こんにちは、朝ドラみ隊です。
【虎に翼】第15週4話あらすじ
「今から家族会議を開始します」
寅子の開始宣言と共に、自分たちが溜め込んでいた不満を口にする花江たち。
寅子は自分が如何に至らなかったかを反省すると共に、優未の方を向き直る。
「頑張るから、生まれ変わるから……だから、一緒に新潟についてきてください」
寅子の姿を見て硬直する子供たち
予想以上に早く帰ってきた寅子を見て、子供たちは硬直してしまいます。
まだ勉強のふりの支度も出来ていない。このままでは「勉強しなさい」と怒られてしまう。
子供たちの緊張を察してか、花江はいつも通りの態度をとります。
(花江)おかえりなさい
(直明)今日は随分早かったんだね
(道男)そりゃそうだろ。今日早く帰ってこなかったら終わってるって
花江にスンッてさせるのは寅子?
(道男)ばあちゃんが死ぬ前のあんたはもっと普通のおばちゃんだった。でも今は変わっちまった。
(花江)道男くん、もういいから
(寅子)……そう、よくない。…………今から、家族会議を開始いたします
寅子の変わってしまったところを指摘する会議。
しかし開口一番口を開いた花江は、寅子に謝罪します。
(花江)トラちゃん、ごめんなさい。こういう時こそ家族みんなで支えあわなきゃって、お義母さんがいたら絶対そうしたわ。……だからね、私も、直人も、直治も、新潟についていこうと思うの
優未のことに関しても自分が悪かったと謝罪を続ける花江。
しかし、寅子が会議を開いた目的は、花江にこれ以上の我慢を強いるためではないのです。
(寅子)もうスンッ禁止。私の前でスンッはやめて
(直人)スンッてさせてるのはトラちゃんだろ
直明の叫び。戦争が彼に残した深い傷
直人の言葉を皮切りに、皆は寅子への不満を口にし始めます。
花江の家事を当たり前として、感謝を言わなくなったこと。
あらゆる分野で、やるなら1番を目指すようにと言うこと。
精一杯の努力を、寅子の基準で「努力していない」と言われてしまうこと。
(直明)……就職先に悩んでいるときに話を聞いてくれるって言ってたのに、結局聞いてくれなかった
寅子と優未の問題の解決を模索していた直明。
彼は笹山の下を訪れて、相談したこともあったそうです。
(直明)みんなが新潟に行っちゃうのも寂しい! みんなと離れたくない!
戦争のときみたいに、あんな思いは嫌だ!
直明の意見に直人・直治も同調しました。
寅子、花江たちに残るよう伝える
(花江)みんな、そのことはもう話したでしょう?
(寅子)ううん、いいのよ。だから、花江たちは新潟に来なくていい
寅子は優未の方へ向き直ります。
(寅子)周りに支えてくれる大人がいればいい
それは、道男と関わる中で学んだこと。
(寅子)親と縁を切った方がいい時だってある
それは、栄二と向き合う中で学んだこと。
(寅子)でも……
どうか、挽回のチャンスをください
優未の一番の幸せは、花江や家族たちのいるこの家に残ること。
寅子ははるや花江のようにはなれない。寅子についていったら独りぼっちにさせてしまう。
(寅子)でもね、今ここで優未と別れてしまったら、私と優未の間も取り返しのつかないことになるってことも分かるの
だから、挽回のチャンスをください。
寅子は誠心誠意、優未に頭を下げます。
(優未)はい
優未の顔に、表情は何も浮かんでいませんでした。
異動を決めた桂場の真意
翌朝、家庭局に訪れた桂場。寅子は桂場に、彼の行動の真意を尋ねました。
(寅子)桂場さん、私、今分かりました。私、思い上がっていました。
桂場さんはそんな私に失望し、鼻をへし折るために異動を決めてくださったんですよね?
(桂場)全く違う!
寅子は、今や家裁の実力者桂場、ライアン、多岐川に認められる人物です。
一躍時の人となった寅子は最早弱い立場ではなく、誰もが委縮してしまう対象。
しかしその力は、実力者の後ろ盾を元にしただけのもので、寅子の力ではありません。
(久藤)だから本来の裁判官が詰む経験を支部でしてこいってこと?
(桂場)そうだ
それは桂場が寅子に向ける「飛び切りの愛」に他ならないのでした。

孤独な開拓者、寅子。その心情を考察
不満や謎が1つ1つ解説された回でした。小橋の「羨ましいなぁ」の本音がとても切なく、胸がキュッと締め付けられるような感覚になりました。
今日は花江の心情考察を行います。
寅子については昨日の記事で考察を行いました。
女性法曹として道を切り開く側の立場になった寅子は、気を抜くことができない立場にいます。望むと望まざるとに限らず、法曹界で活躍している女性は寅子1人。彼女の小さな失態や失望が、女性法曹の評判低下・ひいては不採用に繋がってしまうからです。
さらに寅子の理念はなかなか理解されがたいものでした。孤独な立場になってしまうのも、無理はないことなのかなと感じます。詳細は昨日の記事をご覧ください👇

本題の花江についてです。
彼女は寅子の学生時代をよく知る唯一の人物です。そして家族を今一番見ている人物でもあります。寅子の立場も子供たちの気持ちも一番わかる立ち位置にいる。
寅子が優未と暮らすことを望む以上、優未を1人にするわけにはいかない。
だから子供たちにもそのように言い聞かせ、新潟行を決めていたのだと思います。
寅子の立場を分かっているからこそ、子供たちのように本音を言うことは難しい。
寅子の気持ちを知っているからこそ、優未と寅子を引きはがすのは心苦しい。
今回は道男がいてくれて本当によかった……。
花江も本当に苦労していると思います。がんばれ、花江ちゃん!
ネットの反応
新潟についていくと言ったあとの優未のもの言いたげな表情……。前途多難な未来しか見えない2人暮らしだけど、あの2人には一度面と向かって不満を伝え合う時間が必要だと思う