こんにちは、朝ドラみ隊 第2回です。
納得のいかないことを口にすることは、様々なことが枷となって中々難しかったりしますよね。それを臆せず口に出来る寅子は、強い人だなぁと思います。
そんな第2回を振り返っていきましょう。
第1週【女賢しくて牛売り損なう?】第2話あらすじ
3度目の正直として臨んだお見合い。
お見合い相手の太一郎が「結婚相手とは様々な話題を語り合いたい」と言ったから、寅子は自分の見識を語っただけなのに。
『君は私に講釈を垂れたいのか』『分をわきまえなさい』
太一郎はそう言い放ち、席を立ってしまった。
お見合いが正式に破談になってしまったことに、母はるは大きく肩を落とす。寅子の嫁ぎ先をなんとしても見つけたいはるに対し、寅子は「頼んでない」と愚痴をこぼす。当然はるからは「思ったことをなんでも口にするんじゃありません!」とのお叱りを受けるのだった。
そんな寅子とは裏腹に、寅子の兄直道は結婚が決まる。お相手は寅子の親友の花江で、今夜は彼女の両親を家に招いて、盛大な晩餐会が執り行われている。2人の父は席につくなり場を仕切り始めた。一方母たちは、すんとした笑みを浮かべているだけだ。それを傍目から見ていた寅子は、不満を胸に抱く。
だって支度をしたのは2人の母親なのだ。何故、何もしていない父親たちが威張っているのか?
「私、あの顔苦手だ」
寅子の視線の先には、同じような顔で微笑む花江の姿があった。
それから数日後。寅子は花江と、花江の家の女中、稲(いね)と共に家事に勤しんでいた。思い出すのは先日花江と交わしたやり取り。
「本当に兄さんでいいの?」
「在学中に結婚することが、私の夢だったんだから」
寅子も、花江の結婚観の方が正しいと、分かってはいる。けれど、どうしても、結婚と自分の幸せが結びつかない。そんな寅子に稲が声をかけた。
「女は男のように好き勝手は出来ない」「受け入れてしまいなさい」
何も言い返せない寅子に、そのやり取りの意味が分からない花江。そんな空気を変えたのは、寅子の家に居候している書生の優三(ゆうぞう)だ。夜間の授業を受ける彼へのお弁当を作り忘れていたことに気づいた寅子は、慌てて弁当作りを始めた。
出来上がった弁当を寅子が運ぶ頃には、日はすっかり暮れていた。暗い校舎内を進み、目的の教室を見つけた寅子。中では授業が行われており、講義の内容が漏れ聞こえてきた。
「婚姻状態の女性は、無能力者だからであります」
女性は、無能力者である。
寅子の頭は一瞬遅れてその内容を理解し、混乱した寅子は思わず声をあげてしまった。その声を聞いたのだろう。険しい顔の男が教室から出てきた。慌てて逃げ出そうとするも、彼女の背後には、いかにも偉そうな男が立っている。
「怒られる……!」と身を竦める寅子。
ところが、偉そうな男は静かに言うのだった。
「君、言いたいことがあるのなら言いたまえ」