【朝ドラみ隊】虎に翼第51話ふりかえり:轟の涙、よねの励まし。寅子の”なりたい自分”気になるネットの声も調査!

朝ドラみ隊

こんにちは、朝ドラみ隊です。

うぉぉ……うぉぉ……

【虎に翼】第10週5話あらすじ

花岡が、死にました。

食糧管理法担当判事として、ヤミ買いもせず、配給だけで食いつなぎ、栄養失調で亡くなりました。

「安い給料では食えぬ」と、多くの判事が弁護士に転向していく最中での出来事。

法曹界に衝撃が走るには十分なインパクトがありました。しかし、寅子には悲しみに暮れている時間はありません。彼女ははるに心配されながら、優未を預け、仕事に向かいます。

終戦後。得たものと失ったもの

夜、上野。

東京に戻ってきた轟は酒をラッパ飲みしていました。右手には酒瓶、左手には花岡の訃報を告げる新聞が握られています。

そんな彼を蹴る人物がいました。轟が広げた足を閉じても、その人物は轟を蹴ることをやめません。

「おい、やめろ!」

芯の通った轟らしくない声で怒りながら、彼は蹴ってくる人物を見上げます。

言葉を失う轟。彼を蹴り続けていたのは、よねでした。

”自分たちで”手に入れたかった13条

酔いつぶれの轟に水を渡すよね。彼女の腕には火傷の痕が残っていました。

「……空襲か」

「ああ。ここのマスターは焼け死んだがな」

無言で水を飲む2人。ふと轟がよねを見ると、彼女は店の奥の壁をじっと見つめていました。

「見たか? 新憲法」

壁に書かれた14条の条文。女子部の皆が求めていた、差別されない、横並びの世のなか。

そう語るよねの後ろ姿を見つめながら、轟は言います。

「……欲しかったというわりに、嬉しくなさそうだな」

これは自分たちで手に入れたかったものだ。……戦争なんかのおかげじゃなく」

戦争で失ったもの。花岡の死だって、戦争が起きなければもっとずっと先だったはずなのに。

「……残念だったな、花岡」

「仕方あるまい。それがあいつの選んだ道ならば」

よねは轟の横の階段にそっと座ると、静かに言いました。

「死んだ相手に強がって何になる」

彼女の言葉の真意が読み取れない轟に、よねは一息おいて言葉を続けます。

「ほれてたんだろ、花岡に」

否定しようとする轟。しかしよねは、そのことについて深く掘り下げたいわけではありません。

「腹が立ったなら謝る。……ただ、私の前では強がる意味がない。そう言いたかっただけだ」

轟はよねの真意を聞き、静かに自分と向き合います。

「俺にも……よくわからない」

轟がずっと昔から見てきた、真面目で、優しくて、不器用な花岡

「でも……もしあいつがいなかったら、俺は弁護士を目指していなかった」

花岡が帝大を諦め、明律大で共に学べると分かった時は嬉しかった。

寅子と結婚せず、別の女と結婚した時には腹が立ったし、彼が判事になった時は、花岡が兵隊になることはないと思うと嬉しく、安心できた。

「あいつのいる日本へ……生きて帰りたいと思えた……!」

けれど、花岡の訃報を知った時、轟は同時に思いました。

「でも……俺がずっと前から知ってる真面目で優しくて不器用な花岡ならやりかねない……!

轟は魂からの慟哭をあげます。よねは何も言わず、ただそっと隣にいました。

我々がすることは泣くことじゃない

同時刻、寅子も花岡のことを思い、1人民生局で涙しています。

「あらサディ、まだいたの?」

背後からの声に慌てて涙を拭く寅子。声の主は久藤と桂場でした。

なんでもなく、ただ少し残業しているだけだと振舞う寅子に、桂場は言います。

「我々があいつのためにすることは泣くことじゃない」

驚いて思わず振り返る寅子。

しかし彼らはすでに部屋を発った後でした。

轟、よね。事務所設立!

翌朝、いつものベンチで座るよねと轟。

公園には兵士たちのハーモニカの音が寂し気に響いています。

「佐賀に帰らないのか、墓参りに」

どこで祈ろうと届くだろ。……骨がある場所じゃなきゃ届かないなんて、浮かばれない」

目を閉じ、花岡のために祈っていた轟は、よねの言葉で目を開きました。

「これからどうするんだ」

「……まあ、なんとかするさ」

答えた轟の目には、僅かながらも光が戻っています。

その言葉を聞いたよねは、轟に提案を持ち掛けました。

「一緒に、弁護士事務所をやらないか」

よねはまだ司法試験をクリアしておらず、弁護士ではありません。そんな彼女の身では、どれだけ助けを求められてもできることに限度があります。しかし、その資格を持っている轟がいれば。

よねに差し出された手を、轟は握ります。

「誘い方が回りくどいぞ!」

最後に轟はベンチをもう一度振り返り、2人はその場を去っていきました。

約束したのに。1人ぼっちの食事

そのすぐあと、寅子はお昼ご飯を食べに公園を訪れました

兵士にお金を渡し、ベンチに座る寅子。花岡と最後に交わした言葉が脳裏に焼き付いて離れません。

どうなりたいかは自分で選ぶしかない。本当の自分を忘れないうちに

お弁当を広げ、箸を手に取る寅子。

「いただきます」

彼女は泣きながら、昼食をとるのでした。

エラー - NHK

衝撃の事実、事実、事実の月曜日。早くもノックアウトされそうです

轟ぃ……。

花岡に憧れを抱いてしまう気持ち、分かるような気がします。

轟は彼に会うために生きて戻ってきたのに。

故郷の佐賀ではなくわざわざ東京に来たのは轟に会いたかったからなのかと思うと胸が張り裂けそうです。

そしてよねさん。

優しさとカッコよさを備えたスーパーよねさんになって再登場しましたね。

階段によねさん、その横に轟が座ったあの構図は、優三さんととらちゃんを思い出してほろりとしてしまいました。

でもぶっきらぼうなところは相変わらずですね。そこも好きです。

2人の創設する事務所の名前は「轟法律事務所」? いやいやよねさんも弁護士になるから、「山田・轟法律事務所」などでしょうか? どちらの名前が先に来るかでひと悶着ありそうですね。

最後の寅子のいただきます が、とても重い51話でした。

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轟の涙に自分たちも涙したネットの反応

轟は花岡が生きていたとしても胸の内は絶対明かさなかっただろうから、よねさんに言うことができてよかったのかもしれない……よかったね……

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