こんにちは、朝ドラみ隊です。
なんで横に座るんだには笑ってしまいました。ヤツはそういう男でしたよね!
【虎に翼】第10週3話あらすじ
神保教授から話を振られた寅子。桂場と久藤が見守る中、寅子は慎重に言葉を紡ぎます。
「私は新しい憲法、民法を見て感動しました……」
しかし、寅子の言葉が続くよりも早く、神保教授が口を開きました。
「法に明るい君ならばそう思うだろう。でも国民すべてがそうではない」
敗戦国として、何もかもぼろぼろになった、法に明るくない人々。そんな中で、民法だけでなく、家族の在り方まで変わってしまったらどうなるか。
寅子の脳裏に花江の表情が浮かびます。それでも寅子は答えました。
「今は混乱すると思います、でもゆくゆくは……」
「未来ではなく、今目の前の苦しむ人を私は救いたいと思うが……君は違うかな?」
その言葉が引っかかり、反論しようとする寅子。ところが思考がうまく言葉になりません。結局寅子は「スンッ」の表情をすることしかできませんでした。
寅子を言い負かし、次は桂場に話題を振ろうとする神保教授。しかし桂場と久藤はそれを上手くかわします。結局、神保教授は嫌味たっぷりな言葉を残して部屋を出ていきました。
小橋、図星を当てる
神保教授が去った後、寅子は自分が流されてしまったことを久藤に謝罪しようと、顔を持ち上げます。すると、何とも言えない表情を浮かべている桂場が寅子の目に留まりました。
「……なんでしょう?」
その質問に答えたのは桂場ではなく、小橋でした。
「大人になったなって思ったんですよね? 前のお前なら「はて?」って理想論を振りかざしてた」
今の寅子にはたくさんの守るものがあります。それを考えると、好きに意見を口にするなど到底できません。桂場は心底嫌そうな顔をして、部屋を去っていきました。
穂高教授との再会
昭和47年5月。
民法改正に向けて、寅子は各所から意見を集めるために奔走していました。中には民生局を訪れる人もいて、その誰もが自分の意見が採用されるよう必死です。久藤はGHQと折衝を重ね、皆夜遅くまで缶詰め状態でした。
疲労が溜まる一方のある日、寅子は廊下で穂高教授と再会を果たします。
相変わらず穂高教授にとって寅子は『猪爪寅子』のようでした。呼びやすい方で構わないと伝えた寅子は、子供は母と義理の姉が見ていること。夫も父も兄も戦死したことを伝え、早々にその場を去ります。
狭い法曹界。
民法改正の委員をしている穂高教授のように、今後たくさんの知り合いと顔を合わせることになる。
寅子は先のことを考え、憂鬱になるのでした。
寅子よりもずっと長く戦ってきた女性たち
寅子以外の猪爪家の皆が寝静まっても、寅子は1人、民法の草案を読んでいました。
『すべて国民は法の下に平等』
直明のような人も、はるのような人も、花江のような人も、皆が平等に扱われる民法とは何か。
答えは出ないまま、寅子は翌朝、婦人代議士たちの元を訪れました。
寅子と主にやり取りをした女性は立花という人で、非常に目力も意思も強い女性です。
「どうして男性は封建的な家父長制にしがみつきたいのかしら」
「日本の古きよき家族観、美徳が失われると」
その言葉を聞いた代議士たちは呆れ笑いを浮かべることしかできません。
「古きよき、なんて明治時代から始まった決まりじゃない」
「女性たちを縛り付けておきたいの間違いでしょ?」
立花にも「ビシッと言っておやり」と言われ、寅子は民生局への帰路につきました。
「どうしてそんなに他人事なの?」
民生局に戻って早々、寅子は久藤に呼び出されます。
彼はホーナーにも聞かせるため、あえて今日の収穫を英語で尋ねました。寅子はそれに答えたあと、日本語でどうだったかと尋ねた久藤に言葉を返します。
「立花さん、素晴らしい人でしょう?」
「はい、とっても。この人たちがいれば、世の中は変わると思えるというか……」
「どうしてそんなに他人事なの? 君だって今、世の中を変えられる場所にいるんだよ?」
その言葉に寅子は前向きな言葉を返せませんでした。自分は一度逃げ出した身。寅子よりずっと長く戦っている人たちと自分を同列に語るなんておこがましいと考えているからです。
その後、落ち込み退出する寅子に、ホーナーがチョコレートを分けてくれました。
しかしそれがまた、寅子を悩ませます。脳裏に浮かぶのは、涙ながらにくやしさを語っていた花江の顔でした。
「猪爪。」
その日、寅子の足は、戦前に皆でお弁当を食べていたあの公園に向いていました。
そこには当然誰もおらず、ハーモニカを吹いてお金をもらおうとしている人が1人いるだけ。
寅子はベンチに座り、ここ数日で言われたことを整理していました。
そして、記憶の中の優三に問いかけます。
「今の私って、どんな顔してるかな」
そんな寅子に声をかける人物がいました。
「猪爪」
声の主は花岡。意気消沈の寅子は彼との再会を喜ぶよりも、法曹界の狭さを恨むのでした。
※第10週からの新たな登場人物はこちら!

まさかの花岡再登場! でも寅子はあんまり嬉しくなさそう……?
うおおおお花岡あああ!!!!
まさか!まさか再会できるとは思っていませんでした!
彼のモデルになったとされる男性は、戦後惨い亡くなり方をされているので、まさかまた顔を見ることができるとは……。
しれっと隣に座ってくるのはやっぱり笑いました。いつもそこはよねさんの場所だったのに……。
花岡と再会できたということは轟やよねさんとも再会できると思っていいんですよね!? ね!?
閑話休題。
寅子が腹を割って相談できる相手って、恐らく今は寅子の中の優三さんしかいないんですよね。いつも道を正す役だったよねさんとは仲たがいしたまま行方知れずですし……。
何より優三さんは寅子の頭の中の存在なので、新しい言葉や見方を教えてくれることはほぼ期待できません。そこで寅子を立ち上がらせる役として召喚されたのが花岡なのではないでしょうか。
花岡なら、大事なところをしっかり押さえて相談相手になってくれるはず!
そんな花岡のモデルとなった方の説明はこちらのサイトが分かりやすいです。
こちらによるとモデルの方は47年に亡くなっているそうなので……まだ油断はできませんが、とりあえず再会を喜びたいと思います!やったー!

まさかの花岡再登場で喜びを隠せないネットの反応
花岡さん、登場前に負傷兵の缶にお金を入れた時点でもうさすが