こんにちは、朝ドラみ隊です。
ようやく寅子らしさも見えてきて、新キャラは癖が強くて、懐かしい友人とも再会!
久しぶりに身構えずに視聴できましたね!
【虎に翼】第11週3話あらすじ
少年裁判所と家事裁判所の合併話は一向に進みません。
寅子たちがせっせとストーブの準備をしていたある日、多岐川と汐見は先に帰ってしまいました。
多岐川は「香子ちゃん」なる人物にぞっこんのようですが、彼は独身のはず。
この佳境の時期にいい人の元へ急ぐなんて、多岐川は合併を諦めているとしか思えません。
「……諦めたらどうなる?」
「そりゃあ、責任とって誰かの首が飛ぶ」
稲垣と小橋は同時に寅子の方を見ます。
彼らは判事。この中で一番立場が弱いのは確かに寅子です。
もし本当にそんなことになってしまえば、優三にも花岡にも顔向けできない。
そう思った寅子は走り出しました。
バカたれなのか、見込みがあるのか
「多岐川さん!」
多岐川と汐見に追いついた寅子は2人を呼び止めて言いました。
「私、まだ裁判所の合併には納得できていないんです。でも、桂場さんとの約束もある……。人生がかかってるんです!」
「…………バカたれが!!!!」
過去一番の「バカたれ」を抹消面から食らい、面食らう寅子。
「なんでもっと早く言わない!? そんなモヤモヤしていい仕事ができるわけないだろ! ……いや待て、直接言いに来るだけいいのか……? うん、偉いぞ佐田くん」
コロコロと表情を変える多岐川は寅子の手を掴んで歩き出します。
「おいライアン!」
ライアンと多岐川の目指す”理念”
多岐川が怒鳴りこんだのはライアンのいる秘書課長室でした。
「君が推薦したというから彼女には”理念”が叩きこまれているとばかり……!」
むっとした顔で寅子は反論しようとしますが、多岐川の言葉に遮られてしまいます。
「まず君はライアンから我々が目指すものについて聞きなさい。俺はもう帰る。じゃあな!」
2人部屋に残された寅子は、彼が淹れたジャムティーを手に、ここまでの経緯を話していました。
「つまりサディは、家事裁判所と少年裁判所の合併には反対なんだね?」
寅子は静かに頷きます。予算や合理性、少年法の面からも合併の必要性は理解している。しかし全国の裁判所は新憲法への体制移行に追われている最中。
寅子には今回の合併話が時期尚早のように感じられてしまいました。
「何をするのが正解なのか……」
すると、そこまで聞き手側だったライアンが口を開きます。
「あれは、真珠湾攻撃の1年前だったかな……」
『家庭裁判所』誰もに開かれた、よりよい未来を紡ぐ場所
真珠湾攻撃の1年前、ライアンはアメリカ各地の裁判所を見て回っていました。
その中で彼が最も心打たれたのが家庭裁判所(ファミリーコート)。
入口には花や絵画が飾られ、中は明るく、穏やかな音楽が流れていて、子供を連れた女性が、同じく女性の職員に案内される。居心地がよく、より健康的な生活に近づけるその内部では、少年問題と家庭問題が同じテーブルの上で語られているのでした。
彼ら曰く、「子供たちと家庭の問題は地続き」である。
子供と家庭は相互に作用しあっています。当事者だけでなく、その周囲の問題を解決することが、ひいては平和に繋がっていく。それがアメリカの考えでした。
「まあ戸惑うけど、憲法が変わった今、この仕組みを真似しない手はないでしょ」
誰もに開かれた家庭裁判所は、生活に根付いた、温かな愛にあふれた場になるはず。ライアンは目を輝かせながら言います。しかし寅子はどうにも腑に落ちない様子。
「……多岐川さんは、ファミリーコートの話や今の話も聞いているんですよね」
「彼は何度も『アメリカの話を聞かせてくれ』ってね! 彼ほど少年問題に熱心な人はいないよ」
その後、寅子は胸にもやを抱えたまま、ライアンとのティータイムを過ごすのでした。
「……その”多岐川さん”、別人じゃない?」
夜、猪爪家。
直明と共に夕食をとっていた寅子は、彼に多岐川の話をしました。
「えっ!?」「えっ?」
「えっ……お姉ちゃんの今の上司って”あの”多岐川幸四郎さんなの!?」
直明によると、彼が取り組んでいるボランティア活動を日本に広めた張本人が多岐川なのだと。
アメリカで始まった『少年少女保護運動』、通称BBS。
多岐川はこれを日本に広げるため、京都裁判所の前に学生を集め、団結させたと言うのです。
その話を聞いた寅子は思わず言ってしまいました。
「……別人じゃない?」
予期せぬ再会
寅子の知る多岐川という男は、会議中はいつも寝ていて、仕事が終わるなりさっさと帰り、そして今日のように、いつも酒を飲んでいる男なのです。
今日の多岐川は2日酔いでべろべろ。彼を見る寅子の視線に気が付いたのか、汐見がさりげなくフォローを入れるのでした。
「こう見えて多岐川さんは、今も裏で話し合いを続けているんだよ」
起き上がった多岐川は、寅子に「次回は君も同席したまえ」と命じます。
そうして寅子が連れていかれた先は、笑顔と笑い声が鳴りやまない宴会場でした。
理解できないといった寅子は早々に席を立ち、お手洗いに向かいます。
戻ってくると多岐川は完全に酔っていて、汐見もつっぷしていました。
多岐川と汐見を支えながら、寅子は2人が暮らす家へ向かいます。
そこで彼女を出迎えた”香子ちゃん”とは、朝鮮に帰ったはずの崔香淑でした。

香子ちゃんと呼ぶべきか、ヒャンちゃんと呼ぶべきか
まさかのヒャンちゃん再登場!
ただ1つ気になることがあって、寅子を見た彼女の反応、あまり嬉しそうじゃないように見えたんですよね。もちろんミスリードの可能性もありますが、寅子だって戦前戦後を経て随分”変わって”しまい、自分を取り戻すまでに苦労しました。
それと同じと断言はできませんが、ヒャンちゃんも昔とは変わっている可能性もなくはなさそう。
でもきっと、皆のためにギリギリまで残ってくれた彼女だから、明日もかつてと変わらない笑顔を見せてくれると信じています。そしてヒャンちゃんですが、人物相関図には姿がないんですよね……。
ということは涼子様も再登場の可能性が……? 期待で胸が膨らんでしまいます!
裁判官編人物相関図はこちら👉https://www.nhk.jp/p/toranitsubasa/ts/LG372WKPVV/blog/bl/pEx1A07KvN/bp/pbjgv6q1pr/
再登場するもショックが大きかった”あの人”を考察するネットの反応
予想だにしなかった登場に思わず大声をあげてしまった。この場にはるさんがいたら「いちいち騒ぐんじゃありません!」って叱られてた