こんにちは、朝ドラみ隊です。
知らぬは寅子ばかりなり……という感じでしょうか!
【虎に翼】第19週1話あらすじ
航一の苦しみに寄り添おうとする寅子に、航一は心惹かれていく。
どうにも鈍感な寅子を見て、優未も航一を援護するように立ち回る。平穏な日々。
しかしそれは突然破られる。杉田兄弟の来訪。そして翌朝舞い込んだ美佐江補導の報せ――
寅子の「寄り添いたい気持ち」が航一の心を溶かす
航一の口から語られた総力戦研究所での出来事。寅子はたまらず言葉をかけます。
(寅子)……少し、分けてくれませんか? 航一さんが抱えているもの、私に
「寄り添いたい」と口にした寅子をじっと見つめる航一。
彼はやがて立ち上がり、突拍子もないことを言います。
(星)佐田さん、今度の休日……お会いしに行っても?
反省の仕方が独特な入倉
寅子と航一が店内に戻ると、そこでは入倉が声をあげて泣いていました。
(入倉)俺って本当に人を見る目がない……!!
入倉は航一のことを「ただのつまらない人」。寅子を「小うるさい人」と思っていたと言うのです。
怒りで笑顔が強張る寅子。しかし、最後には怒りを飲み込むことに成功。
(寅子)……おあいこ、私も人を見る目がない。というよりも、心を閉ざして見ようともしていなかったんだもの。反省するわ、ごめんなさい
鼻をすすりながら謝罪の言葉を返す入倉。寅子、航一、入倉の心の溝が少し埋まった瞬間でした。
他人とつながるチャンスを逃がさない。さすがの稲さん
(稲)日曜日に星さんがいらっしゃるんですか?
帰宅後、寅子は航一が来訪することを稲と優未に話します。
優未は勉強中でしたが、ノートから顔を上げて、とても嬉しそう。
(稲)私がまた優未さんと映画にでも行ければいいんですけど……
寅子と航一を2人にしてあげたい稲でしたが、その日はライトハウスの友人と買い物に行く予定が。
(稲)寅子さんがつなげてくださったせっかくのご縁。自分でしっかりと根を張りたいと思って
結局優未の意向もあり、寅子は優未と2人で航一を迎えることにするのでした。
楽し気な寅子と航一を見た優未、ひらめく
鏡を見ながら楽し気に髪を整える寅子と優未。そこに航一がやってきました。
(航一)ごめんください
(優未)星さん、こんにちは!
(航一)こんにちは。……これ、お菓子です
挨拶もそこそこに、早速航一による麻雀指南が始まります。
ところが牌山を作る時点で苦戦する寅子。航一は不慣れな寅子に根気強く教えてくれます。
その様子を見ていた優未は、ふと思い立ち、隣の部屋から何かを持ってくるのでした。
寅子と航一。共通点がさらに2人の仲を深めていく
(優未)星さん、これ!
優未が差し出したのは2つの写真立てでした。1つは兄弟たちとの写真。もう1つは
(寅子)夫です
(優未)お父さん、私のこと大好きだったんだって!
すると航一も、懐から家族の写真を取り出します。
(航一)妻です。上の子はもう大学生です
穏やかな時間が流れる寅子宅。すると突然、乱暴なノックの音が響き渡りました。
「よかれと思って」乱入してきた杉田兄弟
玄関前には日本酒の瓶を手にした杉田兄弟が立っていました。
(次郎)はい、お邪魔しますれ~!
どこから噂を聞いたのか。航一の表情が曇っていきます。
(次郎)分かっています。お二人に何もねえことぐらい。そらろも、よかれと思ってやってきました
(太郎)年はいってても男と女。変なうわさ立てられてもあれでしょ。
自分の色恋に関するうわさなど、娘に聞かせたいものではありません。
寅子は強引に話題を麻雀に切り替え、ようやく勉強会は再会と相成りました。
寅子自身も気づかない自分の気持ち。援護にまわる優未
(太郎)やい~~や、飲んだ飲んだ!
持参した酒も空になり、満足げに帰っていく杉田兄弟。
彼らのことは航一が送り届けてくれるそう。
「よろしくお願いします」と頭を下げた寅子に、航一は淡々とした声で言います。
(航一)では、また来ます
その言葉に「はて」となりつつも、部屋に戻った寅子。すると片づけをしていた優未からも。
(優未)あのさ、お母さん。私のせいにしないでね?
いまいちピンと来ない言葉を口にされ、寅子の疑問は深まるばかりでした。
美佐江、遂に補導される
翌朝、書類を持ってきた深田がなんだかにまにましていることに気付いた寅子。
(深田)最近、高瀬君と小野さんもば~かいい雰囲気なんれすて
(寅子)「も」?
人の口に戸は立てられないことを実感した寅子は、それとなく深田をたしなめます。
するとそこに、杉田兄弟が血相を変えて飛び込んできました。
(太郎)佐田判事、例のことお聞きになりましたけ?
それは、美佐江が買春への関与の疑いで補導されたという報せでした。

美佐江は完全な悪人ではないのかも
知らぬは寅子ばかりなり……。優未ちゃんの鋭さは言わずもがな、稲さんも気を使ってくれている感じがしますよね。学生時代の花江ちゃんもそうですが、寅子は本当にいい人たちに囲まれていると思います。
さて今週の週題は「悪女の賢者ぶり?」
精選版 日本国語大辞典(コトバンク)によるとこの言葉の意味は
心の悪い女が賢人のふりをして外見を装うこと。
まず間違いなく美佐江のことだと思われます。
しかし、私は美佐江は完全な悪女ではないと考えています。
その理由は、ここまで断片的に明かされている美佐江の家庭環境にあります。
裕福な家に生まれ、幼い頃から権力を持ち、塾に通うだけの熱意と学力、地頭の良さがある。
そして彼女は「すっきり」するために、他人を使って盗みを繰り返しています。
ここから考えられるのは、美佐江は息抜きの仕方を知らないだけなのではないか? ということ。
だから、過激な方へと流れて行ってしまう。
彼女の問いに答えられるのは、大切な人を失ってきた寅子や航一さんだけかもしれない。
明日以降、美佐江が、美佐江の父がどう動くかで、彼女の問題の原因も明らかになりそうです。
そして、シネマサルーンではXのフォロワーを募集しております!
記事の作成にも一層熱が入りますので、よろしければXのフォローをお願いいたします!
ネットの反応
入倉と寅子、軽妙な和解が凄く素敵だった