こんにちは、朝ドラみ隊です。
余所者、立つ鳥跡を濁さず……。そんなこと言われたら誰だって悲しくなってしまいますよね……
【虎に翼】第16週3話あらすじ
寅子は余所者。立つ鳥は跡を濁さないでくれ
寅子が森口と高瀬の仲裁に失敗し、川に突き落とされたあと。
庁舎へ帰ってきた高瀬は深田に詰められています。
(深田)ん~ねよりにもよって何で森口さんに
(高瀬)言いたくありません
しかし寅子は即座に「きっと我慢できないほど酷いことを言われた」と理解しました。
(寅子)無理に話さなくていいわ。ずっと耐えてきた高瀬さんがあんなにお怒りになるんだから……
ところが、高瀬は叫んで寅子に訴えます。
(高瀬)もういいですから! 波風を立てず、「立つ鳥跡を濁さず」でお願いしたい!
(寅子)……思ってらっしゃることをお話してくださった方が黙っていられるより、ずっといい
寅子はそう返すだけで、精一杯でした。
優未、2度目のテスト改ざん計画失敗
寅子は帰宅し、優未に魚屋と八百屋に断りを入れてきたことを伝えます。
特に文句も言わず、風呂の支度に行った優未。寅子が机を見ると、ノートが置かれていました。
いけないことだと分かりつつも、ノートを開く寅子。
そこには44を84に書き直した形跡がありました。
(寅子)もしかして、今日 テストが返ってきた?
(優未)知ってたんだ、私がテストの点数 うそついてたこと
観念したのか、優未はテストを差し出します。テストの点数は44点でした。
もっと父を身近に感じたい優未。話せない寅子
聞けば優未はテストが目前になると、お腹が痛くなってしまうとか。
寅子は思わず笑ってしまいます。
(寅子)お父さんもね、緊張するとすぐお腹痛くなっちゃうの
この話題への優未の食いつきは凄まじいものがありました。
花江たちは優三を”いい人だった”としか伝えないかった。
母の知る、本当の父親の姿が、優未は知りたかったのです。
しかし寅子は、その問いに答えてあげることができませんでした。
寅子「仕事行きたくない~~!」見ても動じない優未
翌朝、いつものように「スンッ」とした親子のやり取りを交わす寅子と優未。
(寅子)優未。夕ご飯、何か食べたいものある?
(優未)お母さんが食べたいものでいいよ
優未を送り出し、家には寅子1人。誰に聞かれることもない。そう思うと、もう止まれません。
(寅子)あ~~ ん~~ 何か仕事行きたくない~~!!
小さい子供のように床を転げまわり、行きたくないと叫ぶ寅子。
途中優未が忘れ物を取りに帰ってきました。
しかし優未は寅子の一部始終を見た上で、何も言わずに家を出かけて行ってしまいました。
狭い町では噂はすぐに広まる?
いやいやながらも出勤した寅子は、書類を受け取りに来た航一と出くわします。
(航一)…………ゆうべ、泣きましたか?
どう答えたものか。寅子が思案していると、室内に次郎弁護士がやってきました。
(次郎)星判事 これ、お昼にいかがかな~と思いまして
航一は目線で寅子に尋ねます。「あなたが手をまわしたのですか?」
自分の差し金ではない、と首を横に振る寅子。
次郎はあの手この手で航一に受け取らせようとしますが、失敗。
結局お重は寅子が代金を支払い、食べたのちにお返しすることになりました。
高瀬と森口の件の真相
ようやく次郎が帰るかと席を立った寅子。
ところが彼は、先ほどまで寅子が座っていた席にどかりと座り、話を続けます。
(次郎)いや~驚いてしまいますよね。まさか書記官があんげことをねぇ
森口はあの時、高瀬に活を入れたつもりだったのだそう。
お前がしっかりしないと次男坊も成仏できない。
あの子は小さい頃から心優しく、頼りになる子で、年寄りにも親切だった……。
”兄のおかげで”大事にならずに済んだでしょ?
最近の若者はどこで堪忍袋の緒が切れるか分からない。呆れながらも次郎は続けます。
(次郎)まぁ、兄のおかげで大事にならずに済んだということらて
トントンと、威圧するように寅子の椅子の肘置きを叩く次郎。
航一は、静かに言いました。
(航一)思い出に出来るほど、お兄さんの死を受け入れられていなかったんでしょうね

寅子が優未との仲直りチャンスを逃した理由について考察!
新潟編に入ってから、自分の感情を言葉にしてくれる人が少なくなりましたね。
たとえば冒頭の高瀬とのやり取り。
寅子は高瀬にフォローを入れますが、失敗。
高瀬も寅子の優しさは理解しつつも、寅子がいなくなった後のことを考え、現状維持を選択。
これが、「立つ鳥跡を濁さず」発言に繋がっています。
優未も「スンッ」の仮面をかぶってはいますが、優三さんの話にはとても興味がありそうでした。
しかし寅子の中で優三さんはまだ過去にできる存在ではなかった。
告白が成功した時、共に生まれてくる優未に思いを馳せた時。
そして、最期の別れ。
日常に忙殺され、アイデンティティを失いかけた寅子は、実はまだ過去と向き合えていないのかも。
寅子は、優三さんとの思い出を語るには言葉が足りないと判断したのではないでしょうか。
または、優未の前で強い母であろうとするあまり、思い出を語って泣いてしまうことを恐れたのではないでしょうか。
ですが、収穫もありました。
それは花江ちゃんが書いていた「寅子にしか出来ないこと」が「優三さんの話をすること」であると気づけたことです。
残り2回の放送で、完全に解決できる問題ではないように思います。
しかし、気づきを得た寅子は自らの行動を変えていくのではないでしょうか?
テストのことを、咎めなかったように。
思春期は一般的に8~17,8歳までのことを指すんだそうです。
優未はまだ少し幼いですが、幼少期から「スンッ」の仮面を被っていたこともあり、大人びている印象。
こちら👇のサイトのような情報に、寅子がアクセスすることができたら……と思わずにはいられませんでした
ネットの反応
もっと優三さんのことを知りたい! 仲が深まるチャンスだったのに寅子はつかみ損ねた……悔しい!