こんにちは、朝ドラみ隊です。
今日は金曜日! ……といわれても信じてしまうくらい、綺麗にお話がまとまっていましたね!
【虎に翼】第18週4話あらすじ
寅子と香子、汐見の会話を立ち聞きしていた小野。彼女は香子に「何故日本人と結婚したのか」問う。
翌日寅子は手紙の誤訳を星に伝え、合議の末被告人に無罪を言い渡した。
審議中、常に怯えた顔をしていた入倉。彼は寅子のお節介に感化され、自分の本音を語りだす――
小野になくて、香子にあったものとはなんだったのか
小野が寅子の元を訪れた理由。
両親に反対され、日常が壊れるのが怖くて手放さざるを得なかった恋人との結婚。
けれど、平穏を選んだはずの彼女の胸の内は苦しくなるばかり。
(小野)そんげ時、私の周りの普通をおかしいって言ってくれる支部長が朝鮮人の事件を担当するって知って……
自分の選択を信じたかった。
そのために行った傍聴の席で、小野は兄弟の嘆きを聞いてしまったのでした。
(小野)あん時、どうせばえかったんか…… お二人はどうしてご結婚できたんか、教えていただけねえでしょうか?
香子は少し考えたあと、静かに言います。
(香子)好きな相手が日本人だった。それだけ
誤訳の可能性をそれとなく知らせる
月曜日、寅子は早速誤訳の件を星に相談しました。
星は裁判長の権限を使い、放火事件について弁護人、検察双方に意見を求めることに。
(寅子)杉田弁護士は、証拠として提出されている手紙の翻訳の正確性についてどうお考えですか?
この質問を受け、杉田兄弟は朝鮮語の専門家に翻訳を再度依頼。
「燃える」の意味を持つ単語が慣用句であることを指摘し、手紙の証拠能力を否定しました。
合議、判決
公判が終わり、合議の場にて。
(寅子)弁護人の訴え通り、手紙の自白に証拠能力は認められません。さらに発火装置の時限装置としての機能をどうやって被告が作り得たのか、十分に証明できていません。そして、発火に使ったとされるライターに被告の指紋はなかった……
検察側の主張に埋もれたおかしな点を1つ1つ列挙する寅子。続けて入倉も口を開きます。
(入倉)検察が時限装置に使われたと主張するひもに染みついていた油は、鑑定の結果植物油でした。火災現場で鑑定された鉱物油とは別であり、これを用いて放火が行われたとは立証されませんでした。
合議により決まった判決文を、星は法廷の場で読み上げました。
(星)主文……被告人は無罪
晴れて無罪確定の顕洙
寅子が三条に来て初めての冬。
検察側の控訴もなく、顕洙は無事無罪が確定しました。
控訴申立の確認に来ていた杉田兄弟も、ほっと胸をなでおろします。
(次郎)あん兄弟は隣近所としょっちゅういさかいを起こしていまして…… あん火事もいろいろと誤解を生んでしもうたんでしょうな
(太郎)あ~ とにかくいかったですて。火事で犠牲者が出ねえで …………ほせば
その日の昼、寅子は入倉を昼食に誘いました。
入倉を昼食に誘った理由
いつものようにライトハウスに来た2人と入倉。
店内では涼子が3人を温かく迎え、いつものカウンター席には杉田兄弟が座っていました。
椅子に座り、席が空くのを待っているときのこと。入倉がぼそりと寅子に言います。
(入倉)いいですよ、説教して。 だって結局、俺の考えが違ったわけですから
(寅子)そんなことしないわ
(入倉)じゃあなんで誘ったんですか
(寅子)法廷でのあなたの顔が、何かに怯えているように見えたから
法に則った判決をすべきか、自分の気持ちに従うべきか
(入倉)……おせっかいですね
その”お節介” に心を開き、入倉は気持ちを話し始めます。
(入倉)俺はただ、納得いかなくて
法廷で広洙から向けられた、親の仇を見るような目。
入倉自身が何もしていなくても、街で出会う朝鮮の人々は皆、入倉を敵扱いして睨んでくる。
(入倉)そんな態度されちゃ、そりゃ彼らへの印象だって悪くなる!
(寅子)でも、入倉さんは踏みとどまれてるじゃない
1個人として、平等な世の中実現のためにできること
(寅子)……私、ここの所ずっともどかしかったんです。自分の無力さが
平等を謳っても、人々の心はそう簡単には変わらない。
法の番人として、どうすれば14条の言う『法の下の平等』な世の中を実現できるか。
(寅子)……分かり合えないと思っても、一度じゃ伝わらなくても、諦めずに向き合う……。それくらいなのかなって
1歩ずつでも変わっていかなければ。
そう語る寅子に対し、太郎弁護士はため息をついて自分の考えを話します。
人の心は簡単には割り切れない
(太郎)まぁ、ご立派ではあっろも。そらろも戦争が終わってまだ10年も経ってねえ
戦争に全てを奪われて、そのうえ法が変わったから、今までの考え方を捨てろとまでなれば。
(太郎)全部ねえなったみてえでおっかねなってしもう
寂しそうな太郎弁護士の目を見て、寅子は先日聞いた彼の過去を思い出します。
そして、何も言えないのは星も同じのようでした。
(星)ごめんなさい。 ……僕に言えるのは、それだけです

放火事件の本当の犯人について考察
HAPPY END―― となってしまいそうな本日の放送。
しばらく余韻に浸っていましたが、いやまだ問題残ってるじゃん。
ということで放火事件の真犯人を考察します。
以前の記事で、弟・広洙真犯人説を提唱しましたが、
今回は美佐江犯人説を提唱したいと思います。(こっちが本命だったりします)
現状で事件について情報で重要そうなのは以下の6点。
- 火の気がないはずの倉庫からの出火。
- 住宅4軒が焼失したにもかかわらず、死傷者は0。
- 事件前に火災保険に加入していた顕洙たちの倉庫。
- 発火には鉱物油を用いた組み立ての難しい時限式の装置が使用された。
- 顕洙・広洙兄弟は近所と揉め事を起こしていた。
- 発火に使われたライターに、顕洙の指紋はなかった。
今回顕洙が犯人として名が挙がったのは、彼ら兄弟が近隣と不仲であったことも原因でしょう。
次に、火事直前の保険契約。これは兄弟でしか実行できないことですから、納得できます。
しかし兄弟が犯人ならば、死傷者もなく建物4軒を焼失させることは難しいのではないでしょうか。
近所と仲の悪かった彼らが『自分たちの倉庫を燃やすから避難しておいてくれ』と言って、果たして住民は信じるでしょうか? 信じる前に警察に相談するのではないでしょうか。
では、誰なら条件を満たせるのか? その人物こそ、美佐江です。
三条の顔役を父に持つため、人脈が広い。
学業にも励み、周囲からの信頼も厚い。
彼女なら、時限式発火装置を組み立てる人を用意することも、放火前に避難を促すこともできる。
今予想できる候補として十分あり得るのではないでしょうか?
とはいえ、現状では彼女に繋がる情報は何もありません。例のミサンガでも見つかれば話は別なのですが……。
明日には種明かし、もしくは更なるヒントが与えられるはずなので、楽しみに待つことにします!
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ネットの反応
小野さんと香子ちゃんの違いは、協力してくれる人の差にあったように思う。味方なしの小野さんに比べて、香子ちゃんたちには多岐川さんがいたから……