こんにちは、朝ドラみ隊です。
星家に対する不安が跳ね上がってしまいます……
【虎に翼】第23週1話あらすじ
昭和31年、春。星家の一員となった寅子と優未だったが、新生活は驚きの連続。
朝から和洋2種類の朝食を作り、寅子たちのお弁当まで用意する百合。寅子たちへの敵意を隠さない朋一。
そして口論の最中、のどかが口にした『子供たちの本音』。どうする寅子!
順調な新生活
昭和31年、春。
夫婦『のようなもの』である寅子たちに対し、優しく接してくれる百合、朋一、のどか。
のどかは明律大学に進学が決まり、寅子の後輩になることに。
司法の道を選んだ朋一は、絶対に司法試験を1年で合格してやると意気込んでいます。
4人で雀卓を囲む寅子たちを見て、嬉しそうな百合。星家での生活は順調な滑り出しを見せます。
誰よりも早くから食事の支度をする百合さん
ある朝寅子が台所へ行くと、そこには百合と優未の姿がありました。
(寅子)2人とも随分と早いですね……
(百合)これは私の仕事ですから寝ていていいって言ったんですけれども、優未ちゃんがね?
(優未)おばあちゃん、大変だし。それに朝はお母さんと話せる時だから楽しいの
今後、仕事が忙しい日はどうしても甘えてしまうかもしれない。
それでも、この家のこともしっかりやるつもりだと百合に伝えた寅子。
(百合)お義母さん……
(寅子)ごめんなさい、急になれなれしく……!
(百合)違うの、うれしくて。……私後妻で、実の子もいないでしょう? この家では前の奥様に悪くて「百合さんと呼んで」と、朋一さんたちにも照子さんにも言ってしまったから……
毎朝和食と朝食を準備している百合さん
そんな中、航一、朋一、のどかの3人が起きてきます。
(百合)朋一さん、のどかさん。今日はどうなさる?
(朋一)ごはんかな
(のどか)私はパンで
朝食の準備を手伝う中、ふと寅子の脳内に疑問が生まれました。
(寅子)あの、お聞きしても?
(百合)はい
(寅子)もし、ご家族が全員「パンがいい」と言った場合、用意していたお味噌汁やご飯はどうなるんですか?
(百合)残ったものは私がお昼や夕飯に頂きますから
(寅子)でもそれって……
優未「深いことを聞くには、まず仲良くなるべき」
なおも食い下がろうとした寅子を、優未は廊下に連れ出します。
(優未)そりゃ「はて?」だよ
(寅子)えっ、そうよね!?
(優未)シーッ!
気になることがあるなら、もう少し仲を深めてからにすべきと言う優未。
「はて?」に明確な答えが得られず、胸がざわつく寅子。
するとそこへ航一がやってきます。
(航一)百合さんがお弁当を作ってくれました
(寅子)……!?
(航一)……何か?
(寅子)いや、ありがたく頂きます
進まない原爆裁判の準備
民事第二十四部。職場に来て早々、寅子は漆間が原爆裁判について報告しているのを耳にします。
(漆間)双方代理人から延期の要請があり、次回期日を来月11日としました
原爆裁判の準備が遅々として進まないのには理由がありました。
2月に執り行われた第4回目で、国側が出した主張です。
これは法律問題ではなく、政治問題です。
戦争に負けた国が、勝った国に賠償を請求した例はなく、賠償請求権が放棄されるのが慣例。
放棄される宿命なのです。
焦らず向き合っていくしかないと結論づけた二十四部へ、判事補の秋山が現れます。
彼女は寅子に非常に懐いており、今日も一緒に昼食を食べにやってきたのです。
姑との関係性
(秋山)わぁ~! どうしたんですか。今日のお弁当!
(寅子)お姑さんが持たせてくれたの
(秋山)まぁ素敵。私のお姑さんたら口を開けば「孫はまだか」「男の子を生め」そればっかり!
秋山もすでに結婚しており、1年ほど義母と同居しています。
しかし秋山の義母は、家事も仕事も完璧を求めるタイプで、秋山は疲れ果ててしまっていました。
(寅子)ねえ、お姑さんとの付き合いって、大変?
(秋山)はぁ~……結婚して1年。どんっどん嫌いになります~……
自分よりも皆のことを優先しようとする百合さん
夜、寅子と航一が帰宅すると、優未と百合が食事をとっていました。
百合は自分の食事を中断して、寅子たちの晩御飯の準備をしようとしてくれます。
(百合)今、ご飯お仕度しますね
(寅子)あっ、いえいえゆっくり食べててください。着替えたら私たちも自分たちでやりますから
百合が持たせてくれたお弁当が絶品だったことを伝える寅子。
そんな和やかな場に朋一が帰ってきました。
(百合)朋一さん、お食事は?
(朋一)あっ食べてきた。……お風呂入ろうかな、沸かしてくれる?
(百合)急いでお仕度しますから着替えてらしたら? あとお弁当箱、出してくださいね
(朋一)きんぴらごぼう、ちょっとしょっぱかったよ
(百合)ごめんなさい
寅子が怒りの形相になっていくのを見た優未は、無言で堪えるようアピールします。
寅子を拒絶する朋一
朋一の百合への態度は、さすがに見逃せるものではありません。
(寅子)あの、朋一さん……
外で夕飯を食べるときは事前に伝える。風呂の準備は自分でする。お弁当に文句を言わない。
最大限言葉を選びながら伝える寅子ですが、百合は「気にしていない」と苦笑いです。
(朋一)ご指摘ありがとうございます。ですが、母親面はやめてください
朋一は立ち上がり、淡々と言います。
(朋一)僕は家族のようなものになることを受け入れた。あなたたちも嫌いじゃない。でもそれ以上は望まないでいただけませんか?
(寅子)朋一さん、出過ぎた事をしてごめんなさい。ただ、私も前にね 家族からおかしいと思うことを指摘されずに亀裂が入ってしまった……
しかし寅子の言葉は響かず、朋一は2階に上がってしまいます。
(のどか)いい加減にしてよ、お兄ちゃん
朋一を止めたのは、のどかでした。
のどかの本音
(のどか)決めたでしょ。家族のようなものを受け入れようって。お父さんが私たちに何かをお願いするのなんて初めてなんだからって
言葉を失う航一。しかしのどかの言葉はまだ続きます。
(のどか)結局お兄ちゃんはこの暮らしが嫌なの? お父さんたちにこの家を出て行ってもらいたいの? 私はどちらでも構わない。寝に帰るだけの場所に、お父さんがいても、いなくてもいい
結局朋一は渋々寅子に謝罪し、2階に戻ってしまいました。

想像以上にこじれていた星家。どうする寅子、優未
早速月曜日から問題が山積みです。
何より深刻なのは、一家の百合さんに対する向き合い方ではないでしょうか?
朝早くからご飯の支度(しかも2パターン)をして、残ったものを昼、夜と食べている百合さん。
人数分のお弁当を作り、食後の片づけも1人でこなし、それが終わったら家の掃除。
お弁当を持ってきた航一さんと寅子の反応の差を見るに、これが星家の日常なのでしょう。
星家の人々の関係性は何故こうなったのか?
照子さんを失って以降の航一さんの様子は、長官も心配するほどのものでした。

作中では現在昭和31年(1956)。照子さんが亡くなったのは10年以上も前のこと。
それからずっと抜け殻のように生きてきた航一さん。
子供たちも心配したことは想像に難くありません。
彼らは航一さんに負担をかけまいと『普段通り』に振舞うことにしたのではないでしょうか?
そして、本編でも語られたように百合さんは航一さんたち家族に遠慮している。
こうして誰も本音を話さない今の星家が出来上がってしまったのではないでしょうか。
何はともあれこの問題、1週間で片が付くような内容ではなさそう。
この先の予想ですが、鍵になるのは先週予想した通り優未ちゃんなのではないでしょうか?
優未は物事を最も効果的に動かすタイミング(したたかに)を理解しています。
さらに、相手が心の内に隠していることも察してしまう。
この2つのスキルを駆使して、凍り付いてしまった星家の問題を解決していくと予想します!
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ネットの反応
星家の長男、甘えというより、母親の死別後に自分らと向き合わず仕事に逃げてきた父に不満はあれどそれを抑えてきたのに、後妻とその連れ子が来てからは人が変わったように明るくなった父を受け入れられないのでは…