こんにちは、柱になり隊です。
柱稽古編は一般隊士たちが柱に向ける想いを垣間見ることができるのも見どころの1つですね!
お館様を中心とした信頼の輪が、強さの秘訣なのでしょうか?
【鬼滅の刃 柱稽古編第4話「笑顔になれる」】
次なる稽古相手は時透無一郎。彼の稽古は宇随に負けず劣らず過酷だった。
彼の稽古の過酷さは、宇随の稽古よりも精神的なところにある。時透は実力の足りていない隊士たちを打ちのめしながら、顔色1つ変えず、情け容赦ない言葉を浴びせるのだ。
「やられてもすぐに動いて体勢を立て直して」
「誰かがやられても動きを止めないで」
「止まると自分もやられると思って」
そんな冷酷無比な時透も、炭治郎の姿を見るなり満面の笑みを浮かべるのだった。
時透の屋敷。鉄穴森との再会
炭治郎は着いて早々、時透に小屋を案内された。そこで炭治郎は刀鍛冶の鉄穴森と再会する。何故鉄穴森がここにいるのかを尋ねた炭治郎に対し、時透は事の経緯を説明した。
兼ねてより、いつ鬼が出ても準備を万全にしておけるようにしたいと考えていた時透はお館様にその旨を申し出た。するとお館様はその申し出を叶え、屋敷の一角に小屋を作り、鉄穴森を常駐させてくれたと言うのだ。
「自身のお体にこそ気を遣っていただきたいのに、いつも僕たちのことを一番に気にかけてくださるんだ。……本当にありがたいことだよね」
こうして鉄穴森とも再会できた炭治郎は、早速その日から時透に稽古をつけてもらうことになった。
「せめて物言いだけでもなんとかならないかな……」
時透の稽古は相変わらず手厳しい。肉体的にも精神的にも叩きのめされた隊士たちは、時透が部屋を出ていくや否や、炭治郎に「稽古を軽くするよう言ってほしい」と頼み込む。しかし、柱稽古において、最も大変な思いをしているのは時透ではないかと炭治郎は返した。
隊士たちも炭治郎の言葉に理解を示す。何せ時透は1人で大勢に稽古をつけ続けているのだ。
そんな彼に「もっと手を抜かせてくれ」とは口が裂けても言えない。
それでも、「せめて物言いだけでもなんとかならないかな」と愚痴をこぼす隊士たち。炭治郎が「それでも前より優しくなった」と言うと、隊士たちはがっくりと肩を落とす。
その時、炭治郎は時透が日も暮れかかっているのにどこかへ出かける姿を目にした。
柱にとっての”柱稽古”
不死川実弥の風の呼吸と伊黒小芭内の蛇の呼吸がぶつかり合う夜の境内。そこに柔らかな声が響く。
「僕も混ぜてくださいよ」
声の主は時透だ。柱稽古の会場である屋敷から遠く離れたこの境内まで、時透は毎日通っている。理由は”稽古をするため”。毎日やってくる時透の勤勉さを称え、伊黒と実弥は2人で時透に襲い掛かかる。3人の技がぶつかり合い、激しい剣戟が繰り広げられた。
やがて、稽古という名の戦いが幕を閉じる。
少しでも気を抜けば怪我をしてしまいそうなこの戦いを、実弥は心地よく感じていた。それは伊黒も同意見の様子。昼間は隊士たちの相手をこなし、夜は実戦形式の稽古を行う。この生活こそ、柱たちにとっての柱稽古であった。
そして話題は時透の稽古の内容へ。
時透が炭治郎の名を出した瞬間、実弥と伊黒が表情を険しくした。時透の見立てでは、炭治郎は順調に回復しているようだから、伊黒の場所へ行くころには全快しているだろうということらしい。
「そうか、じゃあ徹底的にやっていいんだな」
「少々強くなった程度じゃ柱の足元にも及ばないってこと、見せてやる!」
実弥と伊黒の言葉を聞いた時透はにっこりと笑いながら、「がんばれ、炭治郎」と気楽に応援するのだった。
「君たちに死んでほしくない」
日の出まで実弥、伊黒の2人と戦っていた時透は、その疲れを感じさせない様子で隊士たちに稽古をつけていた。しかし、隊士たちは相変わらず時透の言葉を実行できずにいる。それを踏まえて彼は、稽古で使う刀を真剣へと切り替えた。
静かに真剣を構える時透。ところが隊士は真剣を握るだけで精一杯で、構えるどころではない。隊士の精神はもう限界だ。それを察知した炭治郎は時透に止めるよう言おうとしたが、それよりも早く口を開いたのは限界を迎えた隊士の方だった。
「すみません……!」
腰が抜けたか、その場にへたり込んでしまう隊士。彼は自分の不甲斐なさを痛感し、声を震わせる。時透は彼の懺悔を聞き、その努力を認めた上で「君たちが僕に勝てるわけじゃない」と断言。時透が彼らに稽古をつけるのは、鬼との戦いで死なず、少しでも長生きさせるためなのだ。時透はそれだけ伝えると、また稽古を再開した。
紙飛行機飛ばしで深まる絆
炭治郎が来てから5日目。時透は炭治郎の成長を認め、彼に次の稽古へ進むよう促す。それに便乗して他の隊士も次の稽古への許可を得ようとするが時透はこれを一蹴。炭治郎は時透と隊士たちの関係がこじれないよう、紙飛行機飛ばしの勝負を時透に申し込む。
「もし俺が勝ったら、隊士の皆への口調を少しだけ優しくする……で、どうかな?」
「あぁ、いいよ」
炭治郎は他の隊士に涙ながらに感謝されつつ、時透と共に部屋の外に向かった。
10回中1回でも勝てば炭治郎の勝ちというルールの下始まった紙飛行機飛ばしだったが、炭治郎はあえなく惨敗。落ち込む炭治郎を見て、紙飛行機が得意だという隊士が時透に勝負を申し込んだ。それを皮切りに皆が勝負を申し込み、いつの間にか全員で紙飛行機を飛ばすことに。
隊士の紙飛行機を見ている時透の表情は、稽古のときよりも随分と優しく、思わず炭治郎も微笑んでしまう。その後、さわやかな青空に向かい、皆で紙飛行機を飛ばしたのだった。
必ず皆で鬼舞辻を倒そう
その後、炭治郎は次の稽古場へと向かう前に、時透と2人で話をしていた。
無惨の狙いは間違いなく禰津子であること。禰津子と別れて強くなることが今の炭治郎の最善であること。禰津子は鱗滝が守っていること。
立ち上がった炭治郎に時透は真剣なまなざしで声をかけた。
「炭治郎。必ずみんなで、鬼舞辻を倒そう」
今回の登場人物はこちらをチェック!

決意を新たに、甘露寺蜜璃の元へ!
紙飛行機飛ばしが成功して何よりでした!
炭治郎自身は負けてしまいましたが、彼が本来成したかったことは果たせた様子。
冨岡さんのときみたいにならなくてよかった……。
ラストの「皆で無惨を倒す」セリフですが、皆とはネームドのキャラだけではなく、モブ隊士も含めて文字通り”皆”で無惨を倒し、生きて帰ろうという意味にも捉えられますね。それがどれだけ難しいことでもまっすぐ言ってしまうのが、時透くんの純粋さであり、鬼滅の刃が天下をとった所以なのかもしれません!
次週は甘露寺さん回! 3時にはどれだけ素敵なお菓子が並ぶのか、非常に楽しみです!

ころころ変わる時透の笑顔に完全にやられたネットの反応
今週の鬼滅の刃、原作だと刀鍛冶の里編以降炭治郎と時透くんの絡みはほぼないから、今回のアニオリ日常回追加は刀鍛冶の里編の後日談としても最終編の前振りとしても素晴らしくてアニオリ最高すぎる