こんにちは、朝ドラみ隊です。
今日の放送は1943年の出来事……。つまりこれから2年、いろいろな人が連れていかれてしまうということ……。
辛すぎますが、もっとつらいのは当人たちですよね……
【虎に翼】第8週3話あらすじ
いつものように食事の支度をしていたはる。そこに花江がやってきた。ところがその様子はただ事ではなく、手には紙を握りしめている。はるはすべてを理解し、静かに、力強く、花江を抱きしめた。涙をこらえていた花江は、そのうちはるの胸の中で、嗚咽交じりの大粒の涙をこぼしてしまう。
その日の食事は、いつもより数段豪華なものだった。
直道の出征が決まったのだ。
翌朝、別れ際。猪爪家だけではなく近所の人も見守る中、直道と家族は最後の言葉を交わす。直道は子供たちのよい未来のため戦ってくると言い、もう一度皆を見渡した。花江は我慢が聞かなくなり、直道に抱きつく。近所の老夫が何か声を上げてもお構いなし。花江は決して泣くまいと、鼻をすすりながら直道との別れを惜しむ。
「大好きよ、直道さん。……必ず帰ってきてね」
2人はいつまでも抱きしめあっていた。
「君、それは仕事なんかしている場合じゃないだろう?」
爆増した仕事に、妊娠による体調不良。もう限界が近い寅子は、明律大学での講演会を申し込まれる。恩師穂高先生のためならばとそれを受けることにした寅子。彼女は当日、講演会開始までの時間も教室で仕事をしていた。校内に響く女子学生の楽しげな声。確かにそれは、自分たちが勝ち取ったものだ。しかし、今寅子の周りには誰もいない。
会場へ向かう途中、穂高先生と桂場に出会った寅子。
額に脂汗を浮かべる寅子を見て、桂場は不器用ながらに寅子の体調を心配する。問題ないといって立ち去ろうとする寅子だったが、彼女はその場で倒れてしまうのだった。
寅子が目を覚ますと、そこは保健室だった。講演会は穂高先生と桂場がこなしてくれたらしい。そこで寅子は、恩師にならと自分の不安を語りだした。
「弁護士になって、子供を授かって。でも先輩たちがやめるなんて思ってなかった」
溜め込んでいた本音を穂高先生に話す。すると穂高先生は食い気味に寅子の言葉を遮った。
「君、それは仕事なんかしている場合じゃないだろ?」
結婚した以上、寅子の役目は子を産み、育てることであろうと穂高先生は言うのだ。寅子は、育児と仕事の両立をなるべく早くできるようにすると反論するのだが、穂高先生はそれを一蹴。世の中はそう簡単には変わらない。寅子の犠牲は無駄にならないとフォローをいれるも、それが寅子の癇に障った。
「私は石を穿てない雨だれ……無念のまま消えていくしかないと?」
「こうなることが分かっていて私を女子部に誘ったのですか?」
穂高先生が口を挟むも、寅子は止まらない。彼は寅子に落ち着くように言うが、それが寅子の心をさらに突き放した。失意の中、形ばかりの感謝を伝え、保健室から飛び出した寅子。部屋の外にいた桂場と目が合うものの、寅子は何も言わずに立ち去った。
夜、寅子は「事務所でもらった」と言いながら、優三にお菓子を差し出す。
「2人でこっそりいただいちゃいましょう」
優三は何も言わず、寅子と共にお菓子に舌鼓を打つのだった。
「赤紙がきた」
翌日、いつものように集まって昼食をとっていた寅子、よね、轟の3人。重苦しい空気の中、轟が口火を切った。
「赤紙がきた」
法曹の道を究めること叶わず、轟は佐賀に帰るという。弁当をかきこみ立ち上がる轟に、真っ先に声をかけたのはよねだった。
「……死ぬなよ、轟」
「フン、俺を誰だと思っているんだ」
彼はいつもの調子を崩さないまま、寅子に語り掛ける。
「これから男はどんどん減っていく。お前の仕事はもっと増えていくぞ」
それは事実であり、彼なりの激励にも聞こえた。去り行く轟に寅子は「また必ず!」と叫ぶ。
そうして2人、取り残された寅子とよね。よねは寅子の顔こそ見なかったものの、静かに言った。
「私もやれるだけのことはする。……お前は1人じゃない」
暗い空気のまま、事務所に帰ってきた寅子とよね。
すると事務所では、穂高先生と雲野先生が話をしていたのだった。
寅子の大事な人を奪っていく赤紙。それでも隣にはよねがいる
直道さんが出征し、轟も出征のために地元に帰る……。女子部の皆だけでなく、花岡も轟もいなくなってしまいました。そこに加えて信じていた穂高先生が、実は世間の声とそんなに変わらないどころか、自分を切り捨てようとしていたと発覚。もうボロボロの寅子ですが、彼女を優しく包み込んでくれる優三さんの男前っぷりには惚れました。あそこで何も聞かずお菓子を食べてあげるって……!
よねさんもいいですよね。「寅子はひとりじゃない」の言葉は、未だ諦めず法曹界を目指す自分への言葉でもあったのかもしれません。ですが私個人としては、よねさんが隣にいてくれて本当によかったなぁと思うのです。
それと直道さんと花江ちゃんの別れを邪魔したあのご老人。顔は覚えたからな

狡猾な依頼人……。寅子はどうすればよかった?ネットの反応
寅子が女性が弁護士になるという壁を穿ったから、活躍するのは次世代でいいということね。なんだか裏切られた気持ち