ダイナミックな攻撃参加と類まれなる存在感で多くの人に愛された元U23代表、比嘉祐介。2018年での引退した彼が、動画で元プロ選手としての視点から多くの事を語った。ときに言葉にをつまらせながら、率直に自分を述べていく彼の姿は感動的ですらある。

リフティングができないプロ選手として。
小学4、5年生からサッカーを始めたという比嘉は、なんとリフティングができないという。おそらく独特の表現で、「プロ選手の中ではリフティングができない」という意味であろうが、それにしても驚き。なにしろ彼は元U-23代表なのだ。しかし、彼はプロとしての契約をなし、しかもU-23にも選ばれている。
プロ選手になる秘訣は、「試合で結果を出すこと」。
そして、「プロになれる選手」として、比嘉は明確に「試合で結果を出せる選手」をあげている。それは、自分の経験によるところもあるのだろう。練習と練習試合とは違い、練習仕合と公式試合もまた違う。その公式の試合で結果を出すメンタルの強さが必要。そして、平均的な能力よりも一つ突出している能力を持つ選手の方が、プロになれやすいのでは、と語る。それは、自分がプロでやっていくための「武器」をさすのだろう。
自分がプロとしてテクニックが劣っていることを気にしている様子はないが、それでも彼は、少年たちがたくさんの練習量をこなすことを否定してはいない。むしろ、歓迎している雰囲気さえある。それは自分がもっとしておけばよかった、との述解にも感じさせる。少なくとも、アスリートにとって練習の「量」は自分を納得させる必要条件であることは間違いない。