こんにちは、朝ドラみ隊です。
週が明けたら戦争が終わっていました……。
ここまで毎週月曜はそれなりに楽しいスタートだったのですが、さすがに今週はそうもいかなさそうです。
【虎に翼】第9週1話あらすじ
昭和20年(1945)、3月10日。
ついに東京大空襲が始まる。ずっと東京に残っていたよねは、何かを取りに戻ろうとするマスターを引っ張り、逃げようとした。しかし、焼夷弾の落ちる音と共に、すぐそばで火柱が上がるのだった。
昭和20年(1945)、7月。
登戸に残った直言とはるに対し、寅子と花江は子供を連れて疎開先に逃げ、なんとか暮らしていた。寅子の両親はまだ無事だが、花江の両親は先の大空襲で亡くなったそうだ。そんなある日、2人の前に直言が現れる。酷く憔悴し、老け込んだ直言は、静かに言った。
「昨日、知らせが届いた」
花江は顔を大いに歪め、声をあげて泣く。寅子も泣くまいとするが、どうしても堪えられない涙が溢れてしまう。遠くでは雷の音が鳴り響き、もうすぐ雷雨が訪れそうだ。3人はひとまず疎開先の家へと戻った。
家に戻った直言が差し出したのは直道の死亡通知書。詳細な死因は分からないが、南西諸島の方で直道は亡くなったそうだ。花江はちょっと前に、直道から手紙を受け取ったばかり。いつもと変わらない様子で軽口が書いてあったのに、直道は突然いなくなってしまった。やがて直人と直治が帰ってきて、死亡通知書を目にする。子供たちに声をかけられても、花江の涙は枯れることはなく、彼女はただひたすら泣き続けた。
生死不明の優三、戦死した直道
それからひと月も経たないうちに、日本は敗戦した。
久しぶりに上野に戻ってきた寅子は、瓦礫だらけの街を見て、敗戦の空気をひしひしと感じている。街は焼け落ち、崩れかけの建物が並び、小汚く汚れた子供が物乞いをしても、誰も振り向きもしない。カフェー燈台もボロボロになっていた。どうにか店内を伺おうとする寅子に、街の人が話しかける。
「そこの店の人なら、空襲で亡くなったそうですよ」
寅子は、何か表情を取り繕うこともできなかった。
そうして登戸に帰ってきた寅子たちは、直言とはるに迎えられる。久しぶりに会った2人は顔に苦労が滲み出て、直言など見る影もないほど憔悴していた。戦争が終わり、仕事もなくなった猪爪家の食卓は、以前では考えられないほど貧相になっている。さらに追い打ちをかけるかのように、最近直言の体調がすぐれないらしい。
食事が終わり、寝る前。花江は結婚式の写真を無感情に見つめている。写真立に伸ばした花江の手は震え、その手はもう会えない人への恋しさと張り裂けそうな胸の痛みを乗せたまま、写真立に触れた。寅子も優三との写真を見つめていたが、花江に声をかけることもできない。仕方なく寅子は写真を荷物の中に入れ、部屋の外に出た。
外では直言が咳き込んでいる。どうやら彼ははるのために、具合の悪い体を押して外にいるようだ。はるは、直人と直治と共に寝るらしい。おばあちゃんと寝られて嬉しいと気丈に振舞う子供たちだったが、はるの「もう頑張らなくていい」の言葉を皮切りに泣き出してしまう。彼らは疎開先でいじめを受けていた。しかし、そんなことは花江には言えないし、寅子に言えばもっと面倒なことになることが分かる。ずっと誰にも言えず、2人だけで耐えてきたのだ。
その声を外で聞いてきた寅子は不満げな顔で直言を見る。直言はただ静かに、彼らに受け継がれた直道の遺伝子を感じていた。
「行ってきます!」遠ざかる愛した男の背中
東京に戻ってからも、着物を質に出したりしてなんとか生活をしている猪爪家。寅子は未だ死亡通知書もこなければ帰ってくるわけでもない優三のことを心配していた。
それから数日後。嬉しい人物が猪爪家を訪れた。
「直明……!」
弟の直明が岡山から帰ってきたのだ。岡山も空襲を受け、とても授業どころではなかったらしく、繰り上げで卒業資格を受けて帰ってきたらしい。彼は直道の死を悼みつつ、姿勢を正して直言の方を向きなおす。
「俺は大学へは行かない。家族のために働いて、皆を支える」
帝大を目指すために岡山へ向かった直明だが、度重なる空襲や動員で、勉強もまともにできなかった。それならば、家族のため子供たちのため働きたい。
猪爪家にはもう何も残っていない。直明を大学に行かせる余裕すらないことを、直言は本当に申し訳なく思っていた。
「すまない、今の俺にはお前を大学に行かせる自信はない。だから、お前の提案に甘えさせてくれ」
土下座をして謝る直言と、それを止めさせようとする直明。
2人のやり取りを見ていながら、寅子はどうにも腑に落ちない心持であった。

和ませ担当を失った猪爪家……。優三さんはどうなったの??
直道兄さん早すぎるよー……もう「俺には分かる」は聞けないんですね……。花江ちゃんが泣き崩れたあと、直明が帰ってくる頃には顔に出さないようになっているの凄すぎます。もちろん、泣いていても何も進まないので仕方ないのですが、それにしたってすごすぎる。幸せになってくれ……。
よねさんもそうですが、女子部の皆も心配です。
ところで優三さんですが、再度何かしらの形で姿を現すなら今週半ば以降ではないかと予想しています。彼が生還してくれたら絶対盛り上がりますし、私は彼が生還すると信じているのでそのように予想しておきます!
水曜辺りに匂わせがあって、金曜についに満を持して!?的展開になると予想。頼むぞ頼むぞ……。
直道ロスと花江を心配するネットの反応
冒頭、お父さんが寅ちゃんのほうばかり見て花江ちゃんの顔を見れない時点で察してしまった花江ちゃん……