【朝ドラみ隊】虎に翼第90話ふりかえり:誰より過去を悔いている男、星航一。気になるネットの声も調査

虎に翼第90話 朝ドラみ隊

こんにちは、朝ドラみ隊です。

この1週間でこんなに太郎弁護士が好きになってしまうなんて……くっ、悔しい……

【虎に翼】第18週5話あらすじ

「自分だったら戦争を止められていたかもしれない」

航一の過去。総力戦研究所時代。昭和14年には分かっていた日本の敗戦。

1人で抱えるにはあまりにも重く苦しい記憶。寅子は航一に「自分にも分けてほしい」と言う……

自分だったら戦争を止められていたかもしれないという後悔

航一がことあるたびに口にする「ごめんなさい」という言葉。

その意味を誰もが疑問に感じていました。詳細を知りたがる次郎弁護士に、太郎弁護士は言います。

(太郎)もし徴兵されてたら……国を、大事な人を守ることができたかもしんね

自分の代わりに死んだ、自分よりも若い人たち。自分の大切な人たち。

自分1人でどうにかできることではないけれど、それでも後悔してしまう。

(太郎)我々は無力ら。どうあがいたって、戦争を止めらったわけじゃねんだっけ

(航一)……もし、止められていたとしたら?

『思ってることは口に出した方がいい!』

言葉に詰まる航一に、寅子は直道の言葉を伝え聞かせます。

(寅子)『思ってることは、口に出した方がいい!』

その言葉に背を押され、航一は自らの身の上を語り始めるのでした。

星 航一の前職・総力戦研究所

(航一)僕、総力戦研究所にいたんです

当時の内閣総理大臣直轄の秘密組織『総力戦研究所』

集められたのは各界の優秀な人材たち。

彼らは日夜、日米戦争が起きた際のシミュレーションを繰り返していました。

(航一)机上演習の結果は『敗戦』。何度も演習を繰り返しましたが、その結果が覆ることはなかった

当然、航一たちは結果を国の上層部に伝えます。

「万に一つも勝利はなし」「戦争の後まで考えているのか?」

(航一)でも彼らは言った。『この演習の結果は、政府の方針とは何らの関係もない』

自分を信じられなくても、法律は信じられる。

その後、戦況は演習をなぞるように悪化し、日本は敗戦します。

(航一)もちろん、僕1人が何ができたかなんて、たかが知れてる。でも……その責任が微塵もないなんて………… その罪を、僕は誰からも裁かれることなく生きている

止められていれば、太郎弁護士の身内も、自らの身内も死ぬ必要はなかった。

自分を信じられなくなった航一は、それでも生きていかなければならない。

そこで裁判官として、正しい『法律』を心の拠り所とし、なんとか日々を生きているのでした。

被害者から伝えられた「もう謝らなくていい」

(太郎)……おんなじ言葉がず~っと頭ん中回るんですて。何で娘と孫は死なねばならねかったんだか。誰のせいだ。どうせばいかったんだか

太郎は航一を糾弾できる立場であり、憎むことができる立場でもあります。

しかし、そんなことをしても、大切なあの人たちは帰ってこない。

(太郎)おめさんはよっぱら苦しんだ。だけえ、気に病むことはねえ。へえ、謝らんなっていいって

航一は鼻をすすりながら、「頭を冷やしてくる」と店の外へ出ていきました。

苦しみを分け合うことで、航一が少しでも楽になれるなら

足元に雪が降り積もり、曇天の店外で、航一は1人空を見上げていました。

(航一)……こいつ、急にベラベラしゃべるなって思いました?

寅子が追ってきたことに航一は気づいていたようです。

(寅子)航一さんの立場だったら……周りが何と言おうと、私も自分のせいじゃないとは言えない

償う方法もなく、ただ謝ることしかできず、周りから距離をとろうとしてしまう。

(寅子)……だからこそ、少し分けてくれませんか? 航一さんが抱えているもの、私に。

あなたが抱えているものは、私たち誰しもに何かしらの責任があることだから

その言葉をきっかけに、航一は膝から崩れ落ち、嗚咽交じりの泣き声をもらします。

寅子は航一の隣で、ただ静かにその背をさすっていました。

 

いつの間にか空からゆっくりと雲がはけていき、その隙間から日差しが差し込んでいました。

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来週の鍵となりそうな展開を予想!

寅子と航一さんの距離が深まったことに喜びつつ、航一さんの涙に胸打たれつつ、

来週の展開予想を行っていきたいと思います。

 

まずは予告の内容を確認します。

予告で1番最初に流れたのは楽しそうな寅子と航一さんでしたね。

予告2~3カットの間で一瞬雀卓が映りましたから、佐田家で麻雀の練習をしているのかも。

「今でも優三さんを愛している。だから彼以外に誰かを愛してはいけない。」と寅子。

例のミサンガを所持する人物が2人映り美佐江の「どうして人を殺してはいけないのか」で終了。

 

寅子と航一さんが仲良くなる過程で、優三さんとのことを話す機会が訪れたのでしょう。それ自体は喜ばしいことですが「まだ愛しているから、誰かを愛してはいけない」という寅子の言葉。

この言葉を聞いた時、私は優三さんの「トラちゃんができるのは、トラちゃんの好きに生きる事。後悔せず、人生をやり切ること」という言葉を思い出しました。内容の詳細はこちら

 

そして美佐江の「何故人を殺してはいけないのか」という疑問。

これを間接的に人を殺したと後悔し続けている航一さんの次の週に持ってくるとは……。この言葉から察するに、美佐江はもう強盗程度では「すっきり」しないのかも

となると次は殺人。法を学んでいる美佐江は寅子に問います、「何故殺してはいけないの?」と。この問いに満足のいく答えが返ってこなければ、彼女は人を殺してしまうかもしれない。

 

考えすぎかもしれませんが、美佐江は抑圧された生活の中、法を学んでいます。

身に着けた知識を、自分の「すっきり」がばれないように使っているのではないでしょうか。

どんでん返しがあるかもしれませんが、現時点での来週の予想はこの辺りで終了です。

それではさよーならまた来週!

ところでこの曲の2番、恋に苦しんでいそうな来週の寅子に当てはまりそうな気がしませんか?

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ネットの反応

ほんとだ、総力戦研究所の模擬司法大臣、三淵乾太郎だ……机上演習で、帝国敗北の光景を開戦の5か月も前から知っていたんだ

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