こんにちは、柱になり隊です。
天元様大活躍で最高の回でした!
しかし、鬼が街に現れないというのは本当なんですね……。本日の放送で夜の街が描かれましたが、なかなかに不気味でした。
鬼滅の刃 柱稽古編第3話「炭治郎全快!! 柱稽古大参加」
柱稽古第一会場の森では、今日も宇随の喝が響いている。体力不足の隊士たちが宇随にしばかれる最中、炭治郎が山を登ってきた。鍛錬したくてうずうずしている炭治郎は、早速上着を脱いで稽古へ身を投じる。並みいる隊士たちをはるかに超える体力で、軽々稽古をこなしていく炭治郎。活力に満ち溢れたその顔は、宇随の嫁たちをも唸らせる男の顔だ。
お昼時、『残したら稽古増量』の言葉に怯え、必死に食事をかきこむ隊士たち。そんな中、隊士2人が夜の警備当番を巡って言葉を交わしていた。夜の警備に行けば、朝の稽古が免除になるらしい。小声で行われたそのやり取りは、残念ながら宇随の耳に届く。彼は隊士から少し離れた岩の上で、静かにため息をつくのだった。
その夜、寝静まった街を見回る隊士2人。鬼が禰津子を探して身を潜めているという噂は末端隊士でも知っている。このまま鬼がいなくなればと空想する隊士だったが、突然相方の姿が消え、提灯の灯りも途絶えてしまう。恐怖に歯を鳴らし、抜刀する隊士だったが、相方は隠れていただけで、すぐに姿を現した。その後妙な音を耳にした2人は、真面目に見回りをこなす。世闇の中に肆の目が光っていた。
翌朝の稽古は2人1組で相方を担いで山を登るというもの。炭治郎は隊士の中でもひときわ体格の良い者を背負い、誰よりも早く山を駆けあがっていく。他の隊士が息を切らして到着する頃には、炭治郎は自主的に筋トレをしている。
『上弦を倒した者』の凄まじい体力を目にした隊士たちは炭治郎を囲み、あれこれ聞こうとするも失敗。炭治郎の説明下手っぷりは健在だった。穏やかな休憩時間も終わり、今日の稽古の〆が発表される。
「今日はあの山だ! 麓を1周して帰ってこい!」
隊士たちはへとへとの体を引きずって目的の山まで向かう。自分もと続こうとした炭治郎に、宇随の嫁たちが声をかけた。
「天元様、ああやってきつくは仰るけど……実際は甘いんですから」
遅い者は食事を抜きにすると言いつつも、最後の1人が帰るまで宇随も食事をとらなかったエピソードをこっそり教えてくれる嫁たち。その行動は、お館様への忠誠と、隊士たちへの優しさから生じたものだと気づく炭治郎。宇随が心の奥底に秘めている優しさと同じものを、先日炭治郎は冨岡からも感じ取っていた。
「柱になれるような人は、心の奥底が優しいんだ」
先日のそばの早食い対決の際、それとなく勝ちを譲ってくれた冨岡の姿を思い出しながら、炭治郎は本日最後の稽古の場である山の麓へと走り出した。
姿を消した鬼。募る苛立ち
その頃、不死川と伊黒は、密かに顔を合わせていた。互いに隊士に稽古をつけているものの、状況は芳しくなく、上弦に対して戦力になりそうな者はいないらしい。隊士たちの話題が少しだけ続き、いよいよ本題へと話が移っていく。
先日の城での一件についてだ。2人が追い詰めた無数の鬼たちは、皆跡形もなく姿を消した。あれから不死川は何度か城を訪れているが、依然として鬼の形跡は見つからないのだ。2人の行く手を阻んだあの”扉”の先に、鬼殺隊が知らない鬼の隠れ家があるのかもしれない。街からも鬼が消え失せ、無惨が禰津子を狙っていることは明白。深まるばかりの謎に、伊黒は不吉なものを感じていた。
結局、隊士の稽古は彼らの気を紛らわせる程度のものでしかなく、根本では何も解決していない。苛立ちを抱える伊黒に、不死川はある提案を持ち掛けた。その提案は、伊黒が考えていたことと全く同じであった。
「俺と勝負しろ」
『無惨を倒せ』託された思い
稽古を終え、宇随の嫁たちと共に夕飯の片づけを行っていた炭治郎。そのお礼にいただいた玉露のお茶に炭治郎は感動していた。まったりとした空気の中、炭治郎は嫁たちに遊郭の一件のことで改めてお礼を言われる。
「あの場にいた誰か1人かけても朝日は見れなかった」
一緒に生きて帰れるなんて、奇跡としか思えない。しかし、宇随を想う彼女たちは、彼があれから度々うなされていることを知っていた。宇随は本当はまだ戦いたいのだ。しかし、片腕と片目をなくしてしまった今、それは叶わぬ願い。だからこそ、嫁たちは炭治郎に希望を託した。
「炭治郎くん……鬼舞辻無惨を倒してね」
「はい、必ず」
嫁たちから託された思いを胸に抱き臨む、翌日の稽古。
その日の稽古の〆は、実戦形式で鬼役の宇随を倒すというもの。夜の暗闇の中、元忍びの経歴を持つ宇随相手に1晩生き残ることが目標だ。そして炭治郎に与えられた特別課題は、皆を守りながら宇随を倒すこと。
夜闇に紛れた宇随の姿は誰も捉えられず、次々のされていく。炭治郎の鼻も宇随の気配を捉える事ができない。隊士たちは怖気づき、早々に諦めてしまう。その言葉を聞いた宇随は、瞬間隊士の背後に回り込み、そっと囁く。
「鬼に向かってもそう言うつもりか?」
隊士の気を失わせ、ゆっくりと振り向く宇随。その目を見た炭治郎は、他の隊士たちに固まって戦うよう指示を出す。しかし彼らの動きは遅く、すぐに宇随が追い付いてしまう。彼が振り上げた竹刀を受け止める炭治郎。2人の打ち合いは激しさを増し、それでも食らいついていく炭治郎の姿に他の隊士たちの心にも炎が宿る。次々に飛び掛かってくる隊士たちを捌く宇随は心の底から嬉しそうだった。
結局宇随と炭治郎も含めた隊士たちの戦いは宇随の圧勝で幕を下ろす。隊士たちは相変わらず柱相手には勝てないなどと泣き言を言っていたが、その言葉には続きがあった。
「柱や竈門なら鬼舞辻無惨に勝てるかもって希望が見えました! だから俺達も、いつかはその支えになれるよう、稽古して強くなります!」
翌朝、稽古に励む隊士たちはその気迫からして、これまでとは大違い。泣き言も言わず、必死で稽古をこなす彼らは着実に力をつけていた。一方基礎体力は十分と判断された炭治郎は、宇随から直接無惨を倒すよう頼まれ、決意を新たに次の修行場へ向かう。
第2の修行、時透無一郎
烏に導かれ、たどり着いたのは静かな屋敷。炭治郎がそっと扉を開けると、中には打ちのめされた大量の隊士とその中心で佇む時透。それと彼に対峙する隊士が1人。しかし隊士はあっという間に倒され、喉元に竹刀を突きつけられてしまう。
「君、本当ならもう3回は死んでるよ」
今回の登場人物はこちらをチェック!

想いを繋ぎ続けて進む鬼殺隊。次週はしのぶ回か!?
しのぶさんの”大事な話”は持ち越されてしまい、物語の中心は天元様の稽古に移りましたね。天元様が好きな身としては、嬉しいような、しのぶさんの話が聞きたかったような……。
それはともかく、炭治郎の明るさひたむきさは周囲の人の心をも変えていきます。今回の展開がかなり好きだったのですが、きっと時透くんの稽古はまた違う形で、炭治郎は自身や周囲が成長する様を見せてくれると期待しています!
天元様、美しくて格好よくて最高でした…………!

9割アニオリ!圧倒的原作補完を見せつけられたネットの反応
炭治郎に触発されて鍛錬に身が入るモブ剣士。面倒見のいい宇随さん。これでこそモテる男というか、9割アニオリだけどジャンプの王道展開だな