる暗雲……寅子はどう立ち向かっていく!?
劇中の誰もが勝てないと思っていた中、下った判決は勝訴でしたね!ですがあの田中裁判長、ほんの少し可哀そうに思ってしまいました。弁護士を目指す女学生があれだけいる中で、原告敗訴の判決など下せるでしょうか?
桂場はそういった意味も含めて「全部穂高先生の手の上だったのでは」と言ったのではないでしょうか。あの無言の圧に耐えられる人はあまりいなさそうですものね……。
さて、寅子がよねのことを嫌いじゃないと言ったシーンがありましたね。
「思想は違っても同じ道を行く同士」とは、寅子もすごいことを言うなぁと感心しました。普通あれだけ敵意を剥き出しにされていたらどこかで関わりたくないと思ってしまいそうなのに……。それをはっきり言った桜川さんも密かに好印象でした!
第2週最終話!ドラマから現実を連想せずにはいられないネットの声
「地獄の道を行く同士。考えが違おうが共に学び共に戦う」このセリフとてもよかった。考えが違う相手を認めて、力や知恵を合わせていけばいいだけなのだから