【サッカー書評】在宅トレーニングにピッタリ!「ヒグトレ」が示すトレーニングのタブーと著者の意外な経歴。【サッカー大考察】

大考察

「背中を柔らかく鍛えるとサッカーはうまくなる」の標題が目新しい「ヒグトレ」。まず前提として股関節の中心にある腸腰筋を伸ばしすぎると強いキックが蹴れなくなる、とされているから恐ろしい。僕なんかは相撲の股割り信仰を元に、その部分を伸ばしまくった結果を知っているからなおさらだったりする。ちなみにこの腸腰筋、アジア系の人種は欧米に比べて3/1しかないとする説もあるからその重要度はさもありなん。ただでさい少ないゴムの量を伸ばしすぎたら……と考えてしまう。

「ヒグトレ」ではサッカーのパフォーマンスを伸ばす3つの要素としてモビリティ(可動性)、スタビリティ(安定性)、ムーブメント(連動性)の3つをあげ、それぞれを写真付きで紹介。このテの書籍としてはかなりレイアウが美しく読みやすい。ちなみにデザインは松浦竜矢氏とのこと。本文中にはQRコードでトレーニング動画に飛べたり、食事などにまつわるコラムなども用意されている。

樋口敦の意外な経歴。若き才能にも注目。

著者の樋口敦は本書で理学療法士、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナーとされているが、現在は福山シティフットボールクラブの副代表として福山市からJリーグ入りを目指している。

ちなみに本文モデルの鷲野晴貴はレバンテのフベニールBに所属。坂本寛之はFマリノスに2種登録、梁賢柱は北朝鮮のアンダー代表経歴を持つなど、若き才能たちのちょっとした活躍も見て取れる。

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