こんにちは、朝ドラみ隊です。
受け継がれるモン・パパ……
【虎に翼】第17週5話あらすじ
涼子と玉の問題は解決したものの、今後のことを考えて稲に手伝いを打診した寅子。
それは涼子と玉にとっても、稲にとっても、心の拠り所を1つでも多くすべきという考えによるもの。
そしてマージャン大会当日。航一に誘われ優未と共に会場に向かった寅子は、そこで思わぬ事実を知ることに……
寅子、稲に店の手伝いに行くことを打診する
(玉)私の親友になってくれませんか?
(涼子)あなたはもう……親友ですよ
涼子と玉が仲直りできたことを、稲と優未に報告する寅子。
2人の今後が心配ではあるものの、問題が解決し、寅子と稲はほっとします。
(寅子)嫌でなければ、週に何度か私のお友達のお店を手伝ってもらえませんか?
両立が難しければ、我が家に来るのをやめていただいて構いません
困惑する稲の隣で、優未は小さく「えっ……」と驚きを露わにしていました。
友達以外のよりどころ
(寅子)心のよりどころが1人だと、関係が対等から特別になって、歪になっていく……
稲は一人暮らし。彼女にとって佐田家で過ごす時間は、昔を想起させ、元気になれる時間です。
ですが、寅子と優未はいずれ東京に帰る。そのとき、稲が心のよりどころを失わないように。
そしてそれは、優未にも言えることでした。
(寅子)優未、この前は友達を作った方がいいだなんて言ってごめんなさい
寅子の意図を読み取ったのか、優未は笑顔で言います。
(優未)私、よりどころならたくさんあるよ!
猪爪の家族、お絵描き、お料理、歌……。優未は既にたくさんのよりどころを見つけていました。
「涼子ちゃん」「玉」問題解決で寅子も晴れやかな笑顔
早速ライトハウスの手伝いを始めた稲。
涼子と玉はお互いを「涼子ちゃん」「玉」と呼び合うことにしたそう。
そうして一層穏やかな空気が流れるライトハウスに、寅子と航一が食事をとりに訪れます。
(航一)……なるほど
(寅子)なんですか?
(航一)ここ数日で1番晴れやかな顔をされているので、いいことがあったのかな、と
詳しいことは語らずとも、航一には見透かされているようでした。
航一の心のよりどころ:麻雀
(航一)明日の夜、杉田弁護士主催のマージャン大会……一緒に行ってみませんか?
(寅子)いいですね。でもまだルールが…… それに優未を1人にもしておけないです
(航一)……一緒に連れてきたらいいのでは?
熱心に寅子を誘う航一。
彼が本庁の職員と麻雀を遊ぶと知った寅子は、これが航一の「よりどころ」なのだと気づきます。
太郎弁護士、突然の涙
そして数日後。寅子と航一は優未を連れ、大会の会場を訪れます。
(次郎)星判事……
寅子たちの姿を見た途端、静まり返る室内。太郎弁護士が険しい顔で迫ってきます。
彼は優未を見た途端、泣き出してしまいました。
(太郎)っ……うぅ……ぅぅ…………
(優未)ごめんなさい、優未のせい?
そうではない、と首を横に振る太郎弁護士。涙の理由を次郎弁護士が教えてくれます。
(次郎)兄は長岡の空襲で一人娘と孫娘を亡くしているんです
空襲。失った孫娘に似ている優未。
泣き崩れた太郎弁護士を抱きしめる航一。その間中、航一はずっと謝罪の言葉を口にしていました。
戦争で何もかも失った太郎弁護士
当然、マージャン大会はお開きになってしまいます。
兄の代わりに場を収めた次郎弁護士は、寅子たちに向き合うともう一度謝罪します。
(次郎)どうも大変失礼いたしました……
太郎弁護士は飲みすぎで自宅に帰ったそう。彼は1人暮らしなのだそうです。
(次郎)2年ほど前にかみさんも亡くしまして。それからますます仕事に没頭していまして……。
……星判事のおっしゃっていた「死を受け入れられていない」というやつらんだか?
笑顔の壁。沈黙のジェスチャー
その後次郎弁護士も帰り、3人は食事だけでもしていくことにしました。
新鮮な刺身を美味しそうに頬張る優未。寅子と航一は酒を飲みながら静かに語らいます。
(寅子)……時が流れるのを、待つしかないんでしょうか? 裁判官としても、人としても、
戦争で心に傷を負った人たちに寄り添いたいものですね
(航一)そうですね
(寅子)あの……お尋ねしても?
航一は笑顔を崩しません。
(寅子)航一さんはその、戦時中に何か……
ふと寅子が視線を上げると、航一は人差し指を口元にあて、沈黙のジェスチャーをしていました。

次郎弁護士、敵じゃなかった
次郎弁護士、ずっと寅子と敵対する人だと思ってました……ごめんなさい……
いつもご機嫌取りをしていた次郎弁護士。しかし時折違う態度を見せることもありました。
この違和感ってなんだろう? と思っていたのですが、今回の放送でハッキリしましたね。
次郎弁護士は兄が孤独にならないよう、気を使っていたんですね。
例えば76話、新潟編第1話。太郎が八百屋や魚屋に協力させようと寅子に提案するシーン。
太郎の提案を流した寅子に太郎は舌打ち。次郎はそれに驚いています。
77話では、航一に見送りを拒否された太郎の舌打ちを受け、兄のフォローに。
78話。ここでは森口と高瀬の件を受けて、「兄のおかげで」と強調していました。
ここまでで、次郎は兄と結託しているという構図がしっかり出来上がっています。
あれ? と思わせたのは80話。
「三条のために」と言った寅子の手を太郎の代わりに次郎が握ります。
そのあと、不機嫌そうに去っていく兄に、次郎は本気で困惑の言葉を述べていました。
ここから、太郎は本気で自分なりのやり方で三条を守ろうとしていること。
次郎はその理念に共感していることがうかがえます。
そして死を乗り越えられていない兄を支えるため、自分は絶対の味方であると態度で示している。
「死は乗り越えるもの」という次郎の本音は、兄がいないところで口にしたものでした。
(78話ラスト)
しかし、当然太郎弁護士はこのやり取りを知りません。
完璧に酔っていたので、優未を見て泣いたことを覚えていない可能性もあります。
寅子は戦争で心に傷を負った太郎弁護士とどう向き合うのか?
来週に向け、また楽しみが1つ増えてしまいました。
心的外傷後ストレス障害(PTSD)は大きな問題の1つで、様々な解決方法が考案されています。
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ネットの反応
この世で涼子さまを涼子ちゃんと呼ぶのは玉ちゃんだけ。他の誰とも被らない、2人だけの呼び名だ