大考察

【書評】木村元彦「オシムの言葉」が変えた日本サッカーの戦術とは【サッカー大考察】

イビチャ・オシムといえば2003年にジェフ千葉、2006年には「あっオシム、言っちゃったね」という川淵三郎がサッカー史に残した名(?)言ととも日本代表監督の就任が露わにされた名将中の名称。結果と内容をともなうサッカーマネジメント、類まれなる...
書評

【書評】自身を生まれながらのリーダーと評するシメオネの「信念」があぶりだす成長への原則。(訳・江間慎一郎)

選手時代は当時世界最高峰だったセリエAやアルゼンチン代表。1998年フランスワールドカップでは執拗な威嚇の末ベッカムを退場に追い込んだり、ドサクサ紛れに中西永輔へアイアンクロー(というかほとんど目つぶし)をぶちかます「潰し屋」として大活躍し...
書評

【書評】これ一冊でサッカー戦術まるわかり! 西部謙司が挑む戦術書の新たな可能性。

「サッカー戦術とは何か?が誰でも簡単にわかるようになる本」。戦術とは何かと聞かれれば、それは「戦うための術」でしかないけれど、その言葉の根源に挑むがごときタイトルがまず意欲的。著者はサッカージャーナリスト界きっての戦術論客、西部謙司とSAL...
書評

【サッカー書評】排出したJリーガーは60人以上!「ボールに○○回触れ!!」静学学園が貫く名手育成の秘訣。

こんにちは、新井一二三です。今回は異能のテクニック集団、「静岡学園」の名将、井田勝通の著書「静学スタイル-独創力を引き出す情熱的サッカー指導術-」をご紹介します。 ◇ そのサッカーを実際見たことがなくても、「静岡学園」といえばどんなサッカー...
書評

【書評】ドリブルはヘソで抜け! 99%の成功を謳う世界のドリブルデザイナー、岡部将和の理論は嘘か誠か。

サッカー村の住人なら一度は目にしたことのある「ドリブルデザイナー」岡部将和の一冊。2007年原初のFリーガーとして、当時名古屋と2強を形成していたバルドラール浦安で選手権の優勝を経験。その後唯一無二の肩書を背負って世界各地で活動。宇佐美や堂...
サッカー良書

【サッカー良書】夏休みは海に行け、彼女を作れ!? 南野も輩出。一年一人以上のプロを輩出する興国高校サッカー部の育成哲学。

稀代の監督が語る、プロ内定選手に共通するもの。 南野拓実は高校時代、年度代別代表にも選ばれるエリートであったにもかかわらず、まじめで謙虚。常にどうすれば自己を高められるかを考えていた評判の生徒だったという。そんな彼が過ごした興国高校を率いる...
大考察

フットボールの○○育成論 「イニエスタひとりで300億円の価値を生む」というバルセロナの育成論のはざまで考えるべきことは 

イニエスタひとりで300億の市場価値ならば、それだけでアカデミーは100年運営できる。 そんな話を聞いた事がある。なるほど、ビジネス的な観点からいえばバルサのアカデミーはすでに成功している。 世界中のネットワークで巨大なマスを作り、数百億円...
UEFAチャンピオンズリーグ

CLベスト16 2ndレグ ネイマールは爆発しムバッペが雄たけぶ。PSGとドルトムントをユニークレビュー

ホランドが輝くか、パリが輝くか。 コロナウイルス対策でまさかの無観客となったパルク・デ・フランス。1stレグを1-2で落としたパリ・サンジェルマンとしては勝利が絶対条件。かつ、2点を失点すれば突破はかなり難しくなる。そんな中での相手はドルト...
育成

バスケス・バイロン躍動! 「王者」青森山田高校の育成論、そしてスタメン論

柴崎岳をはじめ、華々しい数のプロ選手を輩出し、J下部組織が鎬を削るプレミアリーグファイナルすら制すなど今や高校サッカー界の王者として君臨する青森山田高校。しかし、今でこそ全国各地からサッカー少年が集まる名門校として知られているが、もともとは...
育成

フットボールの○○育成論 「日本一止めて蹴るがうまい選手」、馬場憂太が歩んだ天才の軌跡

日本一止めて蹴るが上手い選手、と聞いて誰が思いつくだろうか。多くの人は小野伸二と答え、遠藤保仁、あるいは柿谷曜一朗なんて声も上がるかもしれない。しかし、とあるレジェンド選手から「馬場憂太」という意外な声があがった。 天才を支えた三菱養和SS...