こんにちは、朝ドラみ隊です。
どうしてなんでしょう。香淑さんの本名も聞いて、玉ちゃんも仲間だと名言されて、これから戦うぞというところで何故こんなに皆は酷い目にあわなければいけないのでしょうか。
こんなのあんまりではないでしょうか……。
【虎に翼】第6週2話あらすじ
一度は兄の申し出を断り、日本にいる決意を下した崔香淑。皆が試験に合格するさまをどうしても見届けたかったのだ。だから、誰よりも積極的に動き、皆のためを思って行動した。しかし、もうそんなことを言っていられる状況ではない。
「最後まで一緒にいられなくて、ごめんなさい」
必死で笑顔を浮かべながら、それでも涙を流す香淑。こんな別れ方をするなんて、寅子は嫌だった。素敵な場所で、最後は楽しい気持ちになって別れたい。だから寅子はある提案をした。
「今から海、行きませんか?」
こうして玉を含めた6人は夕暮れの海へ向かう。ところが現地は生憎の曇り空で、寅子が想像していたものとはだいぶ違った。思えば、寅子は入学してからこのかた、企みがうまくいったことがない。入学式では尻もちをつき、法廷劇では乱闘が起き、ハイキングに行けば崖から落ちる人がいた。苦笑いの寅子だが、香淑は笑顔で語り掛ける。
「でも、どれも最後はいい方に流れた。今日もきっとそうなります」
「こうしてずっと思い出を作ると思っていた……。5人、いや6人で」
梅子が寂しそうに言う。彼女にとって、涼子のお付きの玉もすでに仲間であり、その気持ちは皆同じだ。再び空気がしんみりし始めたタイミングで、涼子がこんな質問をした。
「お国のお言葉での、あなたのお名前は?」
「최향숙、チェイ ヒャンスクといいます」
香淑の本名を聞いた涼子は、彼女を”ヒャンちゃん”と呼ぶことを提案する。もちろん香淑はそれを快諾し、他にしてほしいこととして寅子の歌を挙げた。寅子の歌声と共に、女子部の皆は砂浜を走ったり、戯れあったりと楽しい時間を過ごす。
そして、香淑改め”ヒャンちゃん”は朝鮮へと帰っていった。
桜川涼子、脱落
その晩、香淑の思いも背負い、一層意気込みを強くする涼子に彼女の父侑二郎が突然、「これからは好きに生きろ」とだけ言い残し、失踪した。原因は芸者との駆け落ち。事は雑誌に取り上げられ、寅子もその記事を雲野法律事務所で知ることとなる。
そして涼子から呼び出され、屋敷に向かった寅子、よね、梅子の3人。涼子は自分の婚約を伝えるために3人を呼び出したのだ。そして、結婚の支度で勉強どころではないから、もう学校には行けないと言う。
「お前はそれでいいのかよ」
必死で怒りを抑えながら問いかけるよねに、涼子は自分の我儘に桜川家の者をこれ以上突き合わせることはできないと、退学の理由を話す。
「お前がやってきたことは我儘なのか? 違うだろ!」
怒りをこらえきれずに怒鳴るよね。彼女の強さが、涼子にはとても羨ましかった。しかし、自分のやりたいことを我儘だと思いこまなければならない事情が、涼子にはある。
「まだあのくだらない試験に夢中になっているんですって?」
部屋の奥から姿を現したのは涼子の母だ。彼女は片手にワイングラスを持ち、完全に酔いつぶれていた。そして、試験に合格したいなら口添えをしようか、などと言って寅子たちを小ばかにするのだ。倒れ込む涼子の母と、それを支える涼子に寅子は静かに言う。
「涼子さんとお母様の幸せを切に願っています」
涼子は自らの夢と母を天秤にかけ、母を選んだ。
高等試験まであと2週間というタイミングの出来事だった。
大庭梅子、脱落
試験当日の朝、梅子は窮地に立たされていた。彼女が夫に叩きつけられたのはほかでもない離婚届だ。
「息子たちにはもう会えないと思え」
それだけ言い残し、夫と共に長男は去っていった。
場所は変わり猪爪邸。相変わらず緊張で腹を痛める優三の緊張を解きつつ、寅子は試験会場へ向かっていた。しかしそこに梅子の姿はない。どれだけ寅子が梅子を心配しようと、試験は待ってくれない。こうして試験が始まった。
同時刻、海に突き出した崖の上に佇む梅子。その傍には光三郎がいた。

無念の内に道を外れる仲間たち。頑張れ寅子!よねさん!
あんまりではないでしょうか……。
この一言しか言いたくないくらいに、寅子たちに連続して悲劇が襲い掛かる回でしたね。皆を信じて朝鮮に帰った香淑さんがいなくなった途端、希望の糸を断ち切るように仲間たちを不幸が襲います。そして試験にたどりついた女子部は寅子とよねの2人だけ……。
女子部の面々が歩く道が地獄であるとは常々言われていましたが、こんなにどうにもならないことで道を諦めざるをえないというのは、確かに地獄以外の何者でもありません……!
そんな地獄の中ですが、桂場判事役松山ケンイチさんの投稿がシンプルに面白いことを発見しました。皆さんも癒されてみてはいかがでしょうか?
夢半ばで道を諦めざるを得なかった3人について考察するネットの反応
香淑、涼子、梅子。皆家庭の事情が影響して夢を諦めざるを得なかった。最後に残ったのは家の理解が十分にある寅子と家族の縁を切ったよねだけというのがなんとも皮肉というか、運命というか……