こんにちは、朝ドラみ隊です。
東京では実感しづらかったことですが、長になるとはこういうことなんですね……
【虎に翼】第16週2話あらすじ
談笑中の態度から一転。寅子に視線で忠告し、去っていった航一。
遠まわしに依頼人に便宜を求める太郎弁護士。高瀬に対する村人の態度。
持ちつ持たれつと法に則った決断を下すこと。どちらが正しいのか、寅子の心は揺れ動く……
何を考えているか読めない航一。寅子に村人への注意を促す
来庁した航一と談笑する寅子。
しかし航一は、太郎次郎弁護士が来るや否や早々に席を立ってしまいます。
「見送りも昼食も結構。」そう言い切る航一からのアイコンタクトには、どんな意味があったのか。
太郎弁護士の舌打ちに驚きつつも、寅子は考えずにはいられません。
花江からのお手紙
比較的早く帰宅できたある日の夕方、花江から手紙が届きました。
新潟に来てすぐの頃、近況報告に送った手紙へのお返事です。
(寅子)あっ、はいこれ。優未に直明たちから
(優未)ありがとう!
嬉しそうに手紙を受け取り、優未は隣の部屋へ行ってしまいました。
離れていても、一番大切な言葉をくれる親友
優未の態度は悲しいものの、寅子は親友・花江からの手紙に胸躍らせます。
引っ越しが完了したと報せをうけ、安心したこと。猪爪家は皆元気であることが綴られていました。
さて ここからが本題。
手紙には「仕事も優未のことも手を抜かず完璧にこなします」とありましたね。
トラちゃん、あなた何もわかっていないわ
思わず手紙を閉じてしまう寅子。しかし、寅子の頭の中の花江がそうはさせてくれません。
トラちゃんにしか出来ないことがあるはず!
それを見つけてちょうだい。ねっ?
一方、大好きな兄弟4人からの手紙を受け取った優未は、本当に楽しそうに手紙を読んでいました。
控えめで読書家で、どこから直明をほうふつとさせる高瀬
翌朝、職場前まで優未と一緒に出勤するも、挨拶もなく去ってしまう優未。
その日の民事調停は、林業を営む森口と、山の管理者・原の土地の境界を定めるためのものです。
1回目の調停が終わり、本を読む書記官・高瀬。寅子は親し気に話しかけます。
(寅子)その姿、直明を思い出すわ…… あっ、私の弟でね
(高瀬)アハハ……いちいち気にせんでもいいですから
この関係が、本当に持ちつ持たれつ?
調停もあり、帰宅が夜遅くになった寅子。
しかし食卓には、魚の煮つけやタケノコのあえ物など、随分と豪勢な食事が並んでいます。
(優未)お魚屋さんと八百屋さんが持ってきてくれた
(寅子)え……
献立を考えなくていい。買い出しもしなくていい。確かにありがたくはある。
しかし、どうにも寅子の気分は優れないのでした。
村人の、高瀬に対するあたりの強さ
食事の件はツケでいいと太郎に押し切られ、それから数日後。
互いが主張する境界線を実際に見るべく、山に登る寅子たち。しかし、高瀬が遅れてしまいます。
(太郎)おいおい、男らろ。佐田判事見てみれ しゃ~んとされてんでっか
(森口)おめえは昔っからそうらな。兵隊にもいけねえで、お国のためにもならねえで、親にも迷惑ばっかかけて……
高瀬は何も言いません。しかし彼が背負う荷物の量が誰より多いのは一目瞭然でした。
「いかがですか?」に隠された意味
目的地近くの沢に到着した一行は昼食をとることになります。
(太郎)いかがですか、佐田判事
書類と現場を見比べ、判断を下すことに変わりはありません。しかし、太郎弁護士が求めていた答えとは違ったようです。
(太郎)まあ検討したうえで、そこはうんめえことよろしくお願いしますて
(寅子)……私は法に則った判断をします
(太郎)ハハハ……ただ、その土地の風土、人間に寄り添う気持ちを忘れねえでくんなせえて
遠まわしな接待
一見、正しいように聞こえる太郎の言葉。
しかし、その本当の意味は、寅子の理想からは随分と遠いところにありました。
(太郎)森口さんは地元一の名士らっけね。ここで気に入らっておけば、赴任中もいろいろ楽になりますて
先日の魚も、タケノコも、森口からの差し入れだったのです。
(寅子)……私の考えは変わりません。これまでのお心遣いは感謝いたします……
続く言葉は、高瀬の怒声で掻き消されてしまいました。
『高瀬が心配なら、便宜をはかれ』
沢のほとりで森口と高瀬が言い争っています。
それを止めようとした寅子は、はじき返され沢に尻もちをついてしまいました。
数時間後、三条支部にて。
(太郎)森口さんは、高瀬書記官を訴えると言っておる
しかし太郎は、自分からも森口に掛け合ってみると言ってくれました。
(太郎)……森口さんの調停についても、検討 お願いしますて

まだ影が薄めの次郎弁護士について考察!
な……なんてニクい男なんだ太郎弁護士……!
親切な顔して、裏では調停で有利を勝ち取るためにあれこれ根回ししているとは……!!
ですが不思議なのは次郎弁護士です。
彼は太郎と同じく、地域でたった2人の弁護士で、太郎弁護士の行いや本性も知っている。
現状では太郎弁護士の舌打ちに「(マズイ……!)」といった顔をするだけの人です。
判事の買収を黙認していては、彼の依頼人は絶対に勝利を掴むことができません。
彼らの裏を考えるならば、依頼人の関係を抜きに、繋がっている可能性でしょうか。
今回なら、次郎弁護士は原さんの弁護人ですが、森口さんとも何らかの密約を交わしており、地域の実力者に兄弟そろって気に入られようとしているとか……!
先日の考察コーナーでもお話しましたが、誰も本心を語らないからこそ、物語に深みが生まれます。
新潟編は寅子が陰謀に巻き込まれていく中で、視聴者に考える喜びを与えてくれる回なのではないでしょうか? 私は完全に術中にはまっています。
高瀬くんが怒りに我を忘れた理由、何か訳知り顔の女性、太郎次郎弁護士の本音……
謎が多くてワクワクしてしまいます!
以下のサイトはNHK新潟が高橋克実さんに行ったインタビューの抜粋記事です。
サイト上部にインタビュー動画も載っているのですが、
1:00~1:30、高橋さんが太郎弁護士についてポロリと口にした言葉があります。
なんとこの言葉、同サイトの抜粋には載っていないんです!
つまり、この言葉には間違いなく意味があります! 動画本編は以下のリンク先からどうぞ!

ネットの反応
最初が肝心って桂場さんも言ってたでしょ寅子! 八百屋も魚屋も自分で行って契約するなりした方が絶対にいい!