こんにちは、朝ドラみ隊です。
勝訴したのに、自分の大切なものが返ってこない。
だけど、それはあくまで予想であって、正解はだれにも分からない。
正直なんて難しい問題を突きつけてくるんだと思ってしまいます
【虎に翼】第2週3話【女三人寄れば姦しい?】あらすじ
足早に立ち去るよねを追いかけて辿り着いた裁判所。
よねが傍聴を希望していたのは”つまらない裁判”だった。あれよあれよという間に寅子もその裁判を傍聴することになり、2人の他には誰もいない裁判が始まる。
寅子、人生初の裁判傍聴
原告は酷い虐待に耐えかねて離婚を申し出た女性。被告はその夫であった。原告の望みは、嫁入りの時に持参した品々の返還。その中でも、母からもらった着物だけはなんとしても取り返したいと考えている。
それに対して被告はにやけ顔。初めて顔を見る寅子も思わず「あの男なら、嫁入り道具を処分しかねない」と思ってしまうほどの悪人面だ。
顔にまで傷が残った原告を見て、寅子は思わず「がんばれ」とつぶやいてしまう。そんな寅子の思いとは裏腹に、被告側の弁護人は終始高圧的な態度で余裕の表情を崩さなかった。
裁判終了後、寅子は足早に去るよねを追いかける。
「着物は返ってこない」
よねは分かり切った裁判の内容に興味があったわけではなく、女が虐げられていることへの怒りを忘れた目に傍聴していたのだ。
帰宅した寅子は優三に裁判の内容を話す。しかし彼の返事もよねと同じ。
「離婚が成立するまでは、女性は無能力者だから財産を夫に管理される」
その回答は、寅子の胸に”結婚は罠である”という考えを抱かせた。
「本当に無理なのでしょうか?」
翌朝、法改正が延期になったことに動揺する生徒をなだめるため、穂高教授が教室へとやってきた。
「法は必ず変わる。前を向き、これまで通り勉学に励んでほしい」
生徒を勇気づけようとする穂高教授に対し、よねは静かに手を挙げる。
「いつか法が変わるとしても、それが20年、30年後では意味がない」
同じことを上級生の久保田にも聞かれたと笑う穂高教授は、寅子たちが卒業する頃には必ず法改正が行われるから信じてほしいと言う。よねは静かに座り、入れ替わるように寅子が手を挙げ、昨日の裁判についての見解を穂高教授に求めた。
ところが、穂高教授は「法廷に正解はない」とし、逆に生徒たちに裁判の展開を予想してみろと言うのだ。
困惑するよねやクラスメイト達の中、寅子は静かに「よし!」とやる気を出すのだった。

法律を独自に解釈できなければ弁護士じゃない!?いきなりの難題が寅子の道を阻む!
「どうにかならないか?」という問いに「それは君たちが考えることだ」と答えた穂高教授。
私はこのシーンを見て、法律を考えるという言葉の意味を肌で感じた気がしました。
「無能力者」や「法律とは自分で考えるもの」みたいな言葉が先に提示されて、その意味を寅子と共に理解していく感覚が面白い
このような感想を言っているネットの声もありましたが、3話にて、穂高教授が法律とはどういったものかを説くシーンがありましたよね。あの時の言葉はこういう意味だったのか!と。
寅子が投げかけた問いに、友人たちが各々の反応を示していたのも面白かったですね。特によねが理解できないといった表情になっているのは、真面目そうな彼女のイメージとよく合っていると思います。
でもきっと、今のよねのように、教本通りに法律を読んでいるだけでは駄目なんだろうなぁと自然に感じさせてくれる。そんなお話だったように思いました!

寅子の敵は時代そのもの!? 敵は性別ではないと考察するネットの声は次ページへ!
寅子は物凄く恵まれた環境で育ったように思う。男に怒鳴られたことも、女だからと蔑まれたこともなさそうだ。寅子の地獄はここから始まる