【朝ドラみ隊】虎に翼第118話ふりかえり:深まる桂場さんの孤立。気になるネットの声も調査!

虎に翼第118話 朝ドラみ隊

こんにちは、朝ドラみ隊です。

中山先輩の涙、『悔しい』という感情がこもっていてよかったです

【虎に翼】第25週3話あらすじ

 

女性法曹の集いにて

笹竹に集まった10人ほどの女性法曹たち。皆に声をかけたのは、寅子でした。

(寅子)今日は皆さんに、最高裁人事局の会議で行われたとされる発言をご紹介させてください

「この発言が非公式なものであると信じたい」と前置きしつつ、寅子は続けます。

(寅子)では、読みます……。「女性は資質的に、裁判官としての資格に欠ける」

(よね)はぁっ!?

(寅子)よねさん、早い

『女性特有の休暇で、男性裁判官がしわ寄せを受ける』『性犯罪や暴力、体力的に厳しい現場検証に不向き』『支部長として、男性の部下を掌握できない』……。

まだまだ続く読み上げに、梅子は落胆しながら呟きます。

(梅子)……時代が進んでも、何も変わっていない

寅子たちは意見書を作成、提出することに決めつつも、胸の内では悔しさがくすぶっていました。

航一と朋一、社会のことを考えて激論を交わす

寅子が家に帰ると、リビングに家族全員が集まっていました。

しかし、航一と朋一は口論しているようです。

(のどか)久しぶりに顔出したと思ったらあの調子で……

(朋一)この社会においてとっても大事な話なんだよ

寅子に促され、朋一は事の深刻さを伝えるべく、説明を始めます。

(朋一)勤務評定に反対した東京の教員たちが、他の教員たちに呼びかけて、その行為が違法だと起訴されたんだ

争議行為は公務員法で禁止されているからこその起訴。

しかし最高裁は『教員が争議をする権利は保証されている』として無罪判決を下しました。

(朋一)そう、それなのにだよ? 同じ日に出た最高裁判決で、仙台の裁判所職員が日米安保反対の集会を開いたことに関しては有罪判決が確定した……

人としての自由。裁判官としての不自由。

(朋一)おかしいだろ? 同じ公務員なのにこの差は!

(航一)裁判官は政治的に偏ってはいけない。あくまで、法の下にすべての判断をすべき立場にいるんだよ

(朋一)そうかな? 裁判官だって人間だよ? 何も物申してはいけないなんておかしいでしょ!

寅子はどちらかの意見に賛同することなく、道を開いてきた先輩として朋一に言います。

(寅子)朋一……多くの人は変化を過剰に恐れるものよ。でも、なかなか変わらなくても声をあげていくことに意義がある。私もあなたも、一歩一歩ね

寅子の言葉に、一旦落ち着きを取り戻した朋一。

考えを整理したいのか、朋一は一旦家の外へ出ていきます。

付き合いが長いからこそ打ち明けられること

寅子に辛抱強くあることを説かれた朋一は、1人玄関の外に座っていました。

しゃがみ込む朋一のあとを追って、誰かが玄関から出てきます。

(のどか)結局終電を逃すなんて。真紀さん、平気なの?

(朋一)……お前は自分の心配をしろよ

(のどか)えっ、どういう意味?

(朋一)絵描きもどきの恋人に、いつまでもこだわるなってこと

のどかは少し考え、ぽつりと恋人との約束を話しました。

(のどか)……言われてんの。来年までに芽が出なかったらきっぱり諦めて、仕事に就いて、お父さんたちに結婚の許しを得るって

 

そして翌朝。朋一はその話をそっくりそのまま寅子と航一に伝えるのでした。

(寅子)えっ!? のどかが結婚!?

激動の2ヶ月

昭和44年の前半は激動の時期でした。

まずは44年4月に起きた、与党立案の『裁判制度に関する調査委員会』の発足。

最近の判決に偏りがあると感じた与党の寒河江幹事長が決定したもので、判決内容によっては判決に関して司法人事に意見する……というものです。

 

次に、5月から始まった『安田講堂事件の20歳以上の逮捕者たちの裁判』

法廷はなかなか前進しませんでしたが、薫は学生の看病をしていただけなのを理由に起訴猶予判決。

(香子)ごめんなさい。大騒ぎして、迷惑をかけて

(寅子)迷惑なんて! 本当によかった。薫ちゃんに気持ちは伝わってるはずよ

そして、問題は星家にも起きていました。

70年安保闘争と、安田講堂占拠

香子の謝罪を受けた日の夜。寅子は六法全書で『尊属殺人』のページを熟読していました。

そこへ、グラスを持った優未がやってきます。

(優未)私も一杯もらっていい?

(寅子)あっ、もちろん

自らのコップへ、瓶から酒を注ぐ優未。彼女は酒を一気に飲み干し、口を開きます。

(優未)…………!!

しかしそこでいつもの腹痛が発動。

話題の主導権は優未ではなく、2階から降りてきた航一のものになってしまいました。

娘の結婚疑惑に動揺する父・航一

(寅子)あら、航一さん

航一も優未と同じように酒で勢いをつけるや否や、要件を話し始めました。

(航一)今、のどかが部屋に来ました。次の木曜、夕食を食べに来るそうです……恋人

(寅子)あらそう。じゃあ仕事もあるから何か出前でも取りましょうかね

(航一)……つまり、例の話ではないでしょうか? ……結婚挨拶では?

ひとしきり言いたいことを言って2階に上がってしまった航一。

優未も話したいことがあったものの、「お姉ちゃんのことだから」と、口を閉ざしてしまいます。

美位子と寛子。母子の間の深い溝

昭和44年、6月。

美位子の一審判決が決定しました。

『”尊属殺人は憲法違反” 過剰防衛で刑を免除』

報せを受け、山田轟法律相談事務所を訪れた美位子の母、寛子。

(寛子)本当にありがとうございました。お金はこれから少しずつですがお支払いしますので……

(よね)まだ終わりじゃない。これからだ

検察はすぐにでも告訴するというよねの見立てに、寛子は震えあがります。

(寛子)でも、じゃあ、あの……おいくらかかるということでしょうか……?

(美位子)もういいよ、お母さんは。お金は私が働いてなんとかする

美位子は寛子に、轟たちと会わせてくれたことを感謝しつつ、言いました。

(美位子)一人で逃げたのはお母さんでしょ?

そしてその数日後。よねの見立て通り、検察は控訴を行うのでした。

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教員と裁判所職員で判決が異なったわけ

朋一が怒りを露わにしていた今回の件。

航一さんがさらっと説明してくれましたが、今回はここに桂場さんの思考の考察を加え、判決に至る経緯を考察していきます。

 

桂場さんの考えは、航一さんが考えていた通りなのではないかと思います。

教員が計画していたのは争議。詳しくはこちらのリンクをご覧ください。

争議とは、労働条件の改善を求めるもの。

 

しかし裁判所職員の計画は、そうではありません。

桂場さんは当初から、裁判所職員は、誰よりも法の下に平等であるべきという考えを持っています。

法を司る場で働く者は常に中立でいるべきという考えに、件の職員は反してしまったのではないでしょうか?

 

桂場さんを当初から見ている人は、教員の件に違憲判決を出した桂場さんを「らしい」と感じます。

しかし桂場さんを知らない人や桂場さんを疎む人からすれば、今回の事例は異様に見えるはず。

この差が、反発や行政の介入を産むことになってしまわないか。

桂場さんが孤立してしまわないか、非常に心配です。

 

下記のリンクには、公務員の果たすべき務めが簡潔にまとめられています。

何故公務員に争議行為は認められていなかったのか?

なるほどと思わせる内容でした。

https://www.city.yukuhashi.fukuoka.jp/uploaded/attachment/5165.pdf

 

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ネットの反応

遂にブチ切れた俺たちの中山先輩。

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