
元サッカー日本代表、岩政大樹が自身のキャリアに重ね合わせ、その育成論を語る動画が投稿された。その中では指定校推薦などでなく、一般受験を経て東京学芸大学に合格した秘訣がつづられている。
後の日本代表をはぐくんだ離島での少年時代。
もともと、小学校時代には山口県の離島(周防大島町)から岩国市の周東FCでプレー、高校では岩国高校に船で通いながらサッカーに打ち込んだ。1日1時間半の船内での生活。勉強は、その船内ですることが多かったという。たしかにそこならば誰にも邪魔されないし、打ち込める環境はあるのだろうと想像するが、サッカー部の練習を終え、疲労困憊の中で勉強に打ち込む、というのは現実的でないようにも思える。
それを成しえたのは、小学時代からあった多様な経験。生徒会に陸上部、サッカークラブをかけもちしたという少年時代からの多忙さが、時間に区切りをつけて少ないタスクをコツコツ続ける、という彼のスタイルを作り上げたのだという。試験前も1日にする量を振り分けることで、無理なく勉強を続けていた岩政は、日をまたいだ勉強などしたことがないという。
はじめて全国区となった大学時代からプロ入りへ。
そんな岩政は、東京学芸大学に一般受検で合格し、関東大学一部リーグで活躍。新人王や大学選抜をへて鹿島アントラーズ入団。その後アントラーズ290試合に出場した活躍は、いまだファンの記憶にあたらしいところだ。
サッカー選手としての後節はタイの名門(テロ・サーサナ)でのプレー(同年国内カップ戦に優勝)し、ファジアーノ岡山ではチームをJ1昇格戦にまで持ち込む活躍を見せ、2018年選手としての引退を発表。その後解説、執筆、育成など多様な活動を続けている。