こんにちは、柱になり隊です。
先週までの比較的温かな内容から一転、今週はびりびりとひりつく内容でした。
炭治郎が不死川兄弟の仲を取り持つことが出来なかったと後悔しているシーンがとても印象に残っています。
【鬼滅の刃 柱稽古編第5話「鬼を喰ってでも」】
甘露寺邸に修行に訪れた炭治郎ははちみつたっぷりのパンケーキで歓迎される。
食べ方が分からない炭治郎に甘露寺は「あーん」でパンケーキを与えた。
初めての味に感動していた炭治郎は、「食べ終わったら着替えてね」と服を差し出された。
”地獄”の訓練~甘露寺編~
レコードが鳴り響く稽古場で、炭治郎は隊員と共にレオタードを着て柔軟に励む。
お手本を見せると言って炭治郎と替わった甘露寺は、隊員の足に自らの足を当て、開脚を促す。当たり前のように180度足を開かされた隊員は悶絶。
甘露寺は「次は炭治郎くんの番だよ~?」と満面の笑み。ここまで難なく訓練をこなしてきた炭治郎だったが、さすがに180度の開脚には叫び声をあげてしまうのだった。
「(えらいこっちゃ……)」
地獄の柔軟を終えた炭治郎は伊黒の元を訪れる。ところが炭治郎を迎えた伊黒は殺意全開。
「甘露寺のところで楽しくやってきたようだな……」
炭治郎が伊黒邸を訪れる数日前、甘露寺は伊黒に手紙を送っていた。
『炭治郎くんとお茶したよ~! 何食べてもほっぺた落ちちゃいそうになっててかわいいの!』
そんな手紙が届いたものだから、伊黒の苛立ちは限界を迎えている。
「お前の稽古はこれだ」
薄暗い部屋の中には柱に括りつけられた沢山の隊士たち。
「この障害物をよけつつ太刀をふるってもらう……太刀筋矯正だ」
とりあえず返事をする炭治郎。しかし室内はどう見ても処刑場。恐る恐る炭治郎は問う。
「この人たちは何か罪を……?」
「そうだな……弱い罪、覚えない罪、手間をとらせる罪、イラつかせる罪といったところだ」
地獄の訓練~伊黒編~
そんな伊黒も、1度だけ手本を見せてくれるという。
彼は刀を構えると、正確に、ためらいなく、隊士たちの間に刀を振り込んでいく。
炭治郎も木刀を構え、恐る恐る刀を振るう。しかしそれで伊黒が許してくれるわけもなかった。
「俺が相手をしてやる」
横向きに縛られた人で作った障害物の向かいに2人は立つ。刀を振るう炭治郎だったが、縛られた隊士の目線に気をとられた隙に伊黒に脇腹を叩かれる。
「(これじゃあどうしようもない……!)」
狭いところでも正確に太刀を入れなければ伊黒には触れられない。炭治郎が苦戦している間に伊黒は的確に攻撃を当ててくる。隊士を気にしていては勝てないが、木刀とはいえ当たれば大けがを招く。
世にも恐ろしい訓練が始まった……。
ボコボコにされても訓練、一緒に入浴、深まる絆
可哀そうな隊士に木刀を当てないよう、伊黒を狙う。それだけでも難しいのに、伊黒の木刀はまるで曲げられるかのように隙間を縫って攻撃してくる。その様はまさに蛇。
加えて隊士たちの視線。心の声が目を通じて伝わって、それがまた炭治郎を鈍らせる。今までにない緊張感で手も震えてきた。それでも刀を構える炭治郎。緊張しすぎた炭治郎は、刀を構える際に切っ先を隊士の顔に当たってしまうのだった。
修行終了後。なお訓練を続ける炭治郎に、隊士が声をかける。
「竃戸……お前あれだけ柱と稽古したあとでよくやれるな……」
「皆に迷惑……かけたくないからっ!」
その声に鼓舞された隊士たちはもうひと頑張りと立ち上がった。
さらにその夜、温かい湯がなみなみと張られた風呂を前に怖気づく隊士たち。
「これ絶対沁みるよな……」
それでも風呂に入るしかない。皆で覚悟を決めて飛び込むが、やはり稽古の傷が湯に染みる。
「うぎゃああああああ!!!!」
コツを見出した炭治郎、訓練終了!
「鈍い、その速さでは稽古の意味がない」
2日目、3日目と同じような光景が続き、4日目。
炭治郎はいきなり打ち込むのではなく、障害物の間を走りながら伊黒を狙い始めた。
「実践では木や岩に刀をひっかけたら終わりだ……! 障害物を避けて刀を振る!」
今回の修行はそれと同じ。気付いた炭治郎は、隊士たちの目線が気にならなくなり始めた。
襲い来る木刀を躱し、弾き、攻勢に転じる。ついに炭治郎の木刀が伊黒の羽織をかすめた。
訓練終了。
次なる訓練の場に送り出された炭治郎は、最後まで伊黒に嫌われたままだった。
地獄の訓練~不死川編~
不死川の道場を目指していた炭治郎は、突如頭の上から降ってきた何かに「逃がしてくれぇ」と懇願される。声の主は善逸で、彼はヤモリのように壁を這って逃げてきたとか。
しかし、彼の後ろにはすでに不死川が追い付いていた。
「選べ……俺に殺されるか、訓練に戻るか……!?」
なおも叫び続ける善逸を手刀で気絶させ、不死川は炭治郎におぶって連れていくように命じる。
「調子のんなよ……俺はテメェを認めてねえからな……」
「全然大丈夫です! 俺もあなたを認めてないんで! 禰津子刺したんで!」
恐ろしい空気の中、3人は不死川の屋敷へ向かう。
不死川の琴線
不死川の稽古は単純な打ち込み稽古だったが、気絶するまでが1セットの過酷な稽古だった。
ボコボコのゲロまみれで意気消沈の炭治郎。とぼとぼと風呂に向かう最中、彼は玄弥の声を聞く。
「待ってくれよ兄貴……! 話したいことがあるんだ」
「しつけェんだよ……俺には弟なんていねえ。いい加減にしねえとぶち殺すぞ」
さらに不死川は玄弥に対し、「呼吸も使えない、何も才能のないヤツは鬼殺隊をやめろ」とまで言い放ち、その場を立ち去る。それでも勇気を出して「謝りたい」と玄弥は言うが、不死川はそれすらも一蹴。諦めきれず、玄弥は震える声で言う。
「そんな……! 俺……鬼を食ってまで、戦ってきたんだぜ……?」
ようやく不死川が足を止めたと思いきや、その顔には激しい怒りが浮かんでいた。
「テメェ……鬼を、食っただと……!?」
その言葉と同時に、玄弥の視界から不死川が消える。彼の指が玄弥の目を突き刺そうとした瞬間、間一髪炭治郎は玄弥の救出に成功した。
隊士を巻き込み大乱闘。接近禁止命令が下る
一方その頃、善逸は隊士たちと不平不満を語り合っていた。そこにふすまが吹き飛んできたものだから、慌てて気絶したふりをしてみる。しかしよく見ると、ふすまと共に飛び出してきたのは炭治郎と玄弥だった。
善逸の耳は「ねじ曲がった禍々しい音」を捉える。その正体はもちろん不死川。
「どういうつもりですか! 玄弥を殺す気か!?」
叫ぶ炭治郎に、不死川は不気味な笑みを浮かべながら答える。
「殺しゃしねえ……再起不能にすんだよ……」
死ぬか、今すぐ鬼殺隊を辞めるか選ばせてやると言う不死川に必死で食らいつく炭治郎。
「ふざけんな! 才があろうがなかろうが命をかけて鬼と戦うって決めてんだ! 兄貴じゃないなら絶対に玄弥の邪魔はさせない! 玄弥がいなかったら、上弦に勝てなかった!」
「……そうかよ。じゃあまずテメェから再起不能だ!」
炭治郎は不死川の拳を食らうも、腹に触れる直前で受け止めていた。そのまま首元を蹴り、善逸に玄弥を逃がすよう指示。その直後、不死川の蹴りが炭治郎の顔元をかすめた。
その隙を狙って善逸は玄弥の手を取り走り出す。
実の弟を殺しにかかるなどありえないと玄弥を気遣った善逸はなぜか玄弥から拳を食らう。
「俺の兄貴を馬鹿にすんな!」
夕方近くまで乱闘が続き、上層部からも正式に怒られた炭治郎は、風柱との稽古と接近を禁じられた。
どう見ても地獄の訓練~悲鳴嶼編~
不死川兄弟の仲を取り持てないまま、共に岩柱の元へ向かう善逸と炭治郎。
善逸が何かの音を聞いたというので行ってみると、そこには滝があり、伊之助含めた4人の隊士が何かを唱えながら滝に打たれていた。さらに後ろには火に囲まれながら心頭滅却を唱える岩柱。
「ようこそ、我が修行場へ……」
今回の登場人物はこちらをチェック!

次は岩柱の修行! ようやくいつもの3人が揃いそう!
前半のどこかコメディチックな内容とは一転、消化不良に終わった不死川兄弟回でした……。
ですが炭治郎も最初の頃と比べて成長してきましたね。鍛え上げられた体もそうですが、不死川の拳を受け止め、蹴りを躱したのには驚きました!
不死川邸にてようやく善逸とも合流し、悲鳴嶼さんの元には伊之助がいましたね! いつもの3人が揃うのももうすぐ!
さて、伊黒の反感を買うきっかけとなったパンケーキですが、よくホットケーキとどちらが正しいのか迷うことがあります。
実は日本にこの食べ物が伝わってきた際には「パンケーキ」と呼ばれ、日本国内では「ハットケーキ」と呼ばれていたんだとか。(HOTなケーキがなまって、ハットケーキ)
ホットケーキという呼び名は、1957年に最初のホットケーキの素が発売されて以降定着した呼び名なんだそうです。
私も甘露寺さんお手製のハイカラなパンケーキをいただきたいものです!


不死川兄弟のしんどさを前に前半の話しかできないネットの反応
不死川兄弟のすれ違いが苦しい……それはそれとして決戦前に隊士を再起不能にさせようとしたのは怒られて当然だと思う……